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127話 ZAP! ZAP!


 ドンパチごっこも無事に終わって、大会会場にやってきました。

 リボルバーを撃ち終わったあとの、ママの恍惚とした表情は見なかったことにしておきましょう。


 撃ち終わった後で銃口を上に向けて、ふーって息を吹きかけるだなんて、ママは四十を過ぎてから中二病でも再発させてしまったのでしょうか?

 ところで、あれってなんの意味があるのでしょうかね?


 硝煙を吹き消しているつもりになっているのかな?

 そうだとしても、やっぱり中二病チックな行為だよなぁ……


 うん、私はナニも見てなかった!


 オマケに麻生さんまで、ベレッタを撃ちまくってニヤついてる、トリガーハッピーだっただなんて知らなかったよ……

 やはり麻生さんも、怒らしてはならないリストの上位にランクしておかねば!


 もしかしたら、麻生さんも自分が撃ちたかったから、ママを誘ったのではないのでしょうか?

 うん、チームマドカの大人連中は、どこか頭のネジが緩んでいる気がしないでもない。


 それで、私も今世では初めて拳銃を撃たせてもらいました。

 ちゃんと真ん中の的に集中して着弾させることができたよ!


 でも、個人的には人型の的の場合は、なぜかしら頭を狙いたくなるんですよね。

 脳漿撒き散らしてスプラッタ! これを嫌な奴をイメージして撃てば、スッキリしてストレスも解消すること間違いなしだと思います!


 射撃場のスタッフのお姉さんも、『本当に初めて撃ったの? アンビリバボー!』とか言ってました。タマキ13として生きていけるかも知れませんね。

 まあ、人に向けて発砲するなんて、小心者の私には出来なさそうなので、初日で廃業確定なんですがね!


 それに、銃を撃つと発砲音がかなり五月蝿い。ヘッドホンみたいなカバーをしないと、耳がイカレてしまうぐらいには五月蝿いのですよ。

 うん、私には銃を撃つ職業は無理だな。外国に行った時に遊びで偶に撃つぐらいがちょうど良いのでしょうね。


 ベレッタは反動も小さくて、女性にもオススメの拳銃だと思います。


 そして、優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの二人も、撃った後で興奮したりうっとりとしていましたので、トリガーハッピーの気があるような感じがしますね。

 残念ながらも、チームマドカでまともな神経をしているのは、どうやら私だけだったみたいでした。


 ちなみに、みんなが射撃をしているところを撮影したのですけど、残念ながらも動画サイトでの公開の予定はありませんので、あしからず。

 だってほら、日本では拳銃に対して過剰に拒否反応を示す人が多いですやん。


 私がベレッタを撃っている動画を公開しようものなら、親の仇が如くヒステリックにいきり立って、私を罵って非難する輩が現れるのが目に見えている気がしますしね。

 子供に拳銃を撃たせるのは教育上良くないとか、ママも叩かれると思いますしね。


 べつに私が法律違反を犯しているわけでもないのに、おかしいですよね?

 これ以上は愚痴になりそうなので、詳しくは<div onclick="obj=document……


 私の脳内を覗こうとする人は、ZAP! ZAP!しちゃいますよ?



 それはそうと、これから優梨愛ちゃんと萌香ちゃんの試合がありましたね。



「優梨愛ちゃんと萌香ちゃんは25K頑張ってねー」


「環希は優雅に夏休みとか、少し羨ましい」


「どうだ、羨ましいだろー」


「アンタ、性格悪いわよ」



 でも、性格が悪くないと勝負師の世界では、対戦相手に後れを取ることになり兼ねないのだから、私にとって"性格が悪い"は褒め言葉にしかならないんだよ。

 しかしこれは、テニスコートの中での話でしたか。


 プライベートでの私は、当たりが柔らかなお嬢様路線のはずなのですけど、違ったかな?

 たまきちゃんはお淑やか。たまきちゃんは八方美人。たまきちゃんは優しい性格。


 うん、これで完璧だね。



「たまきちゃんは空いてる時間、なにして過ごす予定なの?」


「私はアーリントンミリオンでも見に行こうかな?」



 ちょうど今度の日曜日にアーリントン競馬場で、アーリントンミリオンを開催する予定になっていたはずでしたしね。

 優梨愛ちゃんと萌香ちゃんが決勝まで残らないことを祈りましょう。


 ゲスなたまきちゃん発動であります。


 思考回路が競馬>テニスになっている気がしないでもありませんけど、私が試合をする訳ではないのだから、これは仕方がないよね?

 私は三週間後のメリーランドで開催されるG1大会までは、優雅に夏休みのバカンスを楽しむ予定にしていますので。


 だから二人には、ハードコートの本場のアメリカで、プロの洗礼を浴びてもらいましょう!

 まあ今大会は、プロの25K大会なんだから、そこそこの面子が揃っているはずですし、二人がいくら頑張ったとしてもQFぐらいで負ける気がしますので、日曜日の心配は杞憂だとは思いますけれども。



「アーリントンミリオン?」


「萌香ちゃん、競馬だよ!」


「あー、いいなぁ。わたしもお馬さんを見に行きたいよぉ」



 萌香ちゃんはロンシャン競馬場でフランスダービーを見てから、お馬さんの虜になってしまったみたいですね。



「環希ちゃん、この近くのアーリントンにアーリントン競馬場はありませんよ」



 およ? 急に麻生さんが話に割り込んできて訂正を入れてきたぞ。



「え? だって、アーリントンってフォートワースの隣の街じゃん」


「知らなかったのですか? アーリントン競馬場は、シカゴの近郊ですよ」



 なん…です…と!?



「この近所にあるアーリントンとは違うの?」


「違いますね。アーリントンはアーリントンでも、有名な競馬場のあるあっちはアーリントンハイツですね」



 なんてこったい! アーリントン違いだったとは……

 つまり、渋谷の原宿だと思っていたら、戸塚の原宿だったとかいうオチと一緒ということでしたか。


 紛らわしいんじゃー!



「ぷぷっ、間違えてやんの。だっさー」


「わ、私だって、間違えることぐらいあるんだよ!」



 優梨愛ちゃん、あんまり私を馬鹿にしているとアーリントン墓地に埋めちゃうよ?

 でも、アーリントン墓地があるのは、首都のワシントンでしたっけ?



「さらに付け加えると、アーリントンミリオンの開催日も一週間間違えて覚えていますよ」



 おう、やっちまったぜ……


 もうこうなったら、プールで水浴びでもしながら大人しく過ごしておきましょうかね?

 私を馬鹿にした優梨愛ちゃんのヒッティングの相手なんか、今回はしてあげないんだから!


 私は純白のメルセデスに乗ってプール付きのコテージに行って、最高の私がビーチチェアでドンペリを飲んで優雅にバカンスを過ごしてやるんだから♪

 ハイスクールすら出てない優梨愛ちゃんは、この街から出て行けないんだから!


 ふはははは、優梨愛ちゃんはシコシコとマネーを稼ぐがよい。


 ところで、寂れた映画館とバーは何処にあるのでしょうかね?


最後の四行のネタを分かる人は、40代以上確定なw

ハマショーは神! 異論は認めない!


本当は2000文字ぐらい毒を吐いていたんだけど、ZAP! ZAP!されちゃいましたw

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