131話 俺たちの攻略記録
高校生最後の夏休みも終わり、2学期が始まった。
この時期になると3年生は受験勉強の追い込みが始まり、学校の雰囲気も少しだけどこか緊張を感じられる様になってくる。
こんな世の中になっても日常生活は静かに淡々と進んでいるんだなと実感するのであった。
そんな中でも俺たち3人はダンジョンに潜り続けていき、夏休み明けの次の週にはダンジョン50階層へと到達する事ができたのだ。
何階層まであるかわからないダンジョンを攻略しているのだが50階層まで来るとなんだか変な達成感が湧いてきたのは自分の心の中だけに秘めておく。
ちなみに、これまでのダンジョン攻略の話をすると俺たちは40階層の巨人の街バルタンに到着するとその街の巨大さに圧倒された。
もちろん街中にはヒューマンや獣人たちの店もあるのだが、その隣に巨人たちの飲食店があるとお酒を飲んだ巨人たちが大はしゃぎしているので地震がずっと起こっているかの様な状態になるのだ。
それにはなかなか衝撃を受け、落ち着かなかった覚えがある。
そして、この街ではトシくんが巨人の力を一時的に借りられるスクロールを買い漁っていた。
その後、41階層からは巨人に合わせた大きさのモンスターが登場する様になり、ボスだと思った敵が通常モンスターだったなんてこともザラに起きたのだった。
俺たちは無事に45階層の自由都市カーラインという街に到着した。
そこでは名前の通り、いろんな事が自由に行われている多様性に溢れた街となっていた。種族も今までで一番多くの種族が共存していてパッと見た感じでは商人が多く、商人ギルドがどの街よりも巨大だった。
そのギルドに行くと商人たちがわらわら現れてトシくんに握手を求めてきたのだ。経済特許の効果で商人界隈ではかなりの有名人らしい。
そして、ギルドの皆さんに高級料理をご馳走になり、よくしてもらって俺たちは接待という大人の行事を人生で初めて経験したのだった。
カーラインでは、お金=命くらいの感覚らしく、お金さえあればなんでも手に入ると言っても過言ではなかった。
この街ではトシくんの成金チートが発揮され、装備とアイテムの爆買いでさらに俺たちは強化される事となった。
46階層からは岩場や火山地帯が再度登場し、灼熱地獄と化したエリアを攻略しなければならなかった。
モンスターとしては火属性のデカいトカゲ(ドラゴンっぽい)やワイバーンなどが出現し、遠距離の敵に少し苦戦したのだが攻略する事ができた。
そして、49階層では4tトラックくらいの火属性のドラゴンがボスとして現れ、ファンタジーの定番ドラゴンとの一戦は痺れるものがあった。
ドラゴンと言うだけあって硬いし、ブレスも恐ろしいものだったが魔法耐性と防御力で乗り切ることができたのだった。
そうしてやってきた50階層はなんとまたまたファンタジー定番であるあの最強種族の龍人が住む街だった。龍人の国ドラゴニア。
龍人は覚醒するとドラゴンに変身する事が可能になり、そのドラゴン達は自分の体の爪や鱗などが抜け落ちた際に採取し、武器や防具として再利用するのだとか。
街ではドラゴンが飛行していたのだが、49階層のボスは龍人が覚醒した姿だったみたいだ。
そのドラゴン素材の武具がこの街では販売されていて、めちゃくちゃ強いのだが魔法などの追加効果は少なめだ。純粋な攻撃力や防御力が強いと言った感じの装備だった。
てっちゃんがその装備をみて目を輝かせていたのは想像できるだろう。見た目とその強さに惹かれて案の定購入していた。
見た目は暗殺者の様な風貌でドラゴンの装備、完全に厨二病ではあるがてっちゃんが気に入っているので良しとする。
と、こんな感じで俺たちの冒険の日々はあっという間に過ぎ去っていき、またダンジョン攻略と高校生活を両立する日々へと戻っていくのであった。
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