123話 トシくんのショッピング1
僕はファースの商人ギルドを訪れている。
「こんにちは!サトウ様、本日はどういったご用件でしょうか?」
受付嬢が笑顔で訪ねてくれる。
「こんにちは!ちょっと探している装備とアイテムがありましてその件を詳しく聞けたらなと思ってるんですが」
「かしこまりました!どういった物をお探しですか?」
「ダンジョン攻略に使う回復系アイテムやその類の防具や装備品を探しています」
「それでしたら中央広場の北側にある白い建物、アルテミア教会で聞いてみるのが早いかもしれません。あそこは回復系の事に関してダンジョンで一番詳しいですし、サトウ様は稼がれているのでDコインさえあれば、アルテミア教会で沢山の支援を受けられるはずです!」
「ありがとうございます!行ってみます!」
僕はそう返事を返すとすぐにギルドを出て教会に直行した。
アルテミア教会は真っ白な外壁の立派な西洋風の教会で、本堂と治療院の二つに分かれている。
治療院では冒険者や領民、沢山の人々が訪れているのが遠目でも確認できるほどであった。
本堂には白い服装の修道士が出入りしていて、皆さん礼拝や祈祷をしているようだ。
僕は入り口にいた修道士に話しかける。
「すみません。商人ギルドの紹介で来ました、サトウです。少し訪ねたいのですがよろしいでしょうか?」
すると修道士はにっこり笑顔で返答してくれる。
「こんにちは。はい、何なりとお尋ねください」
「回復系アイテムやそれらの効果のある装備品を探していまして、こちらが詳しいと聞いたので訪ねてきました!」
「そういうことでしたら、司祭を呼んできますのでお座りになって少々お待ちください」
修道士はそう言って僕を礼拝堂に通し、長椅子に腰掛けるよう促した。
僕は待っている時間に礼拝堂を見渡す。
真正面にはステンドグラスの壁が広がっていて中央には主神と思われる神様の大きな石像が堂々と存在している。
そして、前列には修道士と修道女が礼拝をしていて、その後ろの席には領民であろう、人々がちらほら礼拝に参加していた。
今まであまり宗教に触れる機会がなかったからなんだか不思議な雰囲気だ。綺麗な空気が漂っている感じがした。
と、そんなことを思っていると後ろから声がかかる。
そこには白い少し豪華な服装の50代くらいの白髪の男性が立っていた。
「サトウ様、お待たせいたしました。私アルテミア教会ファース支部の司祭をしております、アケインと申します。お話を伺ってもよろしいですか?」
「アケインさん、よろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしくお願いしいたします。ではこちらへどうぞ」
アケインさんは優雅な所作で手を広げ僕を促す。
僕は礼拝堂の隣にある商談室のような個室に通され、用意された席へと着席する。
「なんでもサトウ様は回復系のアイテムや装備品をお求めだとか」
「そうですね、ダンジョン攻略に必要なのでどうしても欲しくて探しています。金額は結構出せると思うのですが、、、」
「ほう、、、そうですか。アルテミア教会では沢山のそう言ったアイテムや装備品を取り扱っておりますがこの情報は外部にあまり出てこないのですよ。」
「そうなんですね、、、」
「まぁ、、ただ偶然にもこの部屋には私とサトウ様だけなのですよ。今回サトウ様は献金されに来られたという事でこちらの魔石にお気持ちをお願いいたします。」
アケインさんは横にあった送金用の魔石を手のひらで指す。
まぁそういうことだよね。と思いながら商会カードを魔石に当ててDコインを送金した。
とりあえず500万Dコインを支払う。
するとアケインさんが一瞬目を見開いた。
やば、少なかったかな、、、
「すみません。やっぱりもう少し払いますね」
僕は少し気まずい雰囲気を出しながらも追加で300万Dコインを支払う。
すると、アケインさんは引き攣った笑顔でこちらをみる。
「サ、サトウ様、多額の献金大変ありがたくお受け取りいたします、、、」
ん?多すぎたかな?わかんないや。
「いえいえ、今後ともよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしくお願いいたします。と、そういえば、サトウ様はダンジョン何階層まで攻略済みでしょうか?」
「僕は30階層までは行った事ありますが、どうしてですか?」
「そうですなぁ、30階層といえば、獣王国ガルドランドですな?あそこにも一応小さいですがアルテミア教会があるのですよ。そこの司祭へ紹介状を書きますのでそれを渡してガルドランド支部から他のダンジョンの30階層にある神聖都市アルトラという街に転移して下さい。そこで多くのアイテムや装備品を手に入れることができるでしょう。」
「わかりました、行ってみます」
アケインさんはスラスラと羊皮紙に文章とサインを書くとその文字が光った。多分魔法契約書みたいなものかな。それをクルクルと丸めて紐で結び僕に手渡した。
「では、これをどうぞ」
「ありがとうございます」
僕はそれを受け取り、教会を後にした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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