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※悪魔城

掲載日:2019/10/19

※長らく平和な国だったピザッツ王国に、悪魔王ザルダンが突如として現れました。



※悪魔王ザルダンは怪物達を次々に呼び寄せ、瞬く間に大地を蹂躙してしまったのです。


※そして山脈に囲まれた高原に、堅固な城を築き、王国を完全に制圧するチャンスを伺っています。


※そこで国王の嫡男にして、勇猛果敢なピピ王子は国を救うべく立ち上がりした。しかし兵を率いてザルダンの城に向かった王子は、敗れて捕えられてしまったと噂されています。



※それから5年の歳月が流れました。



※気づくと貴方は山の山頂に寝そべっていました。


※隣にいる娘と老人が貴方に話しかけてきます。


「ボス。ここから悪魔城が見下ろせますわ」


「あの城にピピ王子が囚われてるわけじゃな。まったく恐ろしげな城ですのう」


※キョトンとする貴方に娘はキョトンとします。


「どうしたんですボス。『誰なのかしらアンタ?』なんて顔して。寝ぼけないでくださいよ。アタシはラゴルです。可愛い子分のラゴル。そして隣にいる髭のチャーミングなお爺さんは大博士ドロンさん。まさか忘れたんですか?」


「トホホ。『忘れちゃった。お爺さんは誰?』ときたものじゃ。ドロンですぞ、お忘れですか」


※貴方は思い出しました。悪魔王に囚われた王子の救出するよう国王様に頼まれていたことを。


※そのために2人の心強い味方を得て長い旅をしてきたことも。


「いよいよ悪魔達の拠点、ザルダン城ですじゃ。お二人とも油断されぬよう」


「怪物達が侵入者を食い殺してしまうので、入ったものは二度と出られぬと言われる恐怖の城……。ですがアタシとボスがいればお茶の子さいさいですわ。おほほほ」


※3人は山を降り、城の前に立ちました。大きな城の大きな門は閉ざされています。


「え?開かないから帰る?どうしたんですかボス。そんな弱気な」


「ホッホッホ。ワシが解錠の魔法を使えることをお忘れですかな。この分厚い本に呪文が記されております。全部唱え終わるのに半日ほどかかりますんで、少々お待ちくだされ」


「なんて素晴らしい呪文なのかしら。扉が開く頃には、アタシとボスはお婆さんになっちゃいそう……」


※しかしドロン大博士が呪文を唱える前に、門は大きな不気味な音を立てて開きはじめました。


「お気をつけくだされ。向こうが我々を歓迎しているようですぞ」


※貴方は門をくぐりました。城の入り口に、二体の大きな漆黒の服をまとった魔女が立っています。どちらも大鎌を持っています。


「ひひひ。人間の娘達がきたよ。ここまでくる酔狂な女ならば、国王の使いのようだね。それでは……肉を引き裂いて悪魔王ザルダン様の夕食にしてやろうじゃないか」


※魔女は襲いかかってきました。


