全ての神妖怪が集まる御子神神社は問題だらけ。神社とは須らく壊れるもの?【ボスキャラ大移動】
【こちらは4話目になります。そして終わりが近づいています】
1話は主催者yukke様です。
『僕、妖狐になっちゃいました 《夜襲・前編》 ~特別企画『ボスキャラ大移動』~』
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http://ncode.syosetu.com/n8268eg/
2話は師走皐月様です。
『平凡男子高校生のSUPER HERO LIFE~外伝~【ボスキャラ大移動リレー小説】第二部』
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3話は木野二九様です。
『超ブラック企業の社畜の僕(5歳児)がトラックにひかれて異世界に転生した件ですが、なにか?』
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あぁ、外が真っ暗だ。でも今は夜じゃない。今の時間は昼の1時過ぎなんだ。あぁおかしい、どう考えてもおかしい。いや別に時計は狂ってないからな。
「いきなり呼び出して悪いわね、琥珀に小雪。それから殺音」
「気にしなくて良いから早く言え、白樺」
昼なのに太陽が出てこないというこの状況に呼ばれたのが俺、神城琥珀と草薙小雪、そして鬼の殺音だ。呼ばれた理由は、俺達は神力とか妖力とか、つまりは超能力を持っているからだな。勿論他にこんな力を使えるやつはそうそういない。
というわけで神社の巫女、御子神白樺も強力な超能力を持っている。無敵ではないが最強って所か。つまりこの4人で今の状況を何とかしようってことだ。
「敵の名前は『世壊シ』異世界から来たみたいね」
思わず首をかしげたが、次にとんでもないことを聞かされた。
「能力が厄介で、目が赤くなったら一瞬で私たちの能力をコピーすることね。今ある能力が『玩具生成』というおもちゃが凶器になるもの。『バーニングフィスト』というヒーローパンチ。そして最後に、噂話で精神的ダメージを与えるという……」
凄いな、マジで異世界から来たのか。そして能力をコピーする……か。
つまり今このメンバーで一番コピーされたらマズイのは白樺、お前なんだが……その次は小雪と殺音か。
俺の能力は殆ど借り物だからなぁ。しいて言うなら自己強化って所かな。まぁこいつらと比べるとそこまで強い能力ではないと思うけどね、うん。
「あの、白樺さん。今外にいませんか? その世壊シっていう、妖怪?」
「はぁ、また神社が壊される訳ね……」
小雪と白樺が言った通りにそいつ、世壊シはギギギと不気味な声をたてながら襖を吹き飛ばした。
「ギギ! この世界にもいいやつがいるみたいだな」
何だか分かんないけど、いいぜ、やってやる。最近暇だったからちょっと遊んでやるよ! 妖怪退治ならやったことあるしな!
「殺音、やるぞ!」
「言われなくても!」
外に飛び出してから、神の力で刀を出現させる。そして2人で斬りかかるも攻撃がすり抜けた。どうなってる?
「ギギギ、俺にそんな攻撃は通じないぞ。さぁ食らえ、バーニングフィスト!」
「あぶねぇ!?」
ヒーローパンチ、侮るなかれ。コピーしたのがこれなら本物はどれくらいの威力なんだ?
また神社のベンチ吹っ飛んでったけど?
「みんな、いきます! 閃光の吹雪!」
それじゃ効かないんじゃないかと思ったんだが、世壊シが苦しそうにしてる? まさかこいつ、光が苦手なのか?
「ギギギギ! 眩しいぞ!」
「弱点は光……ナイスよ小雪! 殺音!」
「了解だ。一刀両断するこの力を、奥義」
取り敢えず拳銃も出現させたんだけど、これは使わなくてすむかな? でもまだ他に2つ能力があるんだよな。油断しないように……小雪?
「あ……ち、違います……そんなんじゃ……」
「精神攻撃か! 白樺隠れろ! ってもういないし!?」
「ギギ! 玩具生成」
ヨーヨーを出した世壊シは前方に、つまりは殺音に向けて投げた。すると大量の風の弾みたいなのが飛んでいった。
能力コピーじゃなかったけど、あれが回っている間はそこら中に弾飛ばすのか? 急いで小雪を背負って壁に隠れるけど、なんと厄介な……。
「琥珀! 任せたわよ!」
え、白樺? いや、それ……閃光手榴弾か? ナイスだ、白樺。お前の武器生成便利だな!
「ギギギギ! 何だこの光は!?」
「刀の錆にしてやるよ。今なら銃もあるぞ!」
逆袈裟斬りに斬って、振り向き様に銃で狙い打つ。反応を見るにちゃんとダメージが出てるかな?
「ギギ……良いぞお前の能力。俺の物にする!」
「気づいたか! それでも通れ、一閃!」
能力をコピーされる! と思ったが、後ろに回っていたらしい殺音の能力をコピーしたようだ。殺音の攻撃は当たったみたいだけど、そのあと直ぐに夜の闇に溶けるように世壊シが消えた。どこいった?
「いい能力も手に入れたし、これ以上無駄に体力を奪われる訳にはいかないんでな」
「無駄よ。あんたが何をしようとしてるか知らないけど、絶対に失敗する!」
「ギギ、無駄だ、全てを……」
手水舎から出てきた白樺に対して、世壊シは最後にそう言い残すと、夜が消えて太陽が顔を出した。他の世界に移動したのか?
「小雪、無事?」
「殺音さん、すみません。油断したばかりに」
「気にしなくていい。それにきっと大丈夫だから」
ーーーーー
取り敢えず何とか世壊シを追い返す事が出来て一息つけたが、最初に白樺が言った通り神社、ボロボロになってるな。
「白樺、お前何かと神社壊されるよな」
「止めてよ……それより殺音の能力って、どういうのなの?」
「一閃の事か? 漢字の一を画くように斬る技だ。そこの木で見せよう」
白樺がストップをかけたが、問答無用で殺音は技を放った。結果は木が綺麗に真っ二つになった、縦ではなく横に。でもまぁ……。
「心配しなくても大丈夫だろ。俺達の前の世界も追い返した訳だし。俺達の後も大丈夫だ」
「そうですね。でも、あのヒソヒソ声、意外と怖かったです」
「精神攻撃はどんなものであろうと強いという事かもね?」
まぁとにかく、一件落着だな。にしても異世界かぁ……1度でいいから会ってみたいかもな。
5話は望月 幸様です。
『怪物、怪盗モンブランと出会う』
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https://ncode.syosetu.com/n1459eh/
6話はLune bleue様です。
『最強超激突!! 人気アイドルグループのセンター VS 世界最高峰の大泥棒 VS 世界一の怪力JK警察官!!』
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https://ncode.syosetu.com/n9365eg/14/
7話は藤沢正文様です。
『幕間劇の侵入者 『脳筋乙女の異世界花道:番外編』』
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https://ncode.syosetu.com/n4976eh/
8話は暁月夜 詩音様です。
『私と精霊の非日常【ボスキャラ大移動】』
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https://ncode.syosetu.com/n9059eh/