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166話 鬱陶しい!

更新が昨日の今日でも、今日は日曜日だから来週になるのだ!


感想でピアノレッスン当てられてしまった… 30年前の映画なのにマジですかw

でも、カンヌやアカデミー賞も取っているし、映画好きには結構有名なのかな?


 ニュージーランドの有名な曲といったら?


 そう! ニュージーランドでピアノといったら、まず最初にピアノレッスンのテーマ曲が浮かびました。

 ここは一つ、たまきちゃんの華麗なるピアノ演奏を、ニュージーランドのみなさんにもお披露目してしんぜよう。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



 まあ、この曲を作ったのは、ニュージーランド人じゃなくてイギリス人の作曲家みたいなんですけどね。


 しかし、映画の舞台は此処、ニュージーランドが舞台なんですよ。

 でも、この映画って、そこはかとなくフランス映画っぽい雰囲気を醸し出しているのですよねー。


 なんて言えばいいのかな?

 そう、フランス文学のエロスとでもいうのでしょうか?


 まあ、この映画の監督は地元ニュージーランド人みたいですけど。

 だから、ニュージーランドゆかりの曲でいいのだ。


 あと、イギリス人もニュージーランド人も、大した違いはないような気がしないでもないですしね。

 ニュージーランドの白人って、元はイギリスからの移民なんだし、イギリス連邦で一括りにもできますしね。


 伝統的な顔立ちでもない限り、外人の国籍って見分けがつき難いんですよ。

 ロシア人だと思ったらウクライナ人だったり、スペイン人だと思っていたらポルトガル人だったとか、スラブ系やラテン系は見分けがつき難いと思います。


 まあ、ゲルマンゲルマンしているドイツ人や、額が広く少し出ていて目と鼻が詰まっている感じ、くしゃ顔?のイギリス人なんかは分かりやすいですけどね。

 あと、コテコテの英国紳士やアメリカ人は、醸し出す雰囲気でなんとなく分かる人が多いような気もするけど。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



「楽しみを希う心とは、上手いこと付けましたよね」


「その日本語の訳しかたって、本当は絶対に違うだろ?」


「まあ、The Heart Asks Pleasure Firstですからねぇ」



 心はまず最初に快楽を求める。これがニュアンス的には近いのかな?



「アソーさん、コイ願うの、コイってなんだ? 恋か?」



 うん、なんとなくサナダさんの理解は、そうなんだろうなぁとは知ってた。

 さすがは、自称、恋に生きる伊達男といったところでしょうか?


 まあ、サナダさんの日本語はネイティブじゃないのだから、仕方ないとは思いますけど。

 でも、十分サナダさんの日本語は日本人並みに喋れている気がしますね。



「こいねがうは、漢字で書くと環希ちゃんの希と書いて、希うですよ」



 この曲が私の曲だったとは、まったく知らなかったよ。違うか。

 ちなみに、私のおばあちゃんの名前が希美のぞみだから、希はおばあちゃんの字でもあります。


 というわけで、私の名前である環希の希は、おばあちゃんから一文字を受け継いだということになるのですよね。



「タマキの希でコイネガウになるのか? 意味は?」


「心から願う、心から望む、I sincerely wishでしょうね」



 つまり、希望という文字は、望む望むになるわけですな。

 ちょっと変な感じもしますね。漢字なだけに。



「願うは同じなのに、まったく漢字は違うんだな。やっぱ日本語はムズカシイわ」



 日本育ちの日本人でも、希うなんて日本語知らない人も多そうだけどね。

 というか、喋ってばかりいないで、俺の歌をじゃなかった、私のピアノを聴け。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



 それにしても、この曲って癒しの音楽っぽいけど、ヒーリング音楽の範疇に入るのかな?


 だけど、この曲のアレンジ前の最初の題名って……

 それに、イントロは禁じられた遊び感が入っているから、ヒーリング???


 そういえば、この曲って私のスポンサーである、自動車メーカーのCMに使われていたみたいですね。

 まあ、だいぶ昔のことみたいですけど。


 でも、私がこの曲を弾いた動画を投稿すれば、数百万再生とか視聴されるのだから、スポンサー的にも嬉しく思ってくれるかも知れませんよね?

 もっとも、そのCMの車種はとっくの昔に生産は終了しているのですけど……


 まあ、この曲もCMも30年は前の作品になるのだから、仕方ないよね。

 しかし、私は純粋にピアノを弾いているつもりなのに、知らない間にスポンサーに忖度した選曲になってしまっていたとは。解せぬ。


 ちなみに、ライバルの自動車メーカーも、この映画の劇中曲を使用したCMを放送していたみたいですね。

 まあ、作曲家も同じだけど、作曲家からしてみれば、曲使用のオファーがあったから許可しただけであって、日本のライバル同士の自動車メーカーとか関係のない話ですしね。



 それと、ニュージーランドといったら、スプリットエンズ!


 エンズとは、enzで、ニュージーランド人を差す俗語で、オージーやヤンキー、ブリカスは違った、ジョンブルとかみたいな感じでしょうか?


