15話 三竜に会ったけど掃討戦終わり~
今月中に終わったぁ~
大樹のすぐ近くに転移した俺はすぐに囲まれた。が、気に止めない。
今度は風属性を使ってみよう。
「《荒ブル不可視ノ鎌》」
すると、辺りから次々と何かを切断するような乾いた音が聞こえてきた。
……うわお。これはこれで随分とグロい。大人でも気分が悪くなりそうだな。
暫くするとその音は、大量の魔物の死骸を残して止んだ。
今ので結構狩ったな……あと1,2回魔法をぶっ放せば終わるかな?
そんなことを考えていると残党が一斉に襲い掛かってきた。
それを目視と『気配察知』を使って反射神経で避けていく。こいつらはフェイントとかしてこないから楽なんだよね~
「《微水粒》」
空中に無数の小さな水の粒を浮かばせる。
「《一斉射》」
そして、その全てを魔物の体内もとい血管内に撃ち込む。ここまでは魔物もせいぜい軽い出血程度。けど凄いのはここから。
俺はさっき自分が出した水を操ることができる。温度を高くしたり低くしたり、勿論水蒸気にも氷にもできる。
そしてその水は、今頃魔物の血液で薄められているだろう。つまり、今俺が操れるのは魔物の血。
そしてそれを……
「《気化》」
……一気に水蒸気にする。
するとどうなるだろう?答えは………爆発。
一気に体積が増えた水蒸気は逃げ場を失い血管を破る。結果。魔物の体が一つの爆弾と化す。
故に。爆発した後は何も残らない。実にクリーンで目にも優しい魔法である。
…チッ。他の魔物を盾にした奴らが生き残ったか。
なら。残りは真ん中にあった大樹の魔物と一緒に焼きあげようか。
「《全テヲ灰塵ニ返ス獄炎》」
…おーおー。全部あっという間に灰になっちゃったよ。
こっちもこっちで実にクリーンなんだけど……燃えてる真っ最中が正に地獄絵図って感じで気分を害する。R-18指定だなこりゃ。
ふぃ~。やっと終わった。結構疲れたな~。もうさっさと帰って宿とって寝よう。
……とか思ってた矢先。遠くの方から火球が飛んできた。
咄嗟のことに反応できなかった俺は、火球をモロにくらう。
………へ?全然痛くないし火傷もしてない……だと…
……ああ。この服の『絶対防御』のおかげか。
にしても頭にきた。ようやく掃討が終わって疲れていたというのに攻撃してくるとは……
…いいぜ上等だ。どこのどんな魔物かは知らないが徹底的に潰してやろう……
また火球が飛んできた。つーことは……あっちだな。あれは……竜?
まあいい。とりあえずこの火球をどうにかしないと。避ければここが火の海になっちゃうし。
……じゃあ消そう。
「《削除》」
すると火球の周りが歪みだし、スッと消滅した。
それを確認してから右手に大きな槌を出し、肩に担いでいつでも振れるように構える。
そして目標に向かって全速で走り出す。このまま正面から行ってもただ返り討ちに遭うだろう。
だから俺は途中で《転移》を使った。
転移先は赤い竜の頭上。
そして……スピードに乗せて思い切り槌をその頭に振り下ろす。
因みに今の体勢は、頭が下で足が上にある。これが走ったときのスピードを一番活かせる角度だからな。
振り下ろした槌は頭に命中し、それとともに地面にちょっとした穴を穿った。
直後。反動で頭が再び持ち上がる。今度は顎を狙って全力で槌を振り上げる。
するとようやく脳震盪を起こしたのか、赤い竜は気絶した。
続けざまに今度は黄色い竜がブレスを放ってきた。それはまるで水平方向に進む雷。
それを俺は……
「《反射》」
…その竜に向かって跳ね返す。が、全く効いていないようだ。
もうめんどくさいから今度は魔法で気絶させよう。
「《揺サブリ》」
…ふう。これでニ頭終わり。
あとはあの青い竜だけだな。
最後は雷を落とそうかな。えーっと……魔法名はどうしよう……
「お、おい!少し待って欲しいのじゃ!!」
「んぁ?誰だ?まさかその青い竜じゃないだろうな?」
「いや、正にその通りじゃ。」
「…え?マジで?」
「ああそうじゃ。とりあえずこの二人のことについて謝りたくての。」
「謝る?俺を攻撃してきたってことは戦意があるってことだろ?なんでそんなことするんだよ。」
「いや実は、わしらはお主に挨拶をしにきたのじゃ。火球を飛ばしたのはこちらに気付いてもらう為にしたことじゃ。先刻はイグ二スとアレクが失礼した。わしは水竜のエクト、よろしくたのむぞい。」
「ふうん。ま、いいや。もうめんどくさいし。俺はスズだ。よろしくエクト。ところでなんで俺なんかに挨拶を?」
「それはわしらがルルーナの友達だからじゃ。あやつはたまに下界に降りてくるからのぉ。それで、彼女が手を施した者がおると聞いてな。友達じゃから是非挨拶を、と思った訳じゃ。」
「なるほどね。そういうこと。」
「にしてもお主、その見てくれでその口調というのはなぜじゃ?」
「………俺今女だったな……まあいいや。ルルーナの友達ってんならいづれ聞かされるだろうしいっか。俺は前世で男だったんだよ。街じゃ言葉使いは中性的にしてるからそこんとこはご心配なく。もう用がないなら俺はもう戻るぞ?疲れたから早く寝たいんだよ……」
「む。そうじゃったか。すまぬな。ではまた会おう。」
そう言ってエクトはイグ二スとアレクを連れて帰っていった。
……あれってSSSクラスの魔物じゃね?ま、いいか。
にしても今日の宿はどうしようかなぁ。ジャックに言ってギルドに泊めて貰おうかなぁ。どうせ部屋も余ってるだろうし。
ようやく依頼を終えた俺は二アリスの北門近くに転移した。
色々と忙しいぞくそがぁぁぁぁぁぁ
宿題め……




