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193話 ドバイ到着

相変わらずサブタイに悩む…


中弛みするから、ピアノ演奏会はキンクリされました…

まあ、元から蛇足が多くてダラダラと中弛みしまくりな小説だとは思いますがw


 UAE ドバイ国際空港



「とうちゃーく!」


「中東って暑いイメージがありましたけど、早朝はかなり涼しいのですね」



 涼しいを通り越して、若干なりとも肌寒いくらいだよ。

 たぶん、15℃を下回っているんじゃないかな?



「ドバイも一応は冬ですし、砂漠の朝晩は冷え込みますよ」



 成田空港でのピアノ演奏のイベントも無事に終わって、鶴さんのカレーもちゃっかりとご相伴にあずかってから、機上の人となりました。

 ピアノ演奏は、まず最初に空港や飛行機を連想させる曲をチョイスして、北ウイング、空港、ミッドナイトフライトの三曲を立て続けに演奏しました。


 それから、第2ターミナルのイベント会場でピアノを聴いてくれている周囲の人たちへと、リクエストの声を掛けてみました。

 そう、会場の人を優先させたから、スパチャでのリクエストは断ったんだよね。


 それに、スパチャでのリクエストは、キリがなくなる可能性がなきにしもあらずなんですよねぇ。

 610円とかで、一々リクエストを受け付けて弾いていたら、本当にキリがないのですよ。


 ああ、思い出したら、遠い目、レイプ目、ハイライトが消えうせた記憶が……

 おまえら、もう少し遠慮してリクエストしろと小一時間正座させながら、説教してやりたい気分にさせられましたよ。


 まったく加減を知らないのだから、怖いわ。


 スパチャでリクエストを弾いてもらいたければ、諭吉さんか渋沢さんでもお布施しなされ。

 そうしたら、私の目にも留まりやすくなるから、リクエストを弾く可能性が高くなりますよ?


 しかーし! リクエストされた曲を絶対に弾くとまでは言ってない。

 ここ、テストに出るくらい重要ですからね?


 というか、諭吉さんも渋沢さんも同じ価値でしたね……



 それで、会場からのリクエストは私の想定の範囲内で、アキナちゃんにテレサとハマショーのリクエストが多かったですね。


 最初に弾いたのが、その三人の曲だったから印象に残って、みんなそれに引きずられたんだろうね。

 ピアノの音色でも、思考の誘導ができるとは少し驚きましたよ。


 まあ、私が「今日はこんな感じのを弾きたい気分です」そう言ったのが、一番大きかったとは思いますけど。


 アキナちゃんは有名どころの一番をメドレーで弾いて、サザン・ウインド、セカンド・ラブ、スローモーションと難破船はフルで弾かせていただきました!

 テレサは、愛人、つぐない、別れの予感をしっとりと弾いて、ハマショー神は、ミッドナイトブルートレイン、もうひとつの土曜日、悲しみは雪のように、星の指輪を感情を二割増しに乗せ弾かせてもらいました。


 そして、最後にもう一度、北ウイングを弾いて、オーラスの〆とさせてもらいました。

 演奏会は本来一時間の予定だったけど、思いのほか私が興に乗ってしまったので、40分近くも予定時間をオーバーしちゃいましたよ。


 最終的には、ライブ配信の視聴者は8万人を超えていましたし、スパチャの金額も1千万円を超えてました。

 まあ、手数料や税金を差し引いたら、私の手元に入ってくる金額は、300万ぐらいまでに目減りしちゃうのでしょうけど、それでも300万はありますので、収支が黒字になっちゃったよ。


 ランドセルや学生カバンの購入費用は100万も掛からなかったですから、スパチャで回収できちゃったというわけで、私の懐は一切痛まないのに、私の名誉と株だけが爆上がりするという、ウハウハな状況ということですな。

 まさしく、他人のふんどしで相撲を取っている気分とは、このことだよ。


 なるほど…… これが、やらない善よりやる偽善が横行する理由の一つだったみたいです。


 だから、あれこれと色を付けて、プラスアルファで色々と寄付できそうですね。

 もしかしたら、継続して寄付できるような仕組みとして、基金でも作ったほうが良いのかな?


 ほら、一部のお金持ちは、節税対策と偽善の人気取りを兼ねて、慈善団体の財団とかを設立したりしていますもんね。

 まだ私には早いとは思うけど、あとでママや麻生さんに相談してみましょう。


 ということで、80年代頃の懐メロオンリーでのピアノ演奏会となったのでした。

 まあ、70年代や90年代も混じっていたとは思うけど。


 いや~、楽しかった!


 こんな楽しいイベントだったら、またやりたいですね。



 そして、成田を飛び立ってから、およそ12時間。2ヶ月ぶりにドバイへとやってきました!

 A380のファーストクラスは、B777の新しいファーストクラスのタイプに座席が改修されていて、昔の半個室から完全個室になっていました。


 つまり、私が12月に羽田から乗った、B777のファーストクラスと似たような感じの座席ということですね。

 ファーストクラスだから高級なんだけど、いかんせんネットカフェの個室のような感じがするのは否めなかったですね。


 でも、この辺りが旅客機の限界なのかも知れません。

 もっと開放感を求めるのであれば、それこそプライベートジェットになっちゃいますしね。


 成田を離陸した時間も22時半と夜も遅い時間だったから、安定飛行に入ったら直ぐに横になって寝ちゃったので、エミレーツのA380で有名なバーカウンターを利用するのは、またの機会にお預けとなりました。

 そう考えると、私って機内では結構寝ている時間が多い人種でしたね。


 ファーストクラスの食事も絶対に食べてやるんだとか、そこまではガメツク思いませんしね。

 これはきっと、ラウンジでの食事のほうが美味しく感じて、それで満足しちゃっているからなのでしょう。


 それに、私はまだ未成年だからお酒も飲めないですし、バーカウンターに行っても大して面白くはなかったと思うから、べつに悔しくなんかないもんね!


 私も早くドンペリが飲める年齢になりたいぜ。ちくせう。

 でも、ドンペリはファーストクラス専用で、バーカウンターはモエシャンだったかも知れないけど。


 だけど、どのみち私はお酒を飲めないのだから、どうでもいい話でしたか。

 ちくせう。


 まあ、眠りから目が覚めたあとで運動を兼ねて、バーカウンターまで二往復してハンバーガーなどは、くすねてきましたが。

 飛行機の中で50メートル近くを歩けるのって、とても素敵なことなんだと思いました。小並感。



 それで、ドバイへとやってきて思うことは、高級外車の中古車輸出業でも始めたら、そこそこ儲かりそうな感じがするのがドバイの第一印象でしょうか?


 あれだけの数の故障した高級外車が路肩に放置されたままなのは、ある意味において凄いですよね。

 ミニカーやミニ四駆じゃないんだからさぁ。


 いや? アラブのお金持ちからすれば、たとえ高級外車であったとしても、子供の玩具のミニカーと同じ程度の金額だから、ホイホイと乗り捨てられるのかも知れませんね。


 きっと、2千万が2千円とかの感覚なんだろうなぁ。

 下手をしたら、200円なのかも知れないですしね……


 日本人の庶民とは、一体ゼロの桁がいくつ違うのでしょうか?

 ちょっと想像も付きませんよ。


 そりゃあ、なにもなかった砂漠に超高層ビルやホテル、マンションなどを雨後のタケノコの如く、ニョキニョキと乱立できますわな。

 私にも気前良く高額なインセンティブを提示してくれたことだし、きっとお金が使えきれなくて有り余っているのでしょうね。



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[一言] ミスターロンリーがない。ダブルフォルト!
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