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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができて、先行者利益を得られたら〜  作者: 一日千秋
魔神侵攻編

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146話 遭遇



51階層から同じような風景が続き、54階層もその例外ではない。このフロアでも悪魔系モンスターを倒しながら進んでいたが、結論、54階層にはいつものボス部屋などはなかった。



他の階層と同じように2種類のモンスターがいて、フロアボスも普通に登場し、倒すと階段が出現したのだ。



そして、55階層に降り立つとそこにはいつもあるはずの街が存在していないと言う、いつものパターンとは違うパターンとなっていた。



俺たちは地獄のような暗いフロアを周りを警戒しながら歩き始める。



「なんか、こう、いきなりパターンが変わると不安になっちゃうよね、、、」

トシくんは少し縮こまりながら歩いている。


「まぁ、50階層以降って考えると数字的なキリはいいけどな。だからこれからも少しの間はいつもより慎重に進もう」



「でもさ、この悪魔系のモンスターなんか厄介だな。デバフが多いって言うかさぁ」

てっちゃんが愚痴る。



「確かにね、目が見えなくなった時は本当に怖かったよ。これ治らなかったらどうしようかと思ったもん」



「いやーでも、トシがまさかのやられてもゾンビみたいに立ち上がるようになったのが驚きだよな!」

てっちゃんがトシくんの成長ぶりを少し小馬鹿にしながら褒める。



「やめてよ!ゾンビは!もっとかっこいいやつにしてよ!不滅の騎士とかさ!」



「騎士っぽくはないな、剣使ってみるか?」



「マサトくんもそこは騎士にしといてよ!」



「ハハッ!この調子ならトシもまだ余裕そうだな!」





その後も安全第一で各階層を降りていき、ようやく59階層へと到達することができた。



すると、そこには黄金の巨大な扉が見えたのだが、その扉の前には十数人の異種族たちが居座っていたのだ。



俺たちは少しずつその扉の方に近づくと、彼らもこちらに気づいたのか、一斉に武器を取り、立ち上がった。



「そこのッ!誰だッ!!!」

野太い声が響き渡る。



「敵じゃないぞっ!!!」

てっちゃんが両手を上げて咄嗟に返答する!



「名を名乗れッ!!」



「ヤマダテツヤだっ!!こっちの2人は同じパーティの仲間です!!!」



野太い声の正体はゾウの獣人で、彼は剣を納めてゆっくりとこちらへ近づいて来た。


「そうか、冒険者だな。急に威嚇して申し訳なかった。吾輩は獣人のゾルダスだ。よろしく頼む」



「よ、よろしくお願いします!俺はヤマダテツヤで、こっちがチナツマサト!その後ろがサトウトシです!」

てっちゃんは少し緊張しながら自己紹介をした。



「よろしく頼む。吾輩の仲間も紹介しよう。こちらへ来なさい。」

ゾルダスさんは俺たちを扉の前の仲間たちの元まで連れて行ってくれた。


暗くてよく見えなかったがそこには獣人、エルフ、ドワーフなど15人ほど、ヒューマン以外の種族達が集まっていた。


「ゾルダスさん、そのヒューマンたち何者だったの?」

エルフの女性が話しかけてくる。


「彼らはヒューマンの冒険者らしい。ヤマダテツヤ、チナツマサト、サトウトシと言うそうだ」



「あんた達変わった名前してるわね、どこの名前なの?」

女性エルフは興味津々に疑問を投げかける。


俺はもしやと思いすぐに返答する。

「第三エリアの地球ってところです。あなたたちはどこからいらしたんですか?」



「チキュウ?聞いたことないわね。私たちはコルトラ共和国という国からダンジョンに潜っているわ」

女性エルフがアゴに手を当て、ハテナという顔を一瞬した。



「そうなんですね、俺も聞いたことない国です。ちなみに俺たちは50階層のドラゴニアって街からここに来たんですがみなさんもですか?」



「え、50階層はコッペンって街だったわよ?」

彼女はまたハテナ顔になってしまった。



「多分、俺たちとは違う世界から来て、この51階層以降で合流したんじゃないでしょうか?」



俺がそう言った瞬間に後ろの方で話を聞いていた魔法使いのような風貌の初老の男性エルフがグイッと前に出て来た。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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