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居眠りが阻害された。
「なんだか変な夢見たなぁ」
ラノベが好きな高校生。私、紅月林檎は授業で暇を持て余していた。日当たりのいい窓側の席というのは、昼食後の心地よいまどろみを一層強力にしていた。
「な、なんだ!?」
「キャーッ」
クラスメイトの悲鳴でまどろみの境界から一気に現実へと引き戻された私は、どうせ虫だろうと思いクラスメイトの悲鳴がした方向に視線を向けると、まばゆい光で視界が埋まり。私は意識を失った。
私が目を覚ますと、上も下もない空間で綺麗な女の人に膝枕されていた。
「ここは…………?」
「ふぅ…やっと気づきましたか……」
「あなたは…?」
「ここは天界です。お待ちしておりましたよ、紅月林檎さん。」