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くたばれ
春子はマシンガントークを繰り出し
自分が疲れると部屋に戻って行った。
彼は、いつもあんな感じなんだよと苦笑いしていたが、私は笑えなかった。
なぜなら、会話の中で彼の元カノ達の話も出るからだ。
性的な話も出た。
イヤだなと思った。
言えなかった。
あの時から、イヤなものはイヤ。
好きなものは好き。と明言できる性格だったら、この先も苦労しなかったのに。
あの頃の自分を叱ってやりたい。
夕ご飯の時間になり、そろそろお暇をと階段を降りリビングに顔を出した。
祖父母が食事の用意をしていた。
私は、お邪魔しました。と告げて一礼した。
祖父母はニコニコして
またおいで。と言ってくれた。
私には祖父母は居ない。
とても新鮮であたたかい気持ちになった。
それもつかの間。
また勢い良くリビングに飛び入ってきた春子。
祖母の作った餃子を床に投げ捨てて
「くたばれ!」
と叫んだ。