161話 なめとんかー!
(つд⊂)ゴシゴシ(;゜д゜)
(つд⊂)ゴシゴシ(;゜Д゜) マジ…!?
なんかポイントが凄く伸びたw
WTA250大会で貰えるポイントを詳しく説明すると……
Win-280P RU-180P SF-110P QF-60P R16-30P R32-1P
予選は、予選通過-18P Q3-14P Q2-10P Q1-1P
こんな感じになります。
つまり、QFで私に負けたサラ・ベルナルディ選手は、60ポイントを獲得したということになります。
もっとも、ベルナルディの世界ランキングは9位で、ポイントも3500ポイント以上持っていますので、もしかしたら60ポイントは加算されないような気もしますね。
たぶん、65~100ポイントぐらいが加算される最低ポイントのような気がします。
昨年のベルナルディは少し調子が悪かったのか、ツアー優勝はシュトゥットガルト500とパレルモ250しか優勝していません。
シュトゥットガルトって言い難くて、舌噛みそうになるな。
あと、ガルトをガトルって間違えそうになるし。
まあ、年に二回も優勝しているのは凄いのですけど、ベルナルディ選手クラスになれば、やや物足りない感じもしますね。
グランドスラムでの準優勝や、WTA1000マンダトリーでの優勝はなかったもんね。
だからこそ、ランキング4位から9位に落ちたんだろうけど。
説明すると、一つの大会で100~585ポイントぐらいをコツコツと稼いで、3500ポイント以上を貯めたのだと思います。
まあ、ベルナルディのアクティビティを詳しく見て計算したわけではないので、正確なところはなんとも言えませんが。
でも、これだけは分かります。ベルナルディって絶対にクレーコーターだよね?
グランドスラムで準優勝した3回のうち、2回はローランギャロスで準優勝しているし、昨年優勝したシュトゥットガルトとシチリアの大会もクレーコートだったしね。
あと、今大会のベルナルディは、ポイントをディフェンドする大会ではなかったから、ブリスベンじゃなくて、わざわざオークランドにまで足を運んだのかも知れません。
もしかしたら、賄…ゲフンゲフン、アピアランス・フィーを主催者が払ってくれたから、オークランドに出場したのかも知れないけど。
こっちの可能性の方が高そうですね。
そうでなければ、ランキング9位の選手はブリスベンのWTA500大会に出場するのが普通だもんね。
それはそうと、私の現在の順位である145位というランキング順位は、全豪オープンの予選に出場できる順位になります。
まあ、全豪オープンへの出場が確定するランキング順位というのは、昨年の12月3週目か4週目の順位で決まりますので、私が予選に出場できるわけではないのですがね。
しかし、私はもう既にワイルドカードでの、全豪オープンの出場が決まっているのだ。
そして、オークランド250で優勝したことによって、私がワイルドカードで全豪オープンに出場することに対して、不平不満を言う周囲の声も小さくなることでしょう。
もっとも、そんな外野の声は私の耳には入ってこなかったので、そんなに不満の声は大きくなかったもかも知れませんね。
まあ、不満があるなら私にじゃなくて、主催者であるTAに直接文句を言うのかも知れないけど。
だけど、私はワイルドカードに選ばれるだけの実力を、自分の力で証明してみせたのである。
オーストラリア人だからといって、ワイルドカードに選ばれる100位以下200位とかの選手とは、実力が違うのだと見せつけられましたしね。
でも、ワイルドカードに選ばれるのに、オーストラリア国内でのワイルドカード争奪戦があるのだとは思うけど。
いやー、それにしても、ボーナスの25万ドルは美味しかったですね!
なんのボーナスかといいますと、私のスポンサーに付いた中東の石油王が経営する航空会社との契約です。
それで、航空会社がスポンサーということは……?
そうです! エミレーツのビジネスクラスに私と同行者の一人、併せて二人までは無料で搭乗できるという契約になっているのです。
だから、三人目である私のヒッティングパートナーで、私の遺伝子上のパパンでもあるサナダさんの分は、私が負担しなければならないのだけどね。
だが、サナダ! 貴様はプレエコで十分だ!
