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ログインガチャ:選ばれた運命、進むべき道  作者: 紅月ヨルカ


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光を取り戻すための戦い

ギルドを出ると辺り一面は暗闇が広がっていて歩いて行くとギルドの明かりも後ろの方でぼんやりと明るい程度だ。

暗闇の中、街を抜けて城に向かう三人。しばらく無言で歩いていたが、アルティアがふと口を開いた。「どこを見ても闇だから、もう飽きたな」と笑いながら言った。二人は軽くうなずきつつも、どうやって光を取り戻すかを考えていた。


亜里沙はイフにひそひそと「…イフ?ガチャで闇を祓う召喚系の何かをピンポイントで引く可能性って、何パーセントぐらい?」と聞いた。


イフは一瞬考えてから答える。「レジェンドレアで、なおかつピンポイントで能力系を引くとなると…0.000001%ぐらい。でも、光系のレジェンドレア出現率アップなら、少しは可能性が高くなって2%くらいかな。」


亜里沙は目を見開いて驚いた。「最初に聞いた確率が低すぎて、2%でもありがたいよ!」


アルティアが振り返り、ちょっと不思議そうに言った。「ん?あたしといるとありがたい?そりゃどうだろ、あははは。」


「いや、そんなこと言ってないけど…」と亜里沙は小声で言い、少し恥ずかしそうに黙った。


「ああ、ここがボスの居城か〜」とアルティアが言い、門を抜け広場を通って城の扉の前に着いた。アルティアは強めに扉をノックする。「ドンッ!ドンッ!」と音が響き、メキメキと鉄がひび割れる音がした。その後、耳をつんざくような音が響き、頑丈な鉄の扉がゆっくりと悲鳴を上げて開いていった。


「え?この扉って木製だったの?」と亜里沙が驚いて言うと、イフが冷静にツッコんだ。「いや、鉄製の扉がノックで壊れたんだよ。けど、壊れた部分だけじゃ、結局開けないと意味ないよね?」


「いいじゃん、インパクトは残せたでしょ?」とアルティアが言い、軽く扉を蹴った。鉄製の扉は大きな音を立てて倒れた。


「ほら、これで開ける手間も省けた」アルティアがにっこりと笑って言った。


「もしかして、本気で強いんじゃ?」と亜里沙が言うと、イフが静かに言った。「彼女は強いよ。笑って強く見せないようにしてるけど、本当に強い。それに、あんな風に振る舞うのは、強さの証明だよ。」


「まあ、私には勝てないけど…」とボソッと言うと、亜里沙がすかさず「いやいや、それはないよ」と笑ってツッコんだ。


その時、城の奥からゆっくりと近づいてくる人物がいた。「ちょっと今の大きな音は何?こんな夜中に襲撃!?」とセレナが現れた。


「え?あ?亜里沙とイフじゃん。ご飯は食べてきたの?それに扉が倒れてるんだけど?この人は誰?ごめん、色々ありすぎて訳わかんないよ!」とセレナが言った。


アルティアは鋭い目付きで「お前がボスか?」と聞いた。セレナは少し戸惑いながらも、肩をすくめて言った。「まあ、一応そうだけど、噂に聞いてない?吸血鬼が世界を征服したって、それが私だよ。」


「噂ね〜、あたしは実際に見たものしか信じないからな〜」とアルティアがにやりと笑いながら言った。「あたしは自分より強い者にしか興味ない。お前がそうだといいな」


アルティアはセレナに向かって軽く左手でパンチを繰り出す。セレナも予想していたのか、素早く後ろに宙返りして天井から吊るされたシャンデリアに逆さにぶら下がり、アルティアを睨みつける。


「もしかして亜里沙の仲間?さっき言ってた光を取り戻すのは嘘だったって事?結局私を倒すことに決めたの?」とセレナが聞くと、亜里沙は首を横に振り、「違うよ。私たちはアルティアより先に光を取り戻すつもりだよ。一緒に来たけど、味方じゃないの」と言った。


