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225話 アナスタシアーーっ!!


 庭野環希@tamakiniwano - 3月22日

 おーっ! 逆転でファンバステン選手に勝ったかぁ。

 アナスタシアちゃん、マイアミオープン初戦突破おめでとー❀


 アナスタシアはわしが育てた!

 初戦を突破した勢いでそのままシュタイナーにも勝ってええんやで?

 □ 111    ↱↲ 4.2万    ♡ 15.7万    ⇧




 ※※※※※※




『で、初めてWTA1000を戦ってみてどうだった?』



 アナスタシアの初戦が終わったあと、選手控室でアナスタシアを見かけたので取っ捕まえて、ファンバステンとの試合の感想を聞いてみることにしました。

 昨日、私がアナスタシアの練習相手を務めたことだし、それなりに責任もあるし気になりますからね。



『どうと言われても、うーん…… それなりに手応えは掴めた感じかな?』


『アナスタシアが想像していたよりも、ランキング30位台の選手とも戦えたでしょ?』


『もっと壁が高いかと思っていたけど、そうでもなかったわね』



 そう、アナスタシアはランキング38位のファンバステン選手を相手にして、4-6、7-5、7-5と、逆転勝ちを収めたのです。

 この試合は、アナスタシアの潜在能力の高さが証明された一戦だったと思います。



『私の仮想ファンバステンも、少しは役に立ったかな?』


『そうね、サウスポーと対戦する機会は少ないから、助かったわ。ありがとう』



 アナスタシアに素直にお礼を言ってもらえるだなんて、なんだかこそばゆいですね。



『どういたしまして! でも、次に戦うシュタイナーやクリスの壁は高いと思うよ』


『それは理解しているわよ。あのクラスの選手は、ちょっと頭おかしいレベルなんだから』


『それは言えてるかも』


『タマキもそっち側で、シュタイナーやクリスと同類なんだけど……』



 そうなん? アナスタシアの私への評価はそうだったんだ。

 いやー、照れるなぁ。えへへ。


 まあ、頭おかしいレベルは、言いすぎのような気もしないでもないけどさ。

 クリスもシュタイナーも、そして私も、ちゃんと人間の範疇に収まっているはずだと思いますよ?




 ※※※※※※




 庭野環希@tamakiniwano - 3月23日

 マイアミオープンの一回戦、ウクライナのベシュカレヴァ選手を相手に

 6-2、6-0のストレートで勝つことができました!


 この調子で二回戦も頑張ろう(`・ω・´)

 □ 208    ↱↲ 9.3万    ♡ 29.6万    ⇧


 庭野環希@tamakiniwano - 2時間

 アナスタシアーーっ!!


 ま、まあ、世界ランキング1位のシュタイナー相手に5-7、2-6だったから

 第1セットは頑張ってたし、善戦したほうなのかな?


 アナスタシアちゃんはまだまだこれから伸びる選手だしね!

 □ 69    ↱↲ 5,963    ♡ 3.9万    ⇧




 ※※※※※※




『で、世界ランク一位のシュタイナーと戦ってみてどうだった?』



 アナスタシアの二回戦が終わったあと、選手控室でアナスタシアを見かけたので取っ捕まえて、シュタイナーとの試合の感想を聞いてみることにしました。



『どうと言われても、うーん…… ファンバステンの時と同様に、それなりには手応えを掴めた感じかな?』


『シュタイナー相手に第1セットは良い勝負ができていたしね』



 もっとも、シュタイナーがアナスタシアの癖を掴んだ第2セットは、あっさりと押し切られてしまったんだけどね。

 まあ、これが世界ランキング一位の実力なのでしょう。


 負けたとはいえ、アナスタシアにとってシュタイナーとの対戦は、色々と吸収できて良い勉強になったんじゃないかな?