今回のオークランド行きの便でも、本当は私もプレミアムエコノミーでのフライトの予定だったんだぞ。
そう、たまたまビジネスクラスに空席があったから、アップグレードできただけなのだから。
まあ、サナダさんが可哀想だから、長距離のフライトになる場合は、ビジネスクラスのチケット代金を払ってあげるけどさ。
つまり、サナダさんのフロリダにある自宅の最寄り空港でもあるマイアミから、ニュージーランドのオークランドまでのビジネスクラスの航空運賃はといいますと……
チッチ、チッチ、チーン!
はい、てんたうざんだらー。 1万ドルでございます。
なめとんかー!
私と麻生さん二人のチケット代よりも高いですやん! しかも、二倍以上!
年末年始で飛行機のチケットの相場も高止まりしているとはいえ、サナダさんはもう少し安いチケットを探す努力をしろと、小一時間問い詰めたい気分にさせられたよ。
まあ、いまの私だったら1万ドルのチケットでも、余裕で払えないこともないけどさぁ。
あー、そういえば、サナダさんは金銭感覚がルーズだとか、ママが愚痴りながら言ってたっけ?
でも、自分の報酬の4倍の航空券は、さすがにやりすぎでしょ? もう少し考えようよ。
こうなったら、オークランドはオークランドでも、サンフランシスコの対岸にあるオークランドにしたろか?
フロリダのオーランドでもいいかも知れない。
ヒッティングパートナーは現地でも見つかるんだし!
べつにサナダさんじゃなくてもいいんだし!
べつに肉親の情もないことだし!
種というだけで、ほぼ他人だし!
ごほん…… 取り乱したりして、失礼いたしました。
それで、オークランド250はシーズン始めの大会ということもあって、私たちの日程にも余裕があったことから、このクソ高い1万ドルのチケットの便は麻生さんによって却下となりました。
その代わり、航空券検索サイトで探し当てた、2800ドルぐらいと安いビジネスクラスのチケットを予約してあげました。
フィジー経由の便になってしまったけどね。
でも、ビジネスクラスなのだから、サナダさんは感謝するのだ。
区間を分割してチケットを探した方が、掘り出し物の安いチケットが結構見つかる気がしますね。
このチケットは、ロサンゼルスでも乗り換えがありますので、都合二回、飛行機を乗り換えることになります。
あと、マイアミ~ロサンゼルス間は、エコノミークラスになってしまいましたけど、アメリカ国内ぐらいはエコノミーで我慢せい! まあ、私は嫌だけど。
まあ、全部アライアンスは同じなのだから、ロストバゲージの心配は多少は減るとは思います。
それで話を戻しまして、私のスポンサーとの契約で無料で搭乗できる便は、スポンサーの航空会社が運航する自社便だけに限らず、共同運航便にも適用されます。
つまり、世界中のかなりの場所へと、タダで遠征できるということであります。
南米とかは微妙な気もしますけど。
それと、直行便の方が圧倒的に早く現地に到着できる場合とかでは、他社のフライトを使う場合もあるとは思うけどね。
今回のニュージーランドへの遠征が、まさにそうでしたしね。
あと、ファーストクラスが設定されている便では空席があれば、無料でファーストクラスにアップグレードしても構わないみたいですし、太っ腹ですよね!
ドバイで開催されるWTA1000と500の大会に出場する場合は、問答無用でファーストクラスに搭乗できます。
昨年のドバイ100kにワイルドカードで招待してくれた時にも、ファーストクラスのチケットを送って寄越してくれてたので、なんとなく、そんな感じの付属オプションもあるのかな? とか思っていましたけど、ちゃんとありましたね。
まあ、怪我や特段の事情がなければ、毎年2月にドバイで開催される大会には、ちゃんと出場するようにとの契約にはなっているのですけどね。
だから、私が試合で着用しているウェアの右胸の上の部分には、スポンサーである航空会社のロゴが入ったワッペンを貼り付けているのです。
左胸の上には、初めからコメックスのロゴマークがプリントされていますので、右側になりました。
ワッペン一つで、無料でビジネスクラス世界一周ということでございますのよ?
でも、優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの嫉妬が怖い今日この頃であります。
会話文のない説明回になってしまった…
空想で旅した気分に浸れる飛行機の話の方がどうやら筆が乗るらしいw
ヒューマンドラマ日間1位になったけど、なんとなく不正をした気分です…
でも、こんだけ効果があるなら、そら結構な数の作者さんが後書きでポイントクレクレするわけだw
評価してくれた方、ありがとうございました! m(_ _)m