「そうなんだ」とだけセレナは言い、闇に消えた。


そして、セレナの声だけが響く。「だったら、私はその女と戦うから、亜里沙達は光を取り戻すのを頑張って」


アルティアは闇に向かって扉の破片を投げながら言った。「面白いこと言うな。光を取り戻す前にお前は生きてないよ」


すると、セレナが飛び出してきて、空中から急降下し蹴りを入れようとする。しかし、アルティアはそれを避けることなく受け止め、そのままセレナを弾き飛ばした。


「何…?」とセレナが地面に足をつけて構えると、アルティアの姿が消えていた。「いない?」とキョロキョロとすると、上空からシャンデリアが落ちてくる。


ガッシャ〜〜ン!!!と大きな音を立てて割れたガラスの破片が飛び散り、セレナは間一髪で避ける。「危なかった…」と呟くと、背後からアルティアが素早い蹴りを繰り出し、セレナを吹き飛ばす。


「うっ!」と吹き飛ばされるセレナは受け身も取れず、壁を貫通して隣の部屋でダウンする。その一連の流れを見ていた亜里沙は、「何があったの?って、強すぎじゃない?」と驚いて言った。


イフが「危ないからログインして、こっちも始めるよ」と言うと、亜里沙は「………そうだった。じゃあアディントログイン!」とボタンを押す。


「アディントログインしました」と音声が流れ、AAAAレベル1と表示された。


「じゃあ、20連ガチャとかでいいのかな?」と亜里沙が聞くと、イフが「いや、タイミングが測れないから一回ずつ回して」と答えた。


「時間かかるけど、わかったよ」と亜里沙は言い、光属性出現率アップのガチャを選んで回し始めた。「コモン[ヒール]」と表示される。


「こんなんで本当に引けるの〜?」と、長い戦いになりそうで気が滅入っていた。

一方その頃、セレナは血を垂らしながらゆっくりと近づいていく。亜里沙はセレナの戦法を知っているため、「大丈夫?」という心配よりも、「何か仕掛けるつもりだな」という考えが先に頭をよぎった。


「今のは結構痛かったな…軽い蹴りであれなんだ。ちょっと本気で戦いたくなったよ」とセレナは笑う。

「ん?本気でやって吹き飛んだんじゃないんだ。それを聞いて安心したよ」とアルティアが余裕の笑みを浮かべると、セレナはその態度に苛立ち、「その笑い…ムカつくんだよ!」と叫びながら血を撒きつつ顔面を強打する。


だがアルティアは一切怯まず、反動を利用して頭突きを繰り出した。その衝撃に耐えられず、セレナは鼻血を流しながら後ろに吹き飛ばされる。それでも地面に手をついて立て直すと、辺りに撒いていた血とアルティアにかけた血が一斉に爆発する。


「捨て身攻撃なんて…我ながら情けないけど、こうでもしないとダメージを与えられる気がしなかった…」とセレナは苦しげに言いながらアルティアの方を見る。だが、そこにはほぼ無傷で立っているアルティアの姿があった。


「今のは面白かったけど、命を粗末にしたらダメだよ」とアルティアは笑顔で忠告する。


「血を消耗しながら戦うのが私の戦法だからね!」とセレナは炎を纏った爪を伸ばし、素早くアルティアに切り掛かる。その攻撃の鋭さは尋常ではなかったが、アルティアは一切ひるむことなく受け流していた。


一方その頃、亜里沙はガチャを何回も引いていたが、全く良いものが出ない。


「ちょっとイフ、タイミングは?」と焦った声で聞く亜里沙。

「その“良いタイミング”が全然来ないんだよ!」とイフは冷静に返す。


「光属性の攻撃とか引いた時、結構困るんだよ。壁に向かって攻撃するだけだしさ」と言われた亜里沙は、「ごめん…じゃあタイミング来るまで回さないで、止めといたら?」と提案する。少し考えたイフは、「まあ確かに今回は戦いじゃないし、そうするよ」と同意した。


