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16話 今日はもう寝る……諸々は明日にして…

俺は二アリスの北門に戻ってきた。日は結構傾いている。

…俺そんなに長く外にいたっけ?まあいい。とにかく宿だ宿。早く寝床を確保したい。

俺が北門を通ろうとしたら門番に止められた。


「おい、お前。一旦止まれ。」

「……何?ボクは眠いんだよ。用があるなら早く済ませてくれない?」

「市民証明カードかギルドカードはあるか?あるなら提示して欲しい。」

「ああ、うん。はいこれ。」

「…うむ。確認した。……それよりもその血糊をどうにかできないか?あまり見ていて気分の良いものではないからな。」

「うん?……そういえばそうだったね。もうめんどくさいから宿で取るよ。注意ありがとね。それじゃ。」



…てことでギルドに到着。道行く人々は俺を見て恐れる素振りを見せたのもいれば、既に慣れてしまったのか一切興味を示さないのもいた。ただ、前者が多数。

……今度からはちゃんと落としてから来よう。前者のひとたちに申し訳ない…


「ニル~。ただいま~。」

「あ、スズ~。おかえ……どっ、どうしたの!?その血は!?」

「ふぇ?これ?全部魔物の血だけど?」

「ほ、ホントよね!?ちょっと見せて!」

「え?ちょ!ニル!?なんで服をまくり上げてるのっ!?」

「動かないで!なにか傷でもできてたらどうするの!?」

「ねぇ!?ニル!?ここギルドだよ!?」

「え……?…あ。……ご、ごめん…」

「別に気にしないけどさ…今度からはちゃんと自重してよ?」

「う…も、もちろん。」

「それより依頼の報酬はないの?」

「え……?」

「いや、だから緊急依頼の報酬だよ。魔物の殲滅もしくは撃退ってやつ。魔物は全部狩りつくしたし、三竜には帰って貰ったから依頼達成でしょ?」

「え?…あの報告って事実だったんだ……(ボソッ」

「…?」

「……ええ。報酬よね?それは国王から直接貰えるのよ。なんでも望む物を賜ってくれるらしいの。」

「えー?ホント?……じゃあ明日行くって連絡しといて。」

「ええ、わかったわ。」

「あ、あとジャック呼んでくれない?」

「へ?ギルドマスター?なんで?」

「ちょっと頼みごとをね。」

「ふーん。わかったわ。でもその前にギルドカードを貸して頂戴。依頼達成の手続きをするから。」

「はい、これ。」

「どうも。……これでよし。じゃあギルドマスターを呼んで来るから少し待ってて。」

「りょうかーい。」


ふう。これでようやく寝れるよ……

と思ってたら知らない人に声をかけられた。


「おい。そこの小娘。ちっと話があるんだが。」

「ん?誰?」

「前にお前が追い返したパーティのことを覚えてるか?」

「えー?うーん?そんなのいたっけ?」

「なっ!よりにもよって忘れるとは……」

「今日は色々ありすぎたんだよ……で?なんの用?」

「俺の子分を可愛がってくれたお礼…とでも言うのかね。」

「それで?どういうお礼をしてくれるのかな?」

「小娘…お前に決闘を申し込む。」

「……なにそれ?」

「なに!?決闘すら知らないだと?!」

「仕方ないじゃん。今日ここに来たばっかりだし。」

「なら俺が説明しよう。」

「…あ。ジャック。」

「決闘はタイマンで勝負をして勝敗を決めるものだ。許可なしに戦うのは罪に問われるが、決闘は合法だ。それと決闘をする場合、双方とも相手に一つ勝った時の要求をしなければならない。勿論、負けた方は決闘前に出した相手の要求を呑まなければならない。これについては、実際に決闘をする人は自分ではなくても構わないぞ。勝敗の決め方は、降参、気絶、死亡すると負けになる。…まあ決闘には凄腕の回復師が付くから死ぬなんてことは殆どないけどな。ちなみに、もし死んでも責任は誰も問わないからな。」

「ふーん。で?いつやるの?」

「今だ!今すぐにだ!」

「えー?やだ。ボクは眠いの。寝たいの。分かる?だから明日ね。明日の午後2時頃にこのギルドの裏庭で。いいよね?ジャック?」

「ああ。うちにはニルがいるしな。」

「じゃ、そゆことで。」

「お、おう。なら明日にここでな。逃げるなよ?」

「はいはい。もういいから君は帰りな。」

「なっ…!小娘が!今に見てろよ!」


「……あれでよかったのか?」

「いいの。それよりジャック。」

「なんだ?」

「ここのシャワー貸して。あと泊まる部屋を一つね。」

「シャワーはいいが部屋はなぁ…」

「どうせ沢山余ってるんでしょ?」

「う……まあそうなんだが…」

「それに、無理やり闘技大会に出場させられてるし。これぐらいの我が儘ぐらい言ったって許されるでしょう?」

「……その…無理やりにしたのは悪かったと思っているが……ランクを上げてやっただろう?」

「それも闘技大会に参加させるためにしたことでしょ?結局ボクにはメリットが殆どないじゃん。」

「ぬぅ……しかし「私は賛成です!!」…ニルか。」

「この件についてはギルドマスターの方に非があると思います。だからこれぐらいは許容すべきかと。」

「ニルまで言うか……」

「泊まらせてくれないならジャックの家に突撃するよ?『ボクの処女がジャックに奪われた!!』ってジャックの身内に訴えるよ?」

「ああもう!わかった!そこまで言うなら泊まらせてやるよ!ただ、お前が魔法学校の寮に行くまでだからな?」

「うん、それでいいよ。」

「は、はい!ギルドマスター!」

「ん?どうかしたか?」

「私も同室に泊まらせてもらってもよろしいでしょうか?」

「何故だ?」

「スズはここの設備に慣れていないのでサポートをする必要があると考えたからです。」

「なら覚えてもらえばいいことじゃないか?」

「えぇ!?確かにそうですが……」

「(なんか怪しい……)《読心》(ボソッ」

「(早くスズとあんなことやこんなことを…うふふふふ)」

「(…ヤバい……ナニされるかわかったもんじゃないわ。)ねえニル。ボクは大丈夫だからそんなに気にしなくていいよ?むしろ迷惑かも。」

「えぇ?!め、迷惑?!なんで?!」

「じゃあさっき思ったことを正直に言ってみなさい。」

「え…?えーっと……スズがちゃんとできるか心配だなぁ…と。」

「嘘。さっきは『早くスズとあんなことやこん「あーー!うん!スズは一人で大丈夫だよね!!」……ということで。」

「なら部屋に案内するからついてきてくれ。ニルは残りの事務を終わらせるように。」

「う゛……はい…」

「はいはーい。じゃあね、ニル。また明日。あと、明日の9時頃に起こしに来てくれない?朝は弱いからさ。」

「え…ええ!9時ね!王宮にもそのあたりに伺うと伝えておくわね。また明日!」



……起こしてって頼んだらニルのテンションが一変したぞ!?そんなに起こしたかったのか?

てことで俺は部屋にあるシャワーに入ってすぐに寝た。それはそれは死んだように。

明日は寝坊しませんように……zzz




ああ~

ラノベとか漫画の世界とのクロスばっかり浮かぶぅ~



本編に絡めるか外伝みたいにして同時進行するかどっちがいいですか?

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