門出
(…君、やっぱり)
僕はその言葉の意味が全くわからなかった。
「やっぱりって何がですか?」
彼女は俯きながら言った。
(いや、今は知らなくていい。君名前は?)
「僕はロアです。」
(、、ロアだけ?)
「親はいないので女王様が付けてくれた名前しか分かりません。」
(、、そうか。ロアくんは自分の出身は分かる?)
「いえ、、何も。すみません」
(いや、こちらこそすまない。そうか、それなら、、わかった。ロアくん君を旅に同行させてあげるわ。)
「ほ、ほんとですか!?」
(えぇ、だけど1日待ってもらえる?)
「はい、分かりました」
(じゃ明日同じくらいの夕方に、ここに集合ね)
「はい!」
僕は鼻歌を歌いながら地下に帰った。
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次の日、僕は半信半疑で準備をした。
約束の時間の前についてしまった。
遠くから彼女が歩いてくるのがわかった。
(お待たせ、女王とは話は付けてきたわ。これ、ロアくんの門出のお祝いよ)
そう言って彼女は通行手形であるネックレスとフード付きの上着をくれた。
「あ、ありがとうございます」
え、あの女王様と話をつけてきた?
言ってることが理解できないまま、お祝いを貰い身につけた。
(じゃここは住みづらいしさっさと出ましょ。あ、そうだ。ロアくん、昼間は絶対フードを脱がないで極力日に当たらない、これだけ約束してくれる?)
「は、はい?」
女王と話をつけてきたとはいえ、僕が地下にいて処刑人をやっていたからかもと思った。
(よし、それなら出発ね)
「はい!」
僕は外の世界に希望を胸に外の世界に1歩踏み出した。




