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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができて、先行者利益を得られたら〜  作者: 一日千秋
ダンジョン創世編

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126話 3人の攻略



新時代初年度である2025年が終わり、2026年一月。

俺たちの冬休みはもう終盤に差し掛かっていた。



この冬休み中に何をしていたかというともちろんダンジョン攻略、3人で35階層のエルブンハイムに到達し、現在39階層のボスと対峙しているところだ。




廃墟と化したボロボロのコロッセオの様な闘技場の入り口を入ると、そこには剣闘士の様な敵がたくさんいて、次から次へと攻撃を仕掛けてきた。


そいつらを倒した先の闘技場フィールドの中央には到底人間とは思えない大きさの人、巨人が威風堂々と仁王立ちしているではないか。


巨人は約4メートルほどの高さがあり、筋骨隆々、金属製の鎧もしっかりと着込んでいる。

右手には大きなロングソードを持ち、もう片方には円形のシールドで守りを固めていた。


頭には金属製のヘルムを被り、巨人の眼光がわずかにヘルムの隙間から光った。



「ガッハッハッハ!挑戦者よ!かかって来ぉい!!」

巨人が大声で笑いながら挑発してくる。



「2人ともいくぞ!」

俺とてっちゃんが巨人へ走り出し、トシくんは魔法矢で牽制し始める。



「まずは僕がいくよ!」

トシくんは魔法矢をセットして素早く2連射する。


赤と青のエフェクトの2本の矢は巨人の盾へと吸い込まれる。


ブワッ!!


バリバリッ!!



「ぐっ、いてぇな、クソがっ!」


矢が当たった瞬間炎が燃え上がるがそちらは簡単に防がれてしまった。だがサンダーブラストの電気は金属製のシールドを伝い巨人にダメージを与える。



そして、その隙に俺とてっちゃんは巨人の近くに到達するとてっちゃんが毒ナイフを投げて牽制するが巨人のロングソードによって弾かれてしまう。


巨人は小さなナイフさえも察知して切り落とすだけの技量を持っていることがたった今わかった。




「てっちゃん、ちょっと牽制よろしく!」



「おう任せとけ!」

てっちゃんは縦横無尽にフィールドを駆け巡り、サラちゃん直伝の洞察力で巨人の動きを見極めながらナイフを投げていく。弾かれはしているものの巨人は面倒くさそうな表情を浮かべながらてっちゃんを追いかけている。



俺はこの先に拳に魔力をとことん溜める。

そして、溜めた魔力を維持しながら巨人に近づくと5メートルほどの近さに到達したと同時に拳撃(極大)を放つ。


バシュッ!


放たれた拳撃を察知したのか、巨人は一瞬の間に振り返りシールドでガードするがそのシールドごと左腕の肘から先を破壊した。



「まだまだ追撃いくよっ!」

そこにトシくんのボムの矢が数本一気に上空から舞い降りてくると、巨人の周辺や鎧に着弾する。


ドドドドンッと連鎖的に巨大な爆発が起こった。


「ぐあァァッ」

巨人の悲鳴が聞こえるが煙幕でその姿を見ることはできない。そして、その隙にてっちゃんは隠密を使い巨人に毒ナイフで斬撃を加える。


「よしっ!やったぞ!」

トシくんは言ってはいけない言葉を放った。



「トシくん!それ言っちゃダメなやつ!」

俺がトシくんにツッコんだ瞬間、煙幕の中で赤黒い光が放たれ、破裂する様に煙が霧散した。



「バァァサァァクッ!!!」

何かの魔法を使った様だ。


巨人の体から放たれた赤黒いオーラは巨人全体を包み込み、体や鎧、武器にも赤い血管の様なものが浮かび上がる。そして、巨人の体は元から筋骨隆々だったがさらに一回り大きく膨れ上がる。




「いぐぞッ!挑戦者どぼよぉ!!」

巨人は口から吐血しながら叫び、突進してくる。




「迎え撃つッ!!その隙に攻撃を!」

巨人の斬撃が上から振り下ろされるとそれに合わせて剣を拳で少しズラす。


ドゴンッ!と巨人の剣はそのまま俺の横の地面に突き刺さる。が巨人はありえないパワーで突き刺さった地面ごと横に薙ぐ。


俺はそれをさらにインファイトへ持ち込むために足元へ潜り込み巨人の軸足を掴むと全体重を乗せ巨人の体を振り回して、その足を離さず地面に叩きつけた。


さらに叩きつける、また叩きつける。


その間にてっちゃんの毒ナイフが巨人に数回突き刺さり、横からはトシくんの魔法矢が炸裂し続けた。




「ぐぁ、、、」

巨人は動かなくなり、その手持った剣をぼとりと落とすとその瞬間霧となって消えていく。



「マサトくん、てっちゃんお疲れ様!」

トシくんが駆け寄ってくる。


「おつ!マサト相変わらずえっぐいなぁ」



「いやいや、そんなことないよ。てかさなんか連携取れてきた感じしないか?」



「俺らの特訓の成果がでてるのかもな!」



「僕もそうだと嬉しいな!」

トシくんは自信なさそうに笑っていた。




そして、俺は2人の目を見て話し始める。

「もう数ヶ月であの日がくるから、もっと強くなっておかないとな」



「そうだね、、、」

トシくんは一気に不安な顔になった。



「まぁさ!やれるだけやってみようぜ!」



「そうだな、世界を救うとか大それたことは思ってないけど、俺たちにできる事をやっていこう!」





それにせっかくこんな力を貰ったんだ、強くなれるだけなってみたい。


強くなってまだ見ぬ敵と戦ってみたい。


不謹慎かもしれないけど、ワクワクするんだ。



今まで生きてきた中で一番楽しいと感じている。




俺はもうダンジョンの虜となっていた。





〈 第一部 完 〉



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この話を持って第一部が完結になります!

第二部もお楽しみに!

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