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187話 庭野家の朝の日常その3

環希が優梨愛と直接絡むのは第三部になってからは初めてかな?


 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



「環希、もう優梨愛ちゃん来たから早く用意しなさい」



 私が通学前の日課である朝のピアノを弾いていると、ママが声を掛けてきました。



「おりょ? 今日はいつもよりか少し早いね」



 優梨愛ちゃんが普段乗っている磯子行きの電車よりも、一本か二本早めの電車に乗ったのかな?

 朝の通勤通学時間帯の横浜線は、三分か四分間隔で電車が走っているから、いつもより数分早く駅に到着しただけでも、一本前の電車に乗れたりもするということですね。


 田舎だと通勤通学時間帯だとしても、一時間に一本とか二本しか電車が来ないから、こうはいきませんよね?

 まあ、田舎は不便だけど、田舎には田舎の良さがあると思います。たぶん。


 もしも、私が自分で家を建てて住むとしたら、都会未満田舎以上の場所がちょうど良さそうな気もしますが。

 でも、たぶんずっと此処、小机に住み続けていそうな感じもしますね。


 小机は横浜市内の中では、田舎の部類に入りますしね。

 断じて小机が寂れているとか言ってはいけない。断じて。


 ちなみに、今日ピアノで弾いていた曲は、マンマ・マリアという曲になります。

 マンマミーアじゃないよ? マンマ、マリアです。


 まあ、マンマミーアはマンマミーアで私の好きな曲なんですけどね!


 それで、このマンママリアは、イタリアではかなり人気でポピュラーな曲みたいなのですよ。

 だから、日本でも結構知っている人が多い曲かも知れません。


 マンママリアはノリとテンポが良くてクセになるというか、頭の中で延々とリフレインしていて中毒になる曲ですね。

 でも、まんまんまマリアって聞こえるんだよね。


 それと、この曲ってトムキャット風味がして、とてもカッコイイのです。

 といいますか、トムキャットのほうが後発だから、もしかしたら、マンママリアにインスピレーションを受けたのかも知れませんね。


 あと、マンママリアを歌っているグループ名を日本語に訳したら、笑えるんですよ。

 金持ちと貧乏人だなんて、どうしてその名前にしたのかと、小一時間問い詰めたい。


 でも、イタリアでは国民的な人気を誇る歌手なんですよね。

 日本では諸般の事情で絶対に付けられない名前の気がするよ。


 さて、学校に行く準備は整っているのだから、出掛けることにしましょうか。

 明日はサラ・ペルケ・ティ・アモか、ふられ気分でロックンロールでも弾こうかな?




 ※※※※※※




「ごきげんよう、優梨愛さん」


「頼むから、普通に挨拶しようよ」



 なんでやねん。ごきげんようは、お嬢様学校のデフォルトですやん。

 山女の制服に身を包むと、挨拶する時は自然に「ごきげんよう」って言いたくなる呪いが発動するんだよぉぉ!



「あはは、優梨愛ちゃん、おっはー♪」


「はい、おはようさん」



 今日の優梨愛ちゃんも相変わらず可愛いですね!

 日本に帰ってきて、ひさしぶりに顔を合わせた時にも思ったけど、優梨愛ちゃんはまたおっぱいが大きくなったような感じがしますね。


 その胸の谷間に顔を埋めたい衝動に駆られるよ。

 あと、ぺちんとおっぱいを横ビンタしたいです。


 私もガビーにやられたんだし、優梨愛ちゃんもおっぱいを横ビンタさせろぉぉ!

 後ろからむんずと鷲掴みでもええで。


 それぐらい優梨愛ちゃんのおっぱいは、ボリュームがあると思います。

 もう既に、ママと良い勝負ができそうなくらいの大きさに育っているよ。



「じゃあ、出発するぞい。環希は忘れ物ないな?」


「大丈夫! ママ、おばあちゃん、いってきまーす!」


「はい、いってらっしゃい」



 さて、新車に代わったエルグランドの乗り心地はどうかな?



