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13話 今度こそ魔法書を読むっ!

因みに

『』がスキルや書物の内容

「」がセリフ

《》が魔法名

で、『』と「」はこの世界の言語。《》が日本語です。

受付を離れて、日当たりのいい窓際に移動する。俺以外に冒険者はもういないみたいだ。全員緊急依頼に行っちゃったのかな?

まあいいや。さっさとこれを読んで俺も行こうか。


なになに…?



『魔力は誰でも持っている。それ故、使う魔法の効果の差は「魔力保有量」「イメージの強さ」「唱える魔法名」によって変わる。』

『先ず、魔力保有量。これが多い程使うことのできる魔法が多くなる。只、どんなに使える魔法が多かろうが多大な修練を積まなければ無意味なものになる。』

『次に、イメージ。これから自分が起こす事象をよりくっきりはっきりとイメージすることが重要になる。

例えば、自分の指の上に蝋燭の様な火を出そうとする時。曖昧な形をイメージして魔法を行使するよりくっきりとしたイメージを持って行使した方が、より明るくより熱くより大きく火を出すことができる。』

『最後に、魔法名。イメージをしっかり持っても魔法名が分からなければ魔法が発動することはない。これはもともと存在するものを覚えるしか道はないので、より多くの魔法を使いたいのならば図書館や魔法大学等で調べると良い。上位の魔法になるほど、魔法名から起こる事象をイメージすることが難しくなるため、扱うことが難しくなる。

また、魔法名の違いでも発動する事象に差が出る。

例えば、水の流れを作る時、魔法名は幾通りか存在する。使う魔力が少ない順に《流水》《激流》《流ルル水》《激シイ水流》とある。この場合、後ろのものになるにつれて水の流れる強さが強くなる。このことから、文字数が多ければ多いほど威力が増すことがわかる。《流》や《水》《激》の様な複雑な文字が同数ある時、他の簡単な文字が多ければ多いほど威力が上がる。只、始めの二つの差は何故生じるかは未だ解明されていない。』








……魔法名が完全に日本語なんだけど…漢字とカタカナを使うのかな?

日本語が理解できるから《水流》より《激流》の方が強いって分かるけどさ……

…まあいい。とにかく、魔法を使うには具体的にイメージするということと魔法名を知っているということが重要ってことね。


じゃあ次。





『次に説明するのは、魔法の属性だ。魔法には「無」「火」「水」「土」「風」「雷」「光」「闇」「命」の九つがある。「火」「水」「土」「風」「雷」については、特に説明することはない。

「光」:全ての魔法に浄化の効力が付いている。浄化は、アンデッド系の魔物への攻撃手段の一つである。

「闇」:光属性に唯一対抗し得る攻撃手段。習得しようとすれば誰でもできるが、解明されている魔法の数が非常に少ないため実戦で役立つものはないに等しい。

「命」:治癒や毒といった、生物に直接干渉するような魔法を扱うことができる。只、治癒には人体の構造を少なからず知らないと不完全に終わるという欠点もある。

無属性に関しては、誰でも行使できるので特筆はしない。強いて言えば、他の八属性のどれにも当てはまらないものが全てがこの無属性に当てはまる。』

『上記で九つの属性について述べたが、それぞれの属性の魔法を使うには条件が一つある。

それは自身の適正魔法属性である、ということだ。この際、自分のステータスから確認してみるといい。

基本的に適正魔法属性は一人一つだが、稀に二つや三つ持つ者が現れる。もし行使する魔法の属性が適正でないならば、起こそうとしている事象が発生することはない。』

『また、自分がこれから起こす事象がどの属性によるものかをイメージすることも重要になる。そうすることで、よりイメージしやすくなるからだ。複数の属性を同時に行使する時も同様にすればよい。』









……ふーん。使う魔法の属性もイメージすれば、更に威力が向上する、と。

適正魔法属性については何も言うまい。全属性が使えるとかなんだよ…

人体に関しては学校で結構詳しくやったから治癒魔法も大丈夫かな。



…とりあえず魔法を発動させる方法は分かった。俺の場合、要はイメージさえできれば特に問題はない、ということだね。



じゃあ次は初級だね。最初に属性ごとの目次があったから、初級からは魔法名とその効果がばーっとあるみたい。


……読んでみるか。





『《火》:これは、火をおこすことのできる魔法名だ。読み方は―』






おい。おいおい。魔法名が本当に日本語だぞ?読み方もちゃんと”ひ”になるようになってるし。

もしかしなくても、俺が思いついたものが魔法にできちゃう?


やってみるか。


「《蝋燭ノ火》」


蝋燭の火をイメージしてそのまま唱えてみる。すると、よく見る形の火が出てきた。ちゃんと色も分かれてるし。

じゃあ次は…


「《無重力下ノ火》」


宇宙空間で火が丸くなるのをイメージしながら唱えてみる。

……わお。まん丸の火の玉が出てきたよ。さっすが俺。……自分で言ってて虚しくなってきた…

それじゃあ最後に…


「《鬼火》」


青い火を思い浮かべながら唱えてみると、イメージ通りのものが出てきた。すげぇ。

これなら初級はもう大丈夫かな?うん。

じゃあ魔法書をニルに返してさっさと緊急依頼とやらを済ませてこよっかなっと。



「ニル~。もう読み終わったから依頼に行ってくるね。」

「ええ、わかったわ。…一ついいかしら?」

「ん?どうかした?」

「実はこちら側が苦戦している原因なんだけど……魔物の群れの奥にあのSSSクラスの三竜がいるみたいなのよ。そのせいでこちらの戦力がごっそり持ってかれちゃってる訳なの。だからその三竜にはくれぐれも気をつけてね?無茶は絶対しないでね?必ず帰ってきてね?」

「無論だよ。まだここにきて一日すら経ってないないのに死ねる訳ないじゃん。だから安心して、ね?どうせ現地にいるギルドの役員かなんかから時折知らせが届くでしょ?ついでに、彼らにボクの状態も報告させればいいでしょ。…それじゃあ行ってくるよ。暗くなる前には戻ってくるからさ。」

「え……?うん、わかった。そうするわ。それじゃあ行ってらっしゃい。」

「行ってきます。」





そう言って俺はギルドを出て北門に向かった。















……さっさと終わらせて魔法学校に入りたいんだけど……あー、でも闘技大会があるんだっけ。

……よーし。やるなら徹底的にやってやろうじゃないか。初出場で優勝を掻っ攫ってやる。





わっほ~い

13話です

結構書きましたね~

……明日外部模試なんでけど…

…ははっ。普通に死ねるわ……

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