亜里沙はガチャを一旦止め、デバイスでチケットをチェックしていると、レジェンドレア出現率アップのチケットを発見する。


「いいチケットがあったよ!これでいけるんじゃない?」と嬉しそうにチケットを使用する亜里沙。

「これでタイミング合わせやすいよね?」と笑う亜里沙に対し、イフは冷静に頷き、「まあ、やってみるね」と慎重に見定めるのだった。

修正版


セレナは炎を纏った爪で素早く攻撃を仕掛ける。細かいダメージは何度か入るものの、致命打となる強攻撃はことごとく避けられていた。アルティアは笑顔を浮かべたまま軽快に動き、セレナの攻撃を紙一重でかわす。その様子は、まるでこちらの動きを先読みしているかのようだった。


セレナは次第に苛立ちを感じつつも、冷静に状況を見つめる。(このままじゃジリ貧だな…強攻撃は全部見切られてる。それに、炎での攻撃も相手に本当に効いているのか怪しい…)と考えながら動き回る。攻撃を受け流すアルティアが、カウンターを狙うように拳を振り上げる瞬間、セレナは闇に溶け込み、その場から素早く回避した。


しかし、どうも動きが読まれている感覚があった。セレナは心の中で焦りを隠しきれない。(さっきからずっとワンパターンな展開だ…このままだと、血の消耗だけが激しくなる。相手も血を流していない以上、吸血で補充することもできない…)


セレナは一瞬足を止めると、腰に携えた短剣に手を伸ばし、心の中で決意を固めた。(仕方ない…強引にでも血を吸うしかない。短剣で相手を切り裂いて、無理やりチャンスを作る!)と短剣を構え直し、再びアルティアに向き直った。その目は揺るぎない覚悟を帯びていた。

了解!以下のように修正しました。テンポや描写を調整しつつ、読みやすさを意識しました。


セレナは徐々に追い詰められていることを悟り、アルティアの底が見えない強さに警戒しながら守りを固めていた。しかし、そんな彼女の口から思わぬ言葉が漏れる。


「強いね、あんた。だから本気でやるよ。」


アルティアはその言葉にフッと笑い、「本気じゃなかったってことか?でももう手は出し尽くしてるんじゃないか?」と余裕のある態度を崩さない。セレナはその挑発的な態度に目を細めると、不敵に笑った。


「じゃあ面白いものを見せてあげる。」


そう言うと、闇の中から巨大なコウモリを召喚し、アルティアに突撃させる。鋭い牙がアルティアを噛み砕かんとする瞬間、彼女は素早く左手を繰り出し、コウモリの顔面を強打。コウモリはあっさりと気を失ってしまう。だが、それはセレナの罠だった。アルティアの隙を突くように、彼女自身が一気に仕掛ける。


しかし、その攻撃も正面から右ストレートで阻まれると、さらに左足の鋭い蹴りがセレナを吹き飛ばした。地面に転がり動かなくなるセレナに吹き飛ばしたアルティアは笑い声をあげながら、「あはははワンパターンすぎるし弱いな!期待して損したよ!」と挑発する。しかしその瞬間、彼女の右脇腹に鋭い痛みが走った。


「ぐっ……!?」


痛みの原因を探ると、そこには短剣が突き刺さり、脇腹の中でグリグリと動いている。セレナの幻影が消え去り、実体が背後に現れる。


「誰が弱いって?……誰が!」

短剣をさらに深く刺し込みながらセレナは言い放つ。アルティアは視線をさっき吹き飛ばしたはずのセレナへ向けたが、その体は既に消えていた。

「幻影か……なるほどな。」アルティアはようやく状況を理解する。


「正直、ここまでしないとまともに戦えない相手とは思わなかった。でも、ここからが本番だよ!」

そう言うと、セレナは短剣で取り込んだ血を体内に吸収する。そして、アルティアの体内に自分の血を送り込むと、距離を取った。


「ブラッドバースト!」

次の瞬間、アルティアの体内で血が爆発し、ドゴォォォンという轟音と共に彼女の体がぐらつく。


「ぐはっ……。」アルティアは片膝をつき、ダメージを受けた様子を見せる。しかし、セレナの攻撃はまだ終わっていなかった。


さっき取り込んだ血をほとんど消化し、セレナの左手には氷、右手には炎が宿る。それらを交差させながら放つビームがアルティアに向かって一直線に放たれた。

「これで終わりだ――ブラッドシャード・イグニスフロスト!」


ビームはアルティアの体を貫通し、同時に先ほどの巨大コウモリが血溜まりへと変化。セレナはそれをアルティアの足元で爆破させた。爆発と共に巻き起こった火柱が天を突き、大地に轟音が響き渡る。視界が爆煙に覆われ、静寂が訪れる。