「あなたも、安全運転でお願いしますね」


「わかっているよ。二人を送ったら、そのついでに伊勢佐木町に寄って姉貴に頼まれてた買い物をしてから、権太坂へ顔を出してくるよ」


「最近会ってないけど、お義姉さん元気にしているかしら?」


「アレは殺しても死ななそうな類いのモノだぞ? きっと姉貴は百歳までピンピンと生きるだろうなぁ」



 ヒドいディスりようでわろた。

 もしかしたら、お爺ちゃんのウイークポイントなのでしょうか?


 お爺ちゃんが姉貴といってるのは、そのまんまお爺ちゃんのお姉さんになります。

 つまり、ママにとっての伯母さんで、私にとっては大伯母にあたります。


 大伯母さんは、お爺ちゃんと結構歳が離れていたはずだから、もう八十歳は越えているのかな?

 長谷川さんちの純ちゃんもそうだけど、歳の離れた弟は姉には一生逆らえないという感じみたいですね。


 私が大伯母さんに最後に会ったのは、昨年の秋のお彼岸の頃でしたね。


 たとえ近くに住んでいたとしても、用事でもなければ親戚にはあまり会わないもんなんだよなぁ。

 それに私の場合は、テニスの試合で日本にいない時間が多いし、なおさらなんでしょうね。


 まあ、お爺ちゃんの場合は、月に一、二度は大伯母さんと顔を合わせてはいるみたいだけど、それは姉弟だからなのでしょうね。


 ちなみに、権太坂とは大伯母さんの名字ではなく、毎年正月の箱根駅伝で地名を呼ばれる、権太坂のことであります。

 逆に権太坂が名字だったら、ビビる。


 大伯母さんの名字は権田さんになります。

 権太坂に住んでいるから、権田さんということなのかな?


 まあ、江戸時代から権太坂の辺りに住んでいたのかまでは知らないけど。


 でも、権田さんはいるのだから、権太坂さんがいてもおかしくはない…のか?

 いや、絶対におかしいわな。


 そして、お爺ちゃんは庭野家には入り婿で、旧姓は大伯母さんと同じく権田になります。

 そう、庭野家は女系の家だったんですよ。


 それで、権太坂の場所は、保土ヶ谷の先で東戸塚の辺りになりますね。

 保土ヶ谷区なのか戸塚区なのかまでは知らん。


 私も小学校低学年の頃に二度ほど、大伯母さんの家に遊びに行ったついでに、権太坂の辺りで箱根駅伝を生で応援したことがあります。

 でも駅伝の応援って、私の目の前を選手があっという間に通り過ぎてしまうもんですから、結構味気なかった記憶がありますね。


 だから、駅伝やマラソンを応援するなら、テレビで見るほうが無難な気がしますね。

 ぬくぬくとコタツに入って、みかんでも食べながら駅伝を見るのが、お正月の伝統的な作法だと思います。


 ちなみに、我が家のコタツはやや大きめのコタツでして、長方形で6人が座れる掘りごたつ式になってます。

 冬の寒い時期は、リビングのコタツが私の定位置になります。


 それと、残念ながらも権太坂には、フリーザ様はいませんでした。

 しょぼーん。



「お父さん、お昼はウチで食べるの?」


「姉貴の話が長くならなければ、帰ってきてから食べるよ」


「お義姉さんはお喋りが好きですからねぇ」



 大伯母さんがというよりも、大抵の女性はおしゃべりが好きなのだと思うよ?



「長くなりそうなら電話してちょうだい」


「わかったよ。じゃあ、行ってくる」



 さて、新車に代わったエルグランドの乗り心地はどうかな?

 大事なことなので、二回目。



家から出発すらできずに一話が終わってしまったw


庭野家にも、ちゃんと親戚がいたようです。

でも、大伯母さんの登場する予定はたぶんありません…


マンママリア、1.25倍ループ再生オススメ。頭にこびりついて離れなくなりますw

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― 新着の感想 ―
[一言] おじいちゃんの子供の頃のあだ名はやはりゴンタくんかな?
[一言] 小机、昔は通勤で通過してましたがサッカーの試合がある日は、人がいっぱい乗ってきたなあという思い出が。
[一言] キャラメルダンセンも是非弾いて欲しい。
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