※貴方は敵の大鎌を跳んでかわすと、持っていた剣で魔女の首を刎ねました。


「ぎぇぇぇぇ!」


「お、おのれ!貴様、ただの小娘ではないな」


※もう一体の魔女は大鎌をふるって後ろから貴方に襲いかかります。


※ラゴルが攻撃を開始しました。


「お前達がボスに敵うはずがないのよ!そしてアタシにもね!」



※ラゴルが魔女の脇腹に飛び蹴りを入れると、もう一匹の魔女は壁に当たって潰れてしまいました。



「ぐぇぇっ!そんな……人間ごときに……」



※魔女の死骸はすぐに朽ちて土に変わってしまいました。土の周りには30枚の金貨が散らばっています。大博士ドロンは1枚拾い上げました。


「重い。これは純金ですな。魔女だけあって、財宝も多く持ってますよ」



※2体の魔女を倒しました!合わせて60ゴールドを獲得しました。



「これで半年はパン代に困りませんわよボス。ついでに大人気バグス先生の「冒険記」も6部までは買えますわ。でも写本1冊5ゴールドもするんですから、高いですよね〜」


※しかしラゴルは続けます。


「もちろん生きてこの城から戻ってくられたら……の話です」


※大博士ドロンは拍手をしています。



「さすが王国一の女剣士様と、武闘家ですじゃ。今の二匹は並の魔女ではなかった。それを一蹴するとは全く驚きですわい」


「ドロン大博士。アンタも加勢してよね」


「ワシは君達のように戦いに向いとらんよ。荷物運びが関の山じゃ」



※ドロン大博士は学者らしく土に還った魔女を調べて、何やら帳面に書いています。


※城の入り口で門番を倒したというのに、静かです。


「襲ってきませんね。もしかして怪物達もアタシ達の強さにビビってるかしら?さ、どんどん行きましょう、ボス!」


※ラゴルは貴方の手をグイグイと引っ張っています。


「え?お腹が痛くなってきたから帰るって?もう覚悟決めてくださいよボス」



※城の中に入ると、なんとすぐに宝箱を見つけました。


「ボス、開けてみましょう。あ、鍵がかかってますね」


「ではワシめが解錠の呪文を……え?待てないですと?」


※貴方は剣を振るって宝箱の蓋を切断しました。中には大悪魔ザルダン1世の顔のレリーフがほどこされた「ザルダンの盾」が入っています。貴方は身につけてみました。


「なんか健康に悪そうな顔の盾ですけど、身につけて大丈夫ですかボス!?」


「どれ。ワシが強度を計測しましよう。コンコンと……いでよ炎!」


※大博士ドロンは持っていた木の杖をふり、小さな炎を飛び出させました。盾に向かった炎は簡単に弾き返され、炎ら大博士ドロンに当たりました。



「ぐぎゃあっちゃぁぁ。あちちちち!」


「この人、本当に大博士なのかしら?」


「こ……これは見事な反射率ですぞ。今から計算しますね。出ました。強度は98グルテンです。王家の宝物庫にあるどの盾よりも強力ですわい」



※貴方は最強の防具、ザルダンの盾を手に入れました!