『セカンドセットは、なにもさせてもらえなかったけどね……』


『それはまあ、シュタイナーとの経験の差とかもあるから、いまのアナスタシアでは仕方ない面もあるよ』



 それで、私もシュタイナーにやられた訳だし、プロデビューしたてのアナスタシアは、まだまだ先輩選手に揉まれて経験を積む段階なんだからさ。



『タマキは初対戦で、よくもまあシュタイナーに勝てたわね』


『ほら、私は両利きだけど、一応サウスポーじゃん?』


『あー、確かに初見のサウスポーは、シュタイナーでもやりづらかっただろうね』



 私と対戦する相手は、変則的な私のテニスに合わせられない選手だと、とことんやりづらそうな気がしますしね。

 だから、ウィンストンとかは、たぶん私の顔も見たくないぐらいには、私との相性が悪いのだと思います。


 そう、テニスでも性格的な意味においても、ね。



『まあ、だからこそ次のインディアンウェルズでは、やり返されてしまったんだけどさ』


『私もあと何回か対戦したら、シュタイナーに勝つことも不可能ではないといった感じかな?』



 ほう? アナスタシアもなかなか強気なことを言うじゃありませんか。

 それに、トップレベルの選手を打ち負かさないことには、アナスタシア自身がトップになれないからね。


 だけど……



『次は勝つとは言わないんだね』


『うるさい、タマキって絶対に友達少ないでしょ?』



 なん…です…と!?


 私の交友関係を知らないはずの、アナスタシアに見破られるとは!

 アナスタシア、恐ろしい子……



『と、友達とは、多ければ良いってもんじゃないんだよ』


『つまり、少ないのね』


『あーうー』



 墓穴を掘った!


 でも、交友関係って広く浅くよりも、狭くても深いほうが良いんだよ!


 ほら、困っている時に助けてくれるのが、本当の友達とかっていうでしょ?

 つまり、深く付き合える友達のほうが、人生にとっては大切なんだと思います。


 私、良いことを言ったな。



『シュタイナーと次に戦って勝てるかと聞かれて、勝てると断言できるまでの、そこまでの実力はまだ付いてない。それを自覚するぐらいの頭は、私にもあるわよ。でも、今年中には必ず勝ってみせる!』


『その意気だよ!』



 でも、今年中に何度もシュタイナーと対戦できる可能性が少ないのを、アナスタシアは見落としているよ?

 しかし、それは言わぬが花なんだろうね。


 若干、空気が読めないとか微妙に陰口を言われている、たまきちゃんであったとしても、それぐらいの空気は読めるのですから。



『それと、シュタイナーに負けたのは悔しかったけど、R64に進出して5万ドル近く稼げたから助かったわ』



 5万ドル稼げて助かったということは、アナスタシアはまだ貧乏暇なしでドサ廻りの真っ最中だからなのかな?

 ITFサーキットの賞金って、優勝したとしても安いもんね。


 アナスタシアはまだプロの世界で活躍してないし、大口契約のスポンサーが付いてないのかな?

 それに、アナスタシアはロシア人だから、いくらIEM一押しの期待の若手選手とはいっても活躍する前では、アメリカや西欧諸国のスポンサーと大口の契約するのは難しそうですね。


 アナスタシアにロシアのスポンサーが付いてくれているのかまで、そこまでは知らんけど。


 まあ、活躍してしまえばこっちのモノで、スポンサーのほうから、「是非、ウチと契約して下さい!」とか、すり寄ってくるんだけどね!

 つまり、アスリートも人気商売ということですな。


 人気のあるテニス選手というのは、テニスの試合で獲得した賞金額よりも、スポンサーとの契約料のほうが年収に占める割合が多くなるのですよね。

 だから、人気商売と呼ぶのであります。


 そして、アナスタシアちゃんの実力と美貌だったら、近い将来において年収で数千万ドルを稼ぐことも、きっと夢ではないでしょう。たぶん。

 アナスタシアは美人だから活躍を始めれば、絵になるとスポンサーが放っておかないだろうしね。


 だから、最低でも年収数百万ドル×10年とかは、確実だと思われます。


 もっとも、万が一アナスタシアが活躍できなかったとしても、損失の補填まではしてあげられないけど。

 さすがに、それは自己責任の範疇ですよね?


 プロのアスリートとは、己の鍛えた身体で戦う商売なのだから。



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― 新着の感想 ―
[一言] >ちゃんと人間の範疇に収まっているはずだと思いますよ? 自分を人間だと思い込んでる精神異常者ということですねわかります。
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