一時間目 花子さん
最初はみんな知っているようで知らない『花子さん』だ。
どんな妖怪か知っているか?
―トイレで死んだ少女の霊です!
そうだ、そこの茶髪の彼女、正解!
まぁ、実際は半分正解って所だな。
一番古い花子さんは戦時中にトイレから出れず、爆撃に巻き込まれて死んだ少女って言われている。
―『一番古い』ってどういう事ですか?
良い所に気付いたな、メガネ!
そう、花子さんってのは所詮噂話、怪談から始まった妖怪だ。
共通点はあるが、どんな死に方だったか、場所、時代、性格なんかはバラバラだったりするんだなこれが!
じゃあ花子さんはいないのか?って言うと答えはNoだ。
最初はNoに近いYesだったんだが、広まりすぎたせいかな、花子さんは完全に花子さんとしての存在を掴んだんよ。
妖怪なんて言われているが、あれは精霊に近い。
トイレの神様なんて歌があるが、花子さんはトイレの精霊って感じだな。
対処方法はそっとしておけば大丈夫だ。
遊んで欲しけりゃトイレのドアを3回ノックしろ。
あぁ、遊ぶ場合だが、トイレの匂いが3週間ほど取れなくなるから気を付けろよ?
大丈夫、殺される事はないから。
纏めに入らせてもらうと、学校のトイレで死んだ少女の集合思念体が花子さんだ。
学校の女子トイレになら何処にでもいるし何処にもいない存在、それが花子さん。
3番目のトイレとかはあんまり関係ないからな?あれは雰囲気作りのためのガセだから。
悪い霊じゃない、共存が望ましい。
以上で今回の退魔学の授業は終了!
お前等!怪異だからって悪いのばかりじゃないから、片っぱしからチョッカイは出すなよ?花子さんみたいに眠れる獅子みたいのも居るんだからな?
では解散!
こんな感じのを気が向いたら書いていきたいと思います。
やっちゃった感が止まらないんですが、良いんじゃないかな!