「敵も気前がいいのね。遠慮なくいきましょうボス」


※しかし大廊下を進むと落とし穴にはまった。



「きゃあああっ!」


「ぎええええ!」



※3人は地下37階まで落ちてしまってしまう。だが事前に持っていた雲の羽のお陰で落下の勢いは弱い。


「よかったぁわ〜!「雲の羽」を身につけていて。なかったら床に叩きつけられて、アタシ達はペシャンコでしたよボス」


「いてて。しかしこりゃ大変です。真っ暗ですし、地上までざっと400メルガンはありますぞ」



※大博士ドロンは灯りを生み出す呪文を唱えました。すると杖の先が光り輝き、周囲を照らしだします。


「ささ。お二人ともワシについてきてくだされ。この地下迷宮はワシの力なくしては突破でき……あだっ!いだだっ!オオムカデがワシの足を噛んどる」


※ラゴルは大博士ドロンの足を噛んでるオオムカデを蹴飛ばしました。


「杖の先が光っても足下が暗いのよね〜。気をつけないと」


※貴方は15日かけて数々の敵を倒し、城の最上階にたどりつきました。


「落とし穴多すぎ!7回も地下25階に落とされちゃった!」


「もう落とし穴ないでしょうな。ワシはもう階段をあがる体力がないわい」



※最上階の大広間の壁には大きな絵画が飾られています。


「悪魔王ザルダンの絵ですぞ。禍々しいですな」


「うえっ。見てるだけで呪われそう」


「しかし最上階で奴が待ち構えていると思っていましたが、いませんな」



※大広間の真ん中には石像があります。剣と盾を持ったまま苦しそうな表情をしています。



「ねえボス。この石像、ピピ王子に似てませんか?」


「いかにもピピ王子ですな。噂では悪魔王ザルダンに挑んで石像にされてしまったと言われていましたから、本人やもしれませぬぞ」



※貴方は王子を元に戻そうと、聖水をかけてみました。しかし何も起きません。しばらくピピ王子の石像を見つめています。


「確かに男前ですね。あらボス。ピピ王子のような方が好みなんですか?うふふ」



※気づけば大広間に大きな男が立っている。3人は驚いて振り返る。



「フォフォフォ。その者は1人でここまでやってきた。あの臆病者の国王の息子とはとても思えん。なかなかの手練れであったが、所詮私の敵ではない」



※悪魔王ザルダンが現れた!3人は不意を突かれてしまった。


※ザルダンの念力でラゴルとドロンは弾きとばされ、壁にうちつけられる。


「きゃあっ!」


「ぐふぅっ」


※ザルダンは笑っている。


「ほほぉ女剣士よ。今のをかわすとはやるな。しかしなまじか達人であるが故に苦しんで死ぬことになろうぞ」


※貴方はザルダンの体を斬りつけた。ザルダンの体を2つに裂いた。ザルダンの体はそのまま消えてしまい、服だけが床に落ちている。


※ザルダンを倒した!


※大博士ドロンは床に倒れだままだ。


「き……気をつけてくだされ。ザルダンは……」


※床に落ちたザルダンの服が盛り上がり膨れ上がる。服の下から出てきた漆黒の化物。その姿は大きな黒竜へと変わっていく。激しい炎を吐いている。


※貴方は炎をザルダンの盾で防いだ。しかし防げない!見る間に盾が溶けていく。



「ボ……ボス!」


※小さな声が途切れ途切れ聞こえる。背後のピピ王子の石像からだ。


「剣士よ。ザルダンの……正体は竜ではない。壁にかかっている絵画な……のだ」



※貴方は無我夢中で剣を絵画に向けて投げる。絵画の中のザルダンの胸に突き刺さった。



「ぎゃぁぁぁ!よくも、私の正体を見破った……」



※絵画の中のザルダンが目を見開いて叫んでいる!しばらくすると絵の中で血を吐いて倒れてしまう。


※すると大きな竜の姿も消えてしまった。


※悪魔王ザルダンを倒した!同時に城の怪物達が全て土になり、崩れ落ちていく。


「さすがボス!すごいわっ」



※石像の置かれていた場所に、精悍な青年が立っている。なんとピピ王子だ。元に戻っている!



「見てくださいボス!王子が元に戻りましたよ。やだ素敵」


「我々も使命を果たしましたな。これで国王様の元に帰れますわい」



※ピピ王子は貴方に握手を求めてきました。


「どなたか存ぜぬが、ありがとう。よくぞ悪魔王ザルダンを倒してくれた」


「どうしたんですかボス。照れちゃって」


「貴殿のおかげで、平和が戻りました。私も城に戻れます。王族の一員として感謝してもしきれませぬ。願い事があれば叶えてさしあげたい」



※貴方は照れながら願いを言いました。


※ピピ王子は少し困惑している。


「え?そ、その願いは……」


※ピピ王子は少し困惑している。しかし了承した。


「喜んで」



※それから2年の月日が流れました。


※お城では国民を招いて賑やかなお祭りが行われています。お城の妃の間にラゴルがやってきました。



「ボス……じゃなかった。王妃様。そろそろピピ新国王様との結婚式がはじまりますよ。いや『やっぱり赤い靴の方がいいかしら』って知りませんよ!もう大聖堂にいかないと、早く!」


※大博士ドロンは慌ててラゴルを諌めます。


「こ……これこれ!王妃様を引っ張るでないぞラゴル」


「時間ないんだって!」


※こうして賑やか結婚式が行われて、貴方はピピ国王のお妃となりました。


※大悪魔ザルダンのいなくなった王国はいたって平和で、2人は末永く幸せにくらしましたとさ。


The end.



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