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プロローグ
十年数年前に作った話なのでところどころ古い描写があります。
それは吐息ですら消えてしまいそうな小さな『想い』だった。
小さな『想い』はいまにも消えかけていた。
それほど傷ついていた。
小さな『想い』は助けをもとめた。
遠い昔に決別した場所へと。けれどその場所は『想い』を拒んだ。かつて『想い』がしたように。
希望を断たれた『想い』はもはや消滅の時を待つだけだった。
ーた・・・す・・・け・・・て・・・・。
最期の『想い』は光につつまれた。
優しく切ない光のなか、『想い』は哀しい瞳の少女にあった。
ーた・・・す・・・け・・・て・・・。
自分勝手な、わがまますぎる『想い』を、少女はうけとめた。
ー哀しい瞳で。