 まずは、I Got You! この曲は、なんとなくアバっぽい感じがして好きな曲です。

 私の個人的な感想では、絶対に影響を受けていると思います。年代も近いですしね。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



 でも、ユーロビートの前のユーロディスコやユーロポップにUKロックなど、ごちゃ混ぜの感じもしますね。

 だから、オルタナティヴとか、インディーロックになるのかな?


 まあ、ジャンルの分類は音楽の批評家にでも任せておきましょう。

 私は自分が楽しく弾ければ、それでいいのだから。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



 やっぱ、70~80年代の洋楽っていいですよね~。


 お次は、I hope I never! これは、バラード調の曲になります。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



「アイホーパイネヴァーですか?」



 麻生さんの問いに、私はニコリと笑顔で頷きながら答えとすることにしました。

 というか、なにげに麻生さんって守備範囲が広くないですか?


 まあ、麻生さんよりもだいぶ若い、私が知っているのも大概だとは思いますけど。



「え? なに? 俺クビになっちゃうの?」


「誰も、meet him againとか言ってないでしょ」



 サナダさんは先読みしすぎですよ。



「環希ちゃんが成績を残せているうちは、マイケルの立場は一応大丈夫なはずですよ?」


「一応なのかい」



 外国人選手に比べたら、日本人の選手はコーチとの付き合いは長く続けるから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ?

 その点、外国人選手はコーチを直ぐに首にする人も結構いるんですよね。


 そこらへんは、やっぱビジネスだからなのか、成績を上げられないコーチを首にするのは当然の権利という考えで、ドライなんだろうなぁ。

 もっとも、日本人選手が関係者のしがらみに縛られているだけとも言えるのかも知れないけど。


 といいますか、サナダさんはヒッティングパートナーであって、正式なコーチではなかったよ。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



 お次は、この曲! 一転して、アップテンポな曲調となります。

 アーティストも変わって、時代は一気に21世紀にまで飛びました。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



「さっきの曲から連想した続きなの? 皮肉なの? 嫌味なの?」


「さぁ?」


「Black Sheepって、ちょっおまっ、それはヒドくない?」



 サナダさんもこの曲は知っていましたか。



「ふふっ、マイケルにぴったりじゃないですか」



 まあ、私にもぴったりのような気もするんだけどね。

 そっか、だから初めてこの曲を聴いた時に、ビビビってきてフィーリングが合ったのかも知れませんね。



「俺はStray Sheepな気分だよ」


「あはっ」



 この曲も昔、スポンサーの車のCMにも使わていた曲なので、少しはスポンサーに恩返しにもなったかな? もしかしたら、北米オンリーだったかも知れないけど。

 あと、CMで流れていた車種の生産も終わっているとは思うけど……


 それにしても、私は純粋にニュージーランド人の曲をピアノで弾いてるだけのつもりなのに、知らない間にスポンサーに忖度した選曲になってしまっていたとは。解せぬ。



 ~♪ ~♬ ~♪ ~♩ ~♫ ~♬ ~♪



「タマキ、リクエストいいか?」


「いいよ。ニュージーランドゆかりの曲も、あまり知らないしね」



 ニュージーランドやオーストラリア出身のアーティストだったとしても、私の中では洋楽にカテゴライズされちゃいますしね。

 80年代までは、宗主国であったイギリスのロックやポップスの影響が強くて、90年代以降はアメリカナイズされた感じがしますし、やっぱどうしても洋楽で一括りになっちゃうよなぁ。



「今日は雨だな?」


「小雨だけどパラパラと降ってるね」


「そして、今日は月曜日だな?」


「マイケルも顔に似合わず年寄り臭いですね」



 なるほどね…… どうやら、麻生さんも分かったみたいですね。

 あと、麻生さんブーメランでっせ。


 ……怖いから口に出しては言わないけどさ。



「Close、本日の大工さんは閉店しました」


「タマキ~」


「マイケルはちゃんと最後まで聞きなさいよ。Close to youでしょ?」


「いぐざくとりー! 麻生さんが正解だね」



 それにしても、動詞のCloseが閉まるなのに対して、形容詞のCloseは言葉がto youとか続く場合は、Closeでも近いや近くになるのだから、英語って面白いですよね?

 まあ、私の場合は日本語と英語を分けて、もう適当な感覚で英語を喋るようになっていますので違和感はないのですけど、いちいち日本語から変換して喋っている人は面倒そうな気がしますね。



「タマキー!」


「We've Only Just Begun! あつかましい! しっし!」



 寄るな! くっつくな! 鬱陶しい!



「なに? サナダさんメランコリーな気分なの?」


「タマキに憂鬱な気分にさせられたの!」



 私がメランコリーって言っているのに、日本語に訳して返してくるだなんて、憂鬱なんて難しい日本語をよく知っていましたね。

 実はサナダさんってアメリカ育ちじゃなくて、本当は日本育ちなんじゃね?


 でも、そこは普通、私のグランドスラム制覇を期待して、トップオブザワールドをリクエストするところじゃないの?

 常識的に考えてもさ。



ここにきて、環希のおばあちゃんの名前が判明w

おばあちゃんの名前って前に書いてないよね?

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― 新着の感想 ―
[一言] NZ映画といえばロードオブザリングじゃないですかね?サザンアルプスが綺麗
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