140話 新横浜駅にて
思いのほか筆が乗ったので書けたのじゃー!
けど、サブタイに悩むほど内容がないような…?(汗
全米オープンジュニアが終わって、無事に日本に帰国したまでは良かったのですけど、どうやら私の認識が甘かった!
ジュニアグランドスラムの三連続優勝と、ロリコン紳士のWill you marry me?のおかげで、私の知名度が急上昇してしまっていたようでした。
この前の一件と合わせて通学途中で、男子中高校生に「Will you marry me?」と声を掛けられることが三度もあったんだよ!
これには、さすがに私も辟易とさせられてしまいました。
おまえら、ただ単に「Will you marry me?」と言いたいだけなんとちゃうのかと小一時間問い詰めたい。
だから、毎日の通学途中の横浜駅で一緒になるのを楽しみにしているひなちゃんには悪いけど、ママとお爺ちゃんと麻生さんに頼んで、車での通学に変更とあいなりました。
ついでだから、優梨愛ちゃんも一緒に乗っけて行くことにしました。まあ、優梨愛ちゃんの場合は、山中から小机までは今までどおり電車なんだけどね。
車での通学ということはですよ?
そう、ついに私も、本物のお嬢様の仲間入りをしたということであります!
まあ、帰りは時間が多少不規則になるから、私も電車で帰ってくるんだけどね。
だから、なんちゃってお嬢様には変わりなかったのでしたか。残念!
しかし、帰宅時は朝のようなラッシュもないので、絡まれなかったので助かりました。
萌香ちゃんは自宅からそこそこ近所にある女子校に自転車で通学しているとのことですので、どうやら私が遭ったような実害はないみたいなので、一安心といったところでしょうか。
それにしても、車で山手女学院まで行くのにあたって、首都高の横浜公園の出口が右折できないのが面倒くさいですね。
中華街の方まで走ってから、コの字にちょこちょこと戻ってこなければならないのですよ。
これは大黒ふ頭経由で、新山下で降りたとしても似たような感じなのが困ります。
一方通行! 右折禁止! Uターン禁止!…etc
でもまあ、都市高速の市街地のインターチェンジなら、どこも似たような感じなのでしょうね。
それでただいま、新横浜駅の新幹線ホームに来ております。
これからGA大会である大阪市長杯世界スーパージュニアに出場するために、大阪に向かって出発というわけです。
来年には、リニア中央新幹線が東京~名古屋間で開通する予定になっています。大阪まで延伸するには、七年か八年後になるみたいですけど。
リニアだと東京~名古屋間を最速で40分で結ぶとか聞きました。相模原~名古屋だと30分ちょっとになるのかな?
しかし、小机からリニアの駅が出来る相模原の橋本まで35分も掛かりますので、名古屋まで行くのにリニアに乗る機会はあまりなさそうな気がしますね。
新横浜~名古屋間は、のぞみだと1時間20分で名古屋まで着いてしまうのだから、橋本まで出ていたら時間的にはリニアでも東海道新幹線でも大差なくなってしまいますので。
まあ、ものは試しと一度はリニアモーターカーに乗ってみたいとは思いますけど。
リニアが真価を発揮するのは、大阪まで延伸してからなのでしょうね。
なんで、大阪まで一度で開通させなかったのでしょうね?
もしかしたら、予算や施工業者の数が関係しているのかも知れませんね。
リニアではなく話が脱線してしまった。
といいますか、リニアには線路がない?のだから、脱線自体しないのかな?
まあ、どうでもいい話でしたね。
それで、話をテニスの話に戻しますと、ジュニアのビッグタイトルを全豪オープンジュニア以外は総なめにしてしまったので、私がこれ以上ジュニアの大会に出場する意味はないような気もするのです。
しかし、今回なぜスーパージュニアに出場するのかといいますと、大阪市長から直接、「世界スーパージュニアを盛り上げて欲しい」とかお願いする電話があったのです。
あと、私のスポンサーでもあるコメックスからも、「日本で一番グレードの高いジュニア大会に日本人のジュニアトップが出場しないとスポンサーとしての面子ががが…」とか泣きつかれたという事情があったりもしました。
そうママが言ってましたので、たまきちゃん的には仕方なく、ええ本当に仕方なくスーパージュニアに出場してあげるんだからね!