「さすがに……これでやったか……。」息を切らしながら、セレナは膝をついて呟く。


一方その頃、少し離れた場所にいる亜里沙とイフは静かにタイミングを待っていた。


「イフ、流石に長くない?まだなの?」亜里沙はイラついたように言う。

「まだタイミングが揃わないんだよ。ピンポイントは難しいんだ。」

その言葉に、亜里沙は少し納得したようにうなずく。

「まあ確かに、狙うのは難しいよね……。じゃあ、もう少し頑張るよ。」


するとイフは軽く笑い、「頑張る?何もしてないくせに?」と冗談交じりに突っ込む。

「うるさいな!ガチャを回せるのは私だけなんだから、いいでしょ!」といじける亜里沙に、イフは「ごめんごめん、ちゃんとタイミング合わせてね。きっと良い周期が来るよ。」と励ます。「うん、お願いね…セレナを守るにはそれしかないんだからさ。」そう言うと再びガチャを回す準備を始めた。

爆発の余韻が残る中、セレナはアルティアの方をじっと見つめていた。

(本当に倒せたの?でも……あの程度の相手には思えない。それに体内と体外、両方にダメージを与えたはず……さすがに仕留めたよね?)

心の中でそう呟くセレナの耳に、静寂を破る笑い声が響く。


「あははははは!」

「嘘でしょ……?」


驚きながら視線を向けると、大地に寝そべりながら大笑いしているアルティアの姿があった。全身に傷はあるものの、致命傷というほどではなく、彼女は余裕の笑みを浮かべている。


