232話 現代は江戸時代よりも重税?
庭野環希
@tamakiniwano
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庭野環希@tamakiniwano - 2028年4月2日
❀祝!マイアミオープン優勝!❀ やったね! (∩´∀`)∩ばんじゃーい!
史上最年少でのWTAマンダトリー1000大会優勝だったみたいです♪
マイアミの大会会場にも、かなり数の日本人の方が応援に駆け付けてくれていました。
日本からテレビの前で声援を送ってくれた人を含めて、応援ありがとうございました!
✈→次は日本に一時帰国~♪
でも、二週間ちょっとしたら、スペイン~✈
マイアミオープンを優勝した勢いで欧州のクレーコートシーズンも頑張るぞ☆
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※※※※※※
「はい、これマイアミオープンでのマイケルの報酬ね」
麻生さんがサナダさんに手渡したのは、5万ドルの小切手になります。
そう、サナダさんは、私のヒッティングパートナーとしての報酬として、大会期間中は毎週2500ドルの給料と、私が稼いだ賞金の2%をボーナスとして受け取れる契約になっているのです。
だから、インディアンウェルズの二週で5000ドル+準優勝賞金の100万ドルの2%で2万ドル。マイアミオープンの二週5000ドルと優勝賞金の200万ドルから4万ドルとなります。
つまり、サンシャインダブル二大会の合計で、7万ドルの報酬をゲットしたということですね。
ちなみに、スポンサーからのボーナスは、全額が私の取り分になります。
スポンサーとの契約は、私がテニスの試合で稼いだ賞金じゃないからね。
「お、サンキュー!」
「あと、領収書にサインしてください」
「はいはい」
「無駄使いしないようにしてくださいよ? それと、税金関係もちゃんとしておかないと、あとで泣いても知りませんからね」
チームタマキは会社ではないので、サナダさんもうさみんも個人事業主として、私と契約して報酬を受け取っている格好になるのですよね。
だから、税金関係も個人で申告する必要があるのです。
「そのへんはちゃんと分かってるよ」
「本当に解っているのかどうなのやら……」
「まあ、サナダさんも大人なんだし、麻生さんが心配する必要はないでしょ」
「こっちまで巻き添えを食らうのを、それを心配しているのですよ」
ああ、その心配があったのか。
でも、サナダさんのサイン入りの領収書もちゃんと貰っているのだから、チームタマキとしてはサナダさんの所得に関しては、無関係を貫けるよね?
「タマキが優勝してくれたおかげで、俺も儲かっちゃったな~」
「ノーテンキだね。サナダさんは、私に感謝したまえ」
それで、私がマイアミオープンで稼いだ金額はといいますと、優勝賞金で200万ドル。スポンサーからのボーナスも200万ドルの、合計で400万ドルになります。
インディアンウェルズでも200万ドルを稼いでいるので、この四週間で稼いだ金額の合計は600万ドルにも上るのだから、正直笑いが止まりません。
フロリダは州の個人所得税がないので、インディアンウェルズの時と比べたら、税金が安いのも魅力的だと思います。
6万ドルぐらいは得をしたことになるのかな?
まあ、それでも連邦所得税で、90万ドル以上は天引きされちゃっているんですけどね!
200万ドルの37%+17万4千ドルは結構な税金になるのかな?
でも、日本の所得税も最高で45%だから、アメリカとほぼ同じ税金になるので、アメリカの税金が特別高いというわけでもないんだけどね。
つまり、マイアミオープンで貰った小切手には、$1,085,761.75とかの金額が書き込まれていたということになります。
これは、外国人選手から税金を取りっぱぐれないようにするために、あらかじめ源泉徴収で税金を差っ引いた金額で渡されるからなんですよね。
だけど、この方法だと、掛かった費用を経費として計上しても、後から還付するのが面倒くさそうですね。
もっとも、外国人選手の場合は、30%の源泉徴収のみみたいなんですけどね。
アメリカ人選手は、7%+17万4千ドルも余分に払わされているのですよ。
ここにきて、私のアメリカ国籍が足を引っ張ることになるとは……
というか、アメリカの非居住外国人への源泉徴収が30%とか高いな。
日本だと、20%とかだったはずだよね?
でも、私の場合は、日本でも47.1%の最高税率を取られるんだよね。
なんか二重国籍の場合、税金も二重に取られているような気がしてきたぞ。
それにプラスして、住民税や社会保険料とかも掛かってくるのだから、たぶん税金の合計って58%を超えるんじゃないかな?
消費税とかその他諸々の税まで含めたら、収入のうち70%近くは税金として払っているような気がしないでもない。
現代は江戸時代よりも税が重い気がしてきたぞ。
そら、金持ちは税金の安い国に移住したがるわけだよ。
よくもまあ、現代人は一揆とか起こさないで従順でいられるよね。
江戸時代の年貢も幕府の天領だったら、四公六民とかじゃなかったかな?
