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1.召喚

初投稿です!五郎と申します。これから頑張って更新していきます。


「そうですですね、まあ単刀直入に言うと、あなたは異世界に召喚させられたんですよ」

「ほお...って冷静に考えたら納得できる状況じゃねえな。俺は死んだのか?」

「いや、死んでないですよ」

「じゃなんで召喚した?俺以外にも候補いたはずだぞ」

「暇そうだから?」

「聞き捨てならねえな」


 実際そんな暇でもない。まあ冗談だと思うが。

 俺の名前は北風斗星きたかぜ とうせい。今を駆け抜く(?)中学2年生である。好きなものはうな重と刺身など和風の物、嫌いなものはカレーなど洋風のものである(ただしピザは好き)。欲望の塊のような人間。

 んで、そんな普通の人間の俺が、なんでこうなっているのかというと、まあ、かくかくしかじかなことがあったわけだ。

*****************************

「うーん...ここはどこだ...?」


 もやもやとした風景の中、俺は目を覚ました。


「ああ、朝...じゃねえ!本気でどこだここ!」

「お、ようやく目を覚ましましたか。」

「どこにいるんだ!てか誰だ!」


 若干上から目線の声に腹が立っていたので余計に声を荒げる。


「さっきから騒がしいですよ」

「この状況で静かにできるほうがすげえよ!」

「まったく、これだからあなたは」

「何その夫婦みたいなやり取り。つかいいかげん姿見せろ!寂しいだろ!」


 ついつい本音が出た。まあ、この状況で寂しくないほうが凄いだろう。そう思いたい。

 そんなことを考えていると奥から影がでて...来なかった。

 そこには、ひらひらと浮く光の玉があった


「もしかして蛍的な?」

「どうしてそうなるんですか、精霊ですよ、精霊。」

「いい精神科教えようか?」

「こちらこそいい眼科教えましょうか?」


 ああ言えばこう言う、とはまさにこのこと。ってそれよりも、ここがどこか確かめないと。


「んで、ここどこよ」

「夢の中...とでも言いましょうか」

「またざっくりだな。でも夢にしては実体がある気がするんだが。」


 床を触って確かめるが、普通に触れる。てか、俺は何でこんなことになったんだよ

*******************

 というわけで今に至る。いや、どうなってんだよマジで。

 

「嘘ですよ。本当は、あなたじゃなきゃダメなんです」

「地味にキュンときたが、続けろ」

「若干ひきましたわ。あなたが、異世界召喚に一番適してるんです」

「はい?」


 体質的なものか、それとも日頃の行いか。日頃の行いだな、確実に。


「んで、そんな日頃の行いがよかった俺が召喚に合ってたってことかなるほど」

「はいはいそうですよ」

「すげえ簡単にいなされた!」


 傍から見れば漫才にも見えるが、彼らは割と本気である。割りと。


「まあこんな漫才してても埒が明かないので、さっさと本題に行きましょう」

「おうよ!横道逸らしマスターの俺からしたらお茶の子さいさいよ!」

「もう何も突っ込みません」

「突っ込んでんじゃねえか」


 自分でもなぜかわからないが、気づいたら横道にそれている。昔からの癖だ。


「んでですね、何の話でしたっけ」

「俺イケメンだっていう話」

「ああ、なんで召喚されたのかですね」

「そうっすね」


 ホントに突っ込まなかった。寂しい。ってか辛い。


「あなたなら、この世界を変えれるからです」

「ほう。それは勇者になれと?」

「それはちょっと違いますね」


 頭の中に?が浮かぶが、声は続ける。


「あなたには世界を変えてもらいます。しかし、それは何も勇者だけとは限りません」

「というと?」

「あなたには勇者、もしくは魔王。どちらかになり、世界を変えてもらいます」

「魔王になるゲームってつらいな、それ」

「もちろん勇者にもなれますよ、それはあなたの選択次第です」

「了解。んでクリアできなかったら?」

「元の世界に帰れません」

「うおおおおおい!俺なんか悪いことした?軽く監禁されてるよそれ」


 帰れないとなれば一大事だ。何としても世界を変えてやる。


「決意は決めたそうですね」

「思考読んでんの?お前」

「YES」

「まじかよ、全面ガラス張りの家で過ごしてる気分だわ」


 ともあれ、無理矢理だが異世界で生きていく決意は決まった。あとは異世界の状況を少し聞いておきたい。


「なあなあ、その異世界ってどんな感じなん?」

「よくあるRPG、のような雰囲気ですね」

「なるほど了解、よくあるってのがまた怖いが...」


 ともあれイメージはつかめた。よし、いつでもいけるぞ!


「では、もう召喚してもいいでしょうか?」

「おう!いつでもいいぞ!あ、でもちょっとだけ」

「何でしょう?」

「異世界でもお前と話せるか?正直、お前いないと不安なんだが」

「心配しなくても大丈夫ですよ、話したい、と念じるとテレパシーで話せます」

「りょ、了解。んじゃ、またあとでな!」

「行ってらっしゃい!」


 その瞬間、目の前に明るい光が現れた。

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