「久しぶりだな~こんなにダメージを喰らったのは!なんだ、ちょっとは楽しめそうじゃん。」

アルティアは体を起こしながら満面の笑みを見せると、ふと表情を引き締めた。

「よし、あたしもちょっと力を解放しようかな?」

突如として笑顔が消え、鋭い眼光でセレナを睨む。全身から赤いオーラが噴き出し、まるで燃え盛る炎のように揺らめく。


「悪いけど興奮したから、闘気を出させてもらったよ。でも、勘違いしないでね――これでもまだ本気じゃないから。」

そう言ったかと思うと、アルティアの姿が突然かき消える。


「えっ――!」

セレナが驚く間もなく、アルティアは一瞬で亜里沙の目の前に現れた。


「で、あんた。さっきから何してんの?」

亜里沙を睨みつけるアルティアの声には、怒気がにじんでいる。

「嫌いなんだよね~、裏でこそこそ何かしてるやつってさ。」


そう言いながらアルティアは亜里沙に攻撃を繰り出そうとするが、強力なバリアがその攻撃を拒む。アルティアは興味深げに笑いながら呟いた。

「なかなか面白い能力を持ってるじゃん。」


その時、イフが冷静に言葉を発する。

「今は亜里沙のターンだから、攻撃しても意味はないよ。」

「なるほど、無意味かどうか試せばいいんだな?よーし、ターン制なんてぶっ壊してやる!」


アルティアの闘気がさらに膨れ上がり、その一部がバリアの内部にまで入り込む。そして、交互にパンチを繰り出し、最後に強烈な蹴りを放つと、ついにバリアが崩れ去った。

「あははは!どうだ、ターン制を打ち破ってやったぞ!」


「嘘でしょ……?あんなに頑丈だったバリアが……。」

悔しそうな表情を見せる亜里沙に対し、アルティアは満足げに微笑む。

「また作ればいいじゃないか。」

「ちょっと、なんで壊した人に慰められなきゃいけないの?」

思わずツッコむ亜里沙。


その時、セレナが駆けつけてきた。

「信じられない……ピンピンしてるじゃない?」

セレナの驚きに、アルティアはケラケラと笑いながら言った。

「あははは!あの程度じゃ駄目だね~。あ、そうだ。忘れるところだったよ――さっきのお返しね!」


一瞬の隙を突き、アルティアはセレナの首を掴む。闘気を右手に集めると、不敵な笑みを浮かべて囁いた。

「楽しかったよ。じゃあ、バイバーイ!」


次の瞬間、アルティアの闘気が爆発し、セレナは轟音と共に遠くへ吹き飛ばされていく。

「うーん、さすがに死んだだろう……でも吸血鬼だからな、わからんか。まあ、どっちでもいいけど――あたしの勝ちだね!ボスを倒せのクエスト達成~!」

アルティアは楽しげに笑いながら、吹き飛んでいったセレナの方へ向かって歩き出す。


その時、イフの声が亜里沙に響く。

「亜里沙、準備はいい?そろそろ引いて。」

「えっ、もしかしてチャンス?」

亜里沙は驚きと期待が入り混じった表情を見せる。


「その時が来たみたいよ。さあ、引いて!」

イフの声に背中を押され、亜里沙は勢いよくガチャを引く。その瞬間、ガチャから光が放たれ、闇の一部が光に包まれてスポットライトのようになる。そこに、ゆっくりと女性の姿が降りてきた。


「私はアマテラス。この世に光をもたらす者です。」

高らかに名乗るその女性は、辺りを見回して静かに微笑む。

「ここは暗いですね。この闇を祓って見せましょう!」


天に手をかざすと、周囲の闇がみるみる消えていき、世界は再び光に包まれた――。 一方その頃セレナは地面に倒れたまま、体が動かない。(まだ……戦えるの?私……)と苦しげに思考を巡らせるが、体は思うように動かない。


しかし、アルティアの足がセレナに届く寸前で止まる。彼女は周囲を見渡しながら、「闇が……消えた?」と小さく呟いた。その声には驚きと苛立ちが混じっていた。


アマテラスはセレナをかばうように一歩前に出る。「これ以上、あなたがここに留まる理由はありません。闇は祓われ、この場のクエストは終了です。」


アルティアはその言葉に眉をひそめた。「クエスト、ね……なるほど。あたしが暴れて楽しむための時間は終わったってことか。」


しばらく黙り込んだ後、彼女はニヤリと笑いながら後退し始める。「まあいいか。また遊ぶ機会もあるだろうし、今日はこれくらいにしておくよ。」


セレナの元から離れると、アルティアは一言だけ言い残した。「次に会うときはもっと楽しませてよね。」そして、その場から姿を消した。


静寂が訪れる中、アマテラスはセレナの方を向き、彼女を光で包み込む。


「お疲れさまでした、セレナ。よく耐えましたね。」アマテラスの言葉と共にセレナの傷が少しずつ癒されていく。


亜里沙も駆け寄り、涙ぐみながら「セレナ、大丈夫?」と声をかける。セレナはかすかに微笑み、「ごめんね、みんなを巻き込んで……」と呟く。


亜里沙は首を横に振り、「巻き込んだなんて思ってないよ。セレナがいたから、私たちはここまで来れたんだから。」


アマテラスがそれを聞いて優しく微笑み、「あなたたちの努力のおかげで、この場の闇は消え去りました。ただ、全てが終わったわけではありません。次に備えて、力を蓄えましょう。」と静かに言った。


アマテラスは最後に手をかざし、光をセレナと亜里沙の全身に注ぎ込む。「これで力は戻りました。次に訪れる困難に備えてください。」


その言葉と共にアマテラスの姿が徐々に薄れていき、やがて完全に光の粒となって消えていった。


亜里沙は空を見上げ、「すごい人だったね……」と呟き、セレナも頷く。「あの人がいなければ、本当に終わってたかもしれない。」


光に包まれた穏やかな風景が広がる中、二人は次の冒険に向けて立ち上がる決意を胸に刻んだ――。

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