薩摩藩とかは知らん。アレは例外なんや……
まあ、税金を払いすぎていた場合は租税条約とかもあるから、税理士に任せておけば、ちゃんと還付で戻ってくると信じましょう。
ちなみに、外国企業とのスポンサー契約料の振込先は、ドバイに作った私のマネジメント会社となっています。
ドバイって法人税が9%と安いんですよね。昔は法人税もなかったみたいなので、ドバイの財政が悪化して法人税を徴収するようになったのかな?
それと、節税のためのペーパーカンパニーじゃないよ?
ちゃんと現地で事務員を一人雇っていますから!
石油王の遠い親戚の女性を一人、月に1万ディルハムで……
うん、なんとなく石油王とズブズブですな。
ところで、1ディルハムっておいくらでしょうか?
まあ、石油王の親戚の娘さんからしたら、1万ディルハムは小遣い程度の気がしますね。
だから、事務員として働いているということに、きっと意味があるのでしょう。
釣書に書くために、経歴があった方が箔が付くとかなのかも知れません。
アラブ圏の文化に釣書があるのかどうかまでは知らんけど。
あと、石油王からドバイで法人登記をするのが、私のスポンサーになる条件だったとかなんとか、ママから後で聞かされたんだよね。
うん、なんとなく石油王とズブズブですな。
大使館のパーティーに招待されたこともあったし。
でもこれは、私のというかママのポリシーで、その国で稼いだお金は、その国で税金を納めるのが筋とかなんとかなんだってさ。
まあ、それが一番、後腐れがない方法なのかも知れませんね。
だから、日本企業とのスポンサー契約は、私個人の収入にしているから、その点は節税にはならないんだよね。
それはそうと、麻生さん曰く私がインディアンウェルズとマイアミオープンで活躍したことによって、私とスポンサー契約を結びたいという企業からの申し込みの話が、複数から舞い込んできているみたいです。
しかし、直ぐに飛び付いて契約をせずに、現在は選定している段階だそうです。
あと、私がグランドスラムで活躍をすれば、スポンサーとの契約料をもっと吊り上げられると睨んでいるのかも知れませんね。
コメックスとの兼ね合いもあるし、航空会社と自動車メーカーは契約年数が残っているからね。
10秒チャージの場合は、プロテイン系と被らなければ、他のお菓子メーカーや飲料メーカーとスポンサー契約を結んだとしても、大丈夫な契約になっているそうです。
「俺の遺伝子も、なかなか捨てたモノじゃないだろ?」
「凄い翻訳の仕方もあったモノだよ……」
どこをどうやったら、俺の遺伝子が優れているに繋がるんだ?
その性格が私にも遺伝しているとか考えたら、頭が痛くなってくるんだけど?
まあ、運動神経的には、サナダさんの遺伝子が優秀なのを、渋々ながらも認めざるを得ないとは思うけどさぁ。
「マイケルは唯我独尊の俺様気質ですから、ほっておきましょう」
「そうだね。うん、そうしましょ」
「姉貴にカードの上限を設定されてから、小遣いが足らなかったから助かったわ」
「マイケルが無駄使いばかりするって、エミリーが愚痴ってたわよ」
「あーあー、聞こえない」
サナダさんは子供かよ!
というか、精神的には、子供のまま大きくなってしまったようなモノでしたか。
「それで、カードの上限はいくらに抑えられたの?」
「うん? 月に2万ドルだが?」
「月に2万ドルもあれば、余裕で生活できるでしょ!」
やっぱサナダさんの金銭感覚は、かなり庶民の感覚とズレているわ。
ママがサナダさんは金使いが荒いとか愚痴っていたけど、本当のことだったんだね。
「でもさぁ、アメリカは物価が高いから、2万ドルも日本での100万円ぐらいの価値だと思うぞ?」
「サナダさんは、1ドル200円の世界に住んでいたのか……」
現在のドル円レートは、1ドル140円台をウロウロとしていたような気がしたけど、どうやら私の勘違いだったみたいでしたね。
まあ、アメリカの物価が高いのには、サナダさんに同意せざるを得ないけど。
「それに、ツアーに帯同中のマイケルの生活費は環希ちゃん持ちなのに、いったいドコにお金を使う余地があるのです?」
「うーん、マイアミに戻っている時?」
まあ、アメリカでは色々と出費が重なると、2万ドル程度の金額なんて、直ぐに羽が生えて飛んで行ってしまうのかな?
アメリカで月収2万ドルとか、ちょっと裕福な程度の気がしますしね。
つまり、貧乏人がアメリカで暮らすのは厳しいんや……
そら、飲食業とかのサービス業で、チップ文化がなくならないわけだよ。
チップとは、サービスへの対価としての報酬の意味もあるけど、元々は金持ちからの施しの意味合いも含まれているからね。
金持ち以外からもチップを要求するけどな!
税金関係の話は適当ですw




