14話 魔物の群れとついに対峙!……って感じ?
北門を出た俺は『気配察知』を使って戦場の大体の位置を探っていた。
…えーっと?ここから北北西かな?
森が邪魔で見えないけど『千里眼』で視てみるか。あわよくば近くに転移しよう――
―――― at 戦場 王直属騎士団総団長 ――――
「おい!!!救護班!!急げ!!負傷者が増える一方だぞ!!」
「分かってますよ!!!!こっちだって人手が足りないんです!!!治癒魔法は万能じゃないんだから治せる傷や早さにも限界があるんです!!!」
「なら私たちは魔物の足止めをしてくる!!!次に戻ってくるまでに終わらせておけ!!!!」
「尽力します!!!!!」
そう言って再び戦場に戻るが、正直勝てる気がしない。
戦場はまさに乱戦状態。集団から外れてしまった奴らが魔物に囲まれている所を助けるというのと、近くにいる魔物を片っ端から殲滅していくことが、今の私にできることだ。
奥にいる三竜なんてとても相手になんかならない。もし相対したら瞬殺されるだろう。幸いここからは辛うじて見える程度だからそんな心配はしなくても大丈夫そうだ。
そして現在。参加者約500人の内半数が負傷して後方支援隊で治療を受けている。前線にでている者たちもまともに戦えるのは三桁もいないだろう。
それに対し、魔物側は勢いの止まる事を知らずこちら側を一人討ち取る度に凶暴になっていく。
前線にいるのはオークやフォレストウルフといった凶暴な上図体のでかい魔物。
所々に野ネズミや針ウサギのようなすばしっこい魔物がおり、こちらを攪乱する上に隙あらば攻撃や追撃を仕掛けてくる。
その後ろにはシャーマンゴブリンや軍隊蜂といった遠距離攻撃を仕掛けてくる魔物が陣取っている。
その中に、他の魔物の能力を底上げする魔法を持つエンチャントツリーが堂々と構えている。
魔法で直接叩けるところに位置しているが、今の私にはそいつを討てる程の魔力が残されていない上それを回復できるポーションすらない。
各個撃破ならこちらに軍配が上がるだろう。だがこれは団体戦。臨時で編成された私たちは、明らかに部が悪い。最悪全滅しかねない。絶体絶命だ…
援軍でもなんでもいいからこの状況を好転させる出来事は起こらないものか……っ!!
……ん?!三竜の様子がおかしい。どこか一点を見ているようだが……
だが今の私には関係ない。目の前に集中しないとこちらが討たれる!!くっ!!!また囲まれてる!!!急がないと!!!
―――― at 戦場近くの森 スズ ――――
俺は今、森の木の陰から戦場の様子を窺っている。
こちら側がかなりの劣勢みたいだな。……つかヤバくないか?これ。
これこそ死屍累々と言うべき光景だな。とてつもなくえぐい。魔物が陣取ってる辺りに腸やら肉片やらが散らばってるし。
……けど不思議なことに、吐きそうになるとかそんなことが全くない。「うわー、えぐいなぁ。」ぐらいしか思わないんだけど……
…まさか?人を殺すことにも俺は躊躇しなくなっちゃったんじゃないのか?
………いや。こんな世界のことだ。むしろこれがプラスに働くかもしれない。そうだ。そう考えよう…
…っと。考えるのはここまでにしようか。これからは魔物の掃討戦だ。ついでに色々と魔法を試してみよう。
「一緒に遊ぼうか♪」
そう呟いて俺はすぐ近くにいたオオカミみたいな魔物を、ついさっき取り出した太刀で斬りつける。
するとそいつはいとも簡単に真っ二つになった。返り血をかなり浴びたが気にしない。内臓も飛び散るが無視。どうせ後でまた水浴びするのだから今は掃討に集中だ。
次。さっきと同じオオカミが10匹一斉に襲い掛かってくる。が、太刀を一薙ぎして体を上下に分ける。
次。俺の存在に気付いたオーク5匹がこちらを向く。振り向いた瞬間奴らの後ろに転移して一閃で首を五つ落とす。
次。俺の足元に何かが飛び込んできた。咄嗟にナイフを空いている左手に出してそれらを斬り落とす。数は6。全部ネズミやらウサギもどきだった。
次。いつの間にか囲まれていたため魔法を使うことにする。
周囲のもの全てが凍りつく景色をイメージして唱える。文字数を稼ぐことも忘れずに。
「《六花ト氷ノ銀世界》」
刹那。辺り一帯から動くものはなくなり沈黙が訪れた。と同時に気温が一気に下がった。
周りを見ると、雪も積もっている銀世界の中に氷のオブジェと化した魔物たちが点在している。
試しにオブジェを一つ割ってみると、中身が残ることなくそのまま崩れていった。
……よし。ここらの魔物は一掃した。
今度は他の冒険者がいるところまで行こうか。
そうして俺は大樹のような魔物の近くに転移した。
―――― at 後方支援隊 王直属騎士団総団長 ――――
「おい!!!負傷者の治療はどうだ!!」
「はい!!!八割方終わりました!!」
「よくやった!!そのまま続けてくれ。」
「了解です!!!」
「………ん?心なしか少し冷えないか?」
「え?いえ。私は感じませんが…」
「そうか………ん?…なっ!!!」
「ど、どうしました!?」
「あそこを見てみろ!!あの辺りだけ凍っているぞ!!」
「…っ!しかし見た限りでは凍った魔物が沢山いますが?」
「ふむ……恐らく新たに来た冒険者だろう。だが今はそんなことを気にしている余裕はない。引き続き負傷者の治療を頼む。私はもう一度前線に出てくる。」
「分かりました。気を付けてください。」
模試終わったぁぁぁぁ
暫くは執筆を頑張ります
多分どこかでアニメやらの世界にとぶと思います
勿論戻ってきますけど




