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あなたと出逢えてよかった

2020年5月  


(送信)Mizuki

音楽ってね、聴くほうはね、

いつでもあの日にタイムスリップできるんだよ。


(送信)Mizuki

音楽より素敵なプレゼントはないよ。


(送信)Mizuki

昨日ね虹のふもとが家の別荘だったの。

家から虹が出てたの。

虹のふもとには宝物があるって教えてくれたよね。

虹に辿り着けた人は幸せになれるって教えてくれたよね。

だからあなたと出逢えた奇跡を私は信じてる。



(送信)MIzuki

あなたを信じてると、こんな私でも生まれてきた意味があるって思えるの

------------------------


2002年春


「黒田さん、またヒカリの切り抜き眺めてるの?」


東京都内の私立の女子高校に通っているというのに、三沢緑は独特のイントネーションで、みずきに話しかけてきた。みずきはいつもどうして緑の話す言葉にはなまりがあるんだろうと不思議に思っていた。


「だってかっこいいんだもん。ね、ね、かっこいいでしょ?」


「どこが?ノンの方がかっこいい」


「えー?どこが?ヒカリでしょ?三沢さん趣味わるい」


「黒田さんの方が趣味わるいよー」


「でもやっぱりSvivalいいよね。」


緑とみずきはこのこの高校に1年前に入学した。

1年生の時は同じクラスで部活も一緒、クラスが変わった今でも休み時間には、こうして笑いながらノリ良く

毒舌の会話を楽しむ事が日常となっていた。


ヒカリというのも、ノンというのも、同じSvivalというグループのアーティストだ。


Hikariが曲作りとギターを担当して、Nonがボーカルだ。


緑とみずきは同じアーティストが好きという事で気が合っていた。


友達になったきっかけもSvivalだった。


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