146話 チームMadokaの…… 1/8更新
書けたのじゃー!
庭野環希@tamakiniwano - 1時間
新横浜なう! 萌香ちゃんと一緒♪
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庭野環希@tamakiniwano - 16分
熱海なう! 優梨愛ちゃんと一緒♪
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※※※※※※
新横浜から、こだまに乗ること30分弱、熱海にやってきました。
新幹線は早くて便利すぎます。まあ、べつに踊り子や快速のグリーン車でも構わなかったのですけど、今回は新幹線ということで。
ちなみに、今回は自由席の利用です。こだまが満席になることなんて朝夕の通勤ラッシュを除けば、ゴールデンウイークやお盆に年末年始とかの繁忙期だけだもんね。たぶん。
といいますか、小田原~三島辺りから新幹線で通勤しているだなんて、定期代だけでもお高いのでしょうね。
もしかしたら、会社から定期代が通勤手当として全額出ているのかな?
でも、月々の上限○万円までとかありそうな気もしますね。
まあ、どうでもいい話でしたか。
それで、熱海といえば、温泉!
そして、到着したホテルの玄関先には……
【歓迎! Team Madoka様御一行】
こんなのが書いてありました。
まあ、その他にも、○×商事様御一行や○△会様御一行とか書いてあるのですがね。
そう、今日は一泊二日で、チームマドカの忘年会を熱海の温泉で開催するのであります!
世間様の忘年会シーズンには少し早いような気もしますけど、テニスサークルは新年早々から大きな大会が控えているので、年末は練習と調整で逆に忙しいのですよ。
それで、今日は日頃の感謝も込めて、優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの家族も招待しているのです。
まあ、端折ってはいたけど、これはもう既に毎年の行事になってはいるのですがね。
つまり、今年で五回目になります。
だから、ママと麻生さんに優梨愛ちゃん萌香ちゃんと、いつものチームマドカのメンバー以外にも、私のおじいちゃんとおばあちゃんに、優梨愛ちゃんのご両親と弟くん、萌香ちゃんのご両親と妹さんも一緒なのであります。
萌香ちゃんには、お兄ちゃんもいるのですけど、大学生なので色々と忙しいのか今年も参加しませんでした。
つまり、チームマドカの忘年会とはいっても、庭野家と里田家と坂巻家の忘年会みたいなモノでしたね。
ちなみに、自称私の父親であるサナダさんは、フロリダに一時帰国しています。
ジュニアマスターズが終わったら、「それじゃあ、またクリスマス後にでも」とか言って、北京からさっさとロサンゼルス行きの飛行機に乗っちゃったんですよね。
この辺のドライな感覚は、サナダさんの顔立ちが日系人とはいっても、やっぱアメリカ人なんだなぁとか思ったりもみたりして。
まあ、近頃は日本のサラリーマンでも若い人を中心に、忘年会や飲み会に出席するのを嫌がる人が増えてますので、日本もアメリカナイズされてきたのかな?
お酒を飲めない人や、飲めても弱い人には、飲み会とかがなおさら苦痛に感じるのかも知れませんしね。
だから、お酒を飲むのを強要するのは、体育会系の悪しき習慣とも取れるわけでして。
でも、私は忘年会とかって大好きなんですよねー。
日常の中の非日常って感じがして、楽しく思えてくるのですよ。
ちなみに、個人的な感想を言えば、熱海を含めた東伊豆は静岡県じゃなくて、東京や横浜の植民地やね。
テレビも関東のテレビが映りますし、伊豆諸島は東京都ですしね。
なんで、伊豆諸島って命名したんだろ? 伊豆半島に近いからなのかな?
※※※※※※
─ 心眼 ─
※※※※※※
「えー、本年はチームマドカにとって躍進した一年となりました。娘の環希はジュニアグランドスラムを三大会連続で優勝しましたし、里田と坂巻もダブルスで全仏オープンジュニアと全米オープンジュニアで優勝しました。
また二人は、プロサーキットの方でも高校生としては好成績を収められたと思います。全日本選手権でもダブルスで優勝、坂巻に至ってはシングルスでも優勝しました。これには指導している私としても、二人の成長に驚かされました。
ワールドクラスのジュニア選手が同時期にチームマドカに三人も所属していることは奇跡に近いと思います。そして、その優秀な三人を指導できることを私は誇りに思います。
しかし、三人ともプロの世界ではまだまだヒヨッコです。環希に至っては、まだプロの試合にすら出場したことはありません。だから、ジュニアテニスで活躍できたからといって慢心することなく、来年も挑戦者の気持ちを持って試合に挑んでもらいたい。
私からは以上です。なにはともあれ、今年の疲れを癒やして来年に向けての英気を養うためにも、今日は楽しみましょう!」
「ママ、前置きが長いよ。まるで、どっかの会社の冴えない部長さんとかみたいだったよ」
「会社勤めをしたことがない子供がナマ言ってんじゃないわよ」
「ママだって会社に勤めたことないはずなのに」
「まったく、ああ言えばこう言う…… さっきの挨拶は様式美ってヤツなのよ」
「様式美ね~」
まあ確かに、様式美といえば様式美なのかも?
