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裸体
平成の携帯には『写メ』と呼ばれる、写真付きのメールがありましたが令和の今、写メという言い方はしないそうですね。このストーリーの時系列は平成の時の話なので、写メという書き方をあえてしていますm(*_ _)m
祖父は憤慨して、部屋にある姿見の鏡を二階の窓から投げ捨てた。
祖母は春子が自ら裸の写真を撮って、彼氏とはいえ男性に送っていた事を責めた。
彼は、教育委員会で働く父親に電話した。
私は、春子を慰めた。大丈夫だよと。
抱きしめて背中をさすった。
同じ女性として、悲しく、同情したからかもしれない。
今思えば、ここできちんと貞操観念の指導をしておくべきだった。他人の私ではなく、親や祖父母が。
許してはいけなかったのだ。
裸体の写真は、時すでにばら撒かれた後だったのは、この時はまだ知らなかった。