167話 帰還後
70階層、天使族の街ハイトピアで祝勝会を盛大に行った後、俺たちは彼らと別れ、日本へ帰還することとなった。
彼らはと言うと一旦ハイトピアに滞在し、力をつけながら71階層以降の探索をするとのことだったので、いつかまた、どこかでばったり会うだろう。
ちなみに田中さんは彼らと一緒に行動するみたいだ。
そう言えば、今回の戦いでヤツを倒した時、見た目は前と同じだが以前より強化されたナックルをドロップしたので、俺はそれを使用することにした。
装備の更新は適度にしないとな。
そして、拳撃の新たな使い方を知ったはいいが、まだ自分のものに出来ていないため、自己鍛錬もさらに強化して行う予定だ。
帰還後に3人で話し合った結果、また各々鍛錬や装備、アイテム探しをすることとなった。
なので、俺は登校前の朝練を59階層、放課後練を69階層でやる事にし、あれからこつこつ毎日続けている。
最初にソロでディアブロとアイツに挑んだとき、何故かわからないが2人とも前回の話の内容を覚えていたのだ。
だが、どんな戦いをして、どう負けたかはわからない雰囲気だった。ボスの仕様が何か変わったのだろうか。わからん。
そして、最初にアイツをソロで倒した時にある通知が届いた。
ピロンッ
《ソロで設定コンバート済み特殊モンスターの討伐を確認。報酬として親和性の高いスキルがランクアップします。身体強化S→身体強化SS、拳技C→拳技B、体術B→体術A 》
俺の主要スキルと言っても過言ではないスキル、身体強化と、いつだかにしれっと増えていた拳技と体術がランクアップしたのだ。これは嬉しい誤算だった。
この事をてっちゃんとトシくんにも伝え、2人もソロ討伐しみてたら?と言ったら、ソロでボスに挑むわけねぇだろ!って普通に怒られてしまった。
そうだよな、鉄壁みたいなスキルを持ってないと、もしものことがあったら取り返しが付かないもんな。
俺はラフに考えすぎてたみたいだ。気をつけよう。
ちなみに最近ではあまり見なくなったステータスを久々にしっかりと確認したのだが、こんな感じになっていた。
千夏将人
種族 人間
LV.70
魔力 700(+500)(+500)
スキル 鉄壁SS 身体強化SS 収納A 棒術F 健康SS
補助魔法[プロテクト・アタック]S 投擲F 魔法耐性SS
自然治癒SS 大剣術F 拳技B 体術A 拳撃SSS 見切りC
少しずつスキルが増えているのだが、このダンジョンの仕様では、ゲームのようにスキル発動が同じモーションでもないし、飛び出す技の形が決まってるわけでもないのであまりステータスを気にしないようにしている。
まぁでも欲を言えばあとは、鉄壁関連のボスをソロ討伐してSSSにできたら最高なんだけどなぁ。
そんなこんなで、先ほどの話に戻るがディアブロの時には通知とかそういうものは何もなかった。まぁこれはしょうがい。
だが、考えてみると50階層以降は何か違うルールが増えてそうな気がするんだよなぁ。
ボスの記憶が残っていてちゃんと鮮明だったり、今までとだいぶ違ってきている。
並行世界の人々とも会ったりしたし、これからどんなことが起こるか予想できない。
だから、また3人で領主城に情報を買いに行かなきゃな。
そうやってダンジョンの事を考えて過ごしていると、11月末になり、8回目の魔神侵攻があった。
ダンジョンができた当初戦ったことのある8階層の赤鬼が登場したのだが、俺はもちろん瞬殺だったので今月も問題なく侵攻を退けることができたのだった。
世間ももう魔神侵攻に慣れてきたのか、一般のニュース番組では今月の魔神侵攻というコーナーが設けられたり、地球チャンネル専門の番組が次々と登場したことによってダンジョン界隈はどんどん盛り上がりを見せていく。
そんな中、15階層以降に到達するパーティがどんどん増えてきたことによって、それに伴い、ファースの領主城で真実に辿り着く者も増えてきたのである。
それが原因かは定かではないがSNSで地球滅亡論が本格的に議論され始めたのだ。
もちろん確信をつくようなワードは魔法によって伝えられないのでそういう雰囲気になってきたということだ。
そして、ある日の朝、俺がテレビを付けるとそこには見たことのある人物がニュース番組のゲストとして登場していた。
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