けして、賄賂をもらったから出場するとかではないのであります。
たぶん、おそらく、きっと、めいびー。
ちなみに、優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの二人は残念ながらも、世界スーパージュニアには出場しません。
二人は先週から、ITFのプロサーキットを回っているのですよ。
まあ、日本国内の25K大会で、サーフェイスは砂入り人工芝ではあるんだけどさ。
つまり、先週は静岡県の牧之原25Kで、今週は浜松の25K大会に挑戦中というわけであります。
牧之原では、萌香ちゃんが惜しくも準優勝という結果になりました。優梨愛ちゃんは安定のQF敗退でございましたとさ。
しかし、二人はダブルスでは見事に優勝を飾ったのです!
さすがは、ジュニアとはいえども、ダブルスのグランドスラムチャンピオンだけのことはありますよね。
日本国内で開催する25K大会では格が違ったみたいでした。この二人のダブルス適性は真面目に凄いわ。
さらにこの二人は来週に開催される、日本国内のテニス大会において最高峰の大会でもある、全日本選手権に出場することが決まっているのです。それも本戦ダイレクトインで。
二人は高校生なんだから、なにげに凄いことですよね。
まあ、もう既に優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの二人はITF/WTAのポイントもそこそこ稼いでいますので、日本人だけのランキングでいったらかなり上位のランキングに位置しているのでした。
だから、二人が全日本選手権で本戦ダイレクトインであったとしても、なんら不思議ではなかったのでしたか。
それで、私の出場する世界スーパージュニアですけど、ランキング上位20位以内の選手の出場がたったの三名という有様なんですよね。
まあ、シーズン終盤で開催地が日本というハンデがあるから、スカスカなのはやむを得ないのかも知れませんが。
こんな状況だからこそ、私に出場してくれと泣きついてきたのかも知れません。
まだ私はアマチュアのジュニア選手なのだから、いくら私がジュニア選手の中で可愛くて最強で知名度抜群とはいえ、トッププロのようなアピアランスフィーは貰ってません。たぶん……
しかし、こんなにお寒い状況がこれからも続くのであれば、世界スーパージュニアはそのうちGAからG1かG2にグレードの格下げをされてしまわないのかと、少し心配になってしまいます。
そういえば、来年からはグレードの呼び方を、JAやJ1に名称が変更されるのでしたっけ?
JAって農協みたいな名称の気がしないでもない。
あー、でも、厳寒期のシーズンオフであるはずの一月に開催される、ほぼ日本人選手しか参加しない埼玉の大会がG4からJ3に格上げされるぐらいだから、大会のレベルとグレードの格付けはあまり関係ないのかも知れませんね。
だから、私の心配は杞憂なのかも知れません。
『三番線にのぞみ315号、新大阪行きがまもなく到着します』
315号? 脳内でMaxとき315号がBGMで流れてきちゃいそうな列車番号ですね。
しかし、東海道新幹線なのだから、アンビシャスジャパンに脳内を切り替えましょう。
「環希ちゃん、忘れ物は大丈夫ですか?」
「麻生さん、私も小さな子供じゃないんだから大丈夫だよ」
「羽田、成田、北京、シャルル・ドゴール、オークランド、ウィーン、ヒースロー、ダラス。なんか過去に色々と忘れ物があったような気がするのですけど、私の気のせいでしたかね?」
「はい、気を付けます……」
でも、忘れたといっても、貴重品は忘れたことないのだから、たぶんセーフなのだ!
なにはともあれ、大阪に行ってまいります。グリーン車で!
でも、このグリーン車代って、どこから出ているのでしょうかね?
作中の年代は2027年頃みたいです。たぶん。
内容が無い気がするのは、そういう作風なのだ!
次話もほぼ書き終わってるから、もしかしたら明日の同じ時間に投稿できるかも知れません。
お正月特番ってヤツですなw