なんとなく、挨拶のテンプレってありますもんね。
「罰として乾杯の音頭は環希、あなたが取りなさい」
「へーい。それではみなさん、お手を拝借!」
「アンタ、それ絶対に違うから!」
「あはは、たまきちゃんナイスボケー」
お約束というヤツですね!
「それでは、来年もチームマドカの益々の発展と商売繁盛、みなさまの健康と家内安全を願って……」
「真面目にやりなさい」
うそん! これもダメ出しされちゃうの?
まあ、テニス選手の挨拶としては少し変だったのかも知れないけど、乾杯の挨拶としては普通だよね?
「あっはっは! 相変わらずのたまき節だね!」
「萌香さん笑いの沸点が低すぎますよ……」
「それでは、私を含めて三人の来年のグランドスラムでの活躍と怪我しないことを願って、乾杯!」
「「「かんぱーい!!」」」
※※※※※※
「およ? 隣の宴会場からカラオケが聞こえてきたね」
「音程が外れてる感じ……」
「対抗してこっちも歌っちゃう?」
「いいね! 環希ちゃんの美声で隣の人たちを黙らせちゃうよ!」
「お? 環希が歌うのかい? 久しぶりに聴けると思うと、おじいちゃんも楽しみだよ」
「おじいちゃんも孫娘の美声に酔いしれるがよい!」
ちなみに我が家には、カラオケボックスやスナックとかにあるような通信カラオケがあります。
まあ、私は偶にしか歌わないのだけど、偶に歌うとストレスも発散される感じがして、スカッとしますね。
テニス少女は遊ぶ時間が限られているから、必然的にカラオケを歌う時間も限られてきちゃうという寸法です。
だから、私がカラオケを歌う時は、ひなちゃんとか友達が遊びに来た時が多いですね。
まあ、我が家がカラオケボックス代わりに利用されている気がしないでもないけど、それでみんなが楽しめるのならそれで構わないしね。
なにはともあれ、ひさしぶりに思いっ切って歌うぞー!
「えーと…… 番号は番号はっと、あった、これだな。
ポチポチ…… ポチっとな。
庭野環希、優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの全日本選手権優勝を祝して、大間の女を歌います!」
「ほう? 大間の女とは環希のチョイスはまた渋いのぉ」
「は? なんで演歌なのよ?」
「あはっ、たまきちゃん攻めてるねー」
「あたし的には、祝されてる気が全然しないんですけど……」
「冬の下北~大間の港は~♪ 寒風さらしの氷点下ぁ~♪ 女房質入れ油を入れて~♪ 目指すは一攫千金黒まぐろ~♪ まぐろ追いかけ~今日ぉもまた~♪ まぐろ追いかけ~今日ぉもまた~♪ ああ~今日ぉぉも~またぁつれない~♪」
「ええぞ! ええぞー!」
「あははー! たまきちゃん上手~」
「萌香さん、萌香さん」
「んー、どうしたの優梨愛ちゃん?」
「もしかして、あの子酔ってません?」
「酔ってる? そう言われてみると、いつもよりかちょっとテンション高すぎのような気もするね」
「環希のコップの中身は空だけど……」
「どれどれ? なるほど…… たまきちゃんが飲んでたのウーロン茶じゃなくて、たぶんウーロンハイだよ」
「ウーロンハイですか?」
「そそ、ウーロン茶を焼酎で割ったチューハイだね」
「ウーロンハイ? ……環希のコップに焼酎注いだのって、お父さんでしょ?」
「さ、さあ、まどかさんやい、なんのことじゃったかの?」
「まったく、体が資本のアスリートに黙って酒を飲ますだなんて」
「あなた、まどかが言うとおりですよ。ましてや、たまちゃんはまだ未成年なのだから、少しは自重してください」
「すまんかった。ちょっとしたいたずらじゃったんじゃよ……」
「お父さん、さいてー」
「未成年の子にするいたずらにしては、少し度が過ぎましたね」
「百合ちゃんまで参戦しちゃうの!?」
「環希ちゃんのコーチ兼マネージャーですから当然です。源さんそこに正座!」
「反省してる。すまんかった……」
「麻生さんを怒らすのだけは、避けたほうが良さそうですね……」
「う、うん、前から思ってたけど、まどかコーチよりも怖いね……」
「~♪ ~女の涙にゃ男は弱いぃぃ~♪」
二十歳になるまで飲酒をしたことがない人だけ石を投げなさい。
おじいちゃんはダメな大人の典型的なタイプですw
入浴シーンは… 六十代が一人、四十代が三人、ギリギリ三十代が一人、一緒にいるけど、それでもよろしいか?
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