113話 貝と鳥
次の日の学校終わり、俺は1人でダンジョンへとやってきた。今回いい機会なので1人でどこまで行けるか試してみようと思う。
なんだかんだ1人で探索するのってあの総大将と訓練してた時だけで階層を進んだりはしてなかったんだよな。
まずは前回の31階層からスタートだ!
今回は敵の殲滅を積極的に行なっていく。訓練だしな。
俺はぬかるんだ泥のエリアを警戒しながら歩いていくと前回襲撃を受けたエリアに到着する。
するとまた視界の奥の方で魔法陣が光ると前回同様、氷の魔法が飛んできた。
俺はナックル改を装備し、氷を殴り落とす。
ガキンッ!
ガキンッ!
ガキンッ!
飛んでくるものを次々と落としていき、魔法陣が出た場所を記憶していく。
その記憶した場所へ全速力で移動し、泥を思い切り蹴り上げる。
バシャッ!!
すると蹴り上げた泥の中から巨大なアサリの様な貝殻が一緒に飛び出してきたではないか。
大きさはアメフトボール2個分くらいか、貝にしてはデカいがモンスターとしては小さいから見つけづらいな。
その貝殻を蹴り上げ、空中で殴り倒していく。
長距離からの魔法は厄介だが見つけてしまえば大したことない、少し硬いだけで攻撃手段は魔法だけの様だ。
俺は次々と飛んでくる魔法を避け、殴り、また避けて、常に動き回りながらコツコツとモンスターを倒していく。
すると、なにやら上空から鳥の様な鳴き声が聞こえてくるではないか。
上を見上げると曇天を切り裂き大きな鳥が現れる。
大きさはセスナ機くらいあり、ペリカンのようなクチバシの長い茶色い鳥だ。
鳥は勢いよく降りてくると泥の地面にドスンと着地し、地面をクチバシで器用につつき貝を貪り始める。
俺の事など気にせず食事に夢中なので、俺は後ろから勢いよく助走をつけて鳥の首に飛び乗ると力技で首を絞めてみることにした。
ギョエッ
ギョエェェ〜
鳥はキモい鳴き声を出しバタバタと暴れ始めると俺は遠心力で飛ばされない様に足でもしっかりと首をロックする。
そして、力を四肢に集中させてその首を締め上げる。
グググッ
バタバタした鳥の動きは徐々に元気を失い、やがて酔っ払いの様に足がフラフラしてくる。
俺は足のロックは外さずに片手を外し、その拳に魔力を溜める。
これだけ余裕があるので拳撃(強)をすぐ上にある頭に打ち込んだ。
ギョエッ!!
すると鳥は霧になり消えていく。
何だか、邪道なやり方で倒した気がしたのでまた今度再戦してみようかな。
〜〜〜〜〜
次に降り立ったのは32階層。
そこは先ほどの曇天よりさらに暗い、雲に覆われて、しかも雨まで降っている湿地帯だった。
環境がどんどん悪くなる。
このエリアを探索していると現れたのは貝は貝でも先の尖った形の貝だった。
その貝は魔法ではなく物理的にドリルの様に飛んできて前回の氷の魔法よりも鋭く速い。
またまた厄介な敵ではあるが俺の場合探す手間が省けたので楽になった。
そして、戦っているとまたしても鳥のボスが雲の間から登場した。
なんと大きさは先ほどの倍くらいあるではないか。
クチバシが異常に大きく、体は黒い、ハシビロコウの様な見た目をしている。
デカいハシビロコウとか普通にビビるぞ。
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