ep.17『Funny Bunny』
近くのハンバーグレストランにて、礼堂、冬月とランチをする富士田。
ジューシーな香りが立ち込める店内で、3人はテーブルを囲む。
礼堂:「富士田さ〜ここの領収書落ちる?」
富士田:「落ちるかい!!」
冬月:「むしろ礼堂こそ、営業なんだからいけんじゃないの?」
礼堂:「いけるかい!!」
ハンバーグの熱気とは別の熱い押し付け合いが展開される。
礼堂:「そういえばどんな感じ?例の件は?」
富士田:「とりあえず、ついさっき社長と顔合わせしたよ。」
「なんだか、、思ってた感じの人とは違ったよ。普通にいい人そうだし。」
ふと何かを思いついたように、富士田は自信満々に話し始める。
富士田:「まぁ!あれだね!!間違っても人を殺すような人じゃなかったよ!いや~悔しいけど!残念だ!さて次のターゲットは誰にしようかぁ~!」
と、富士田はターゲットを変更するよう促すと、、、
冬月:「じゃあ、次は川端のパソコンの中調べてみるか」
富士田:「そうそう!確かにパソコンの中から殺人の履歴が出てくるかもね~、、、っておいっ!!!
話聞いてんのかコラ!!」
礼堂:「声がデカいんだよ。。物騒な奴らだと思われんだろ。」
富士田:「無理なこと言うからだろ!クビになったらどうすんだよ!」
冬月はハンバーグをつつきながら、何かを真剣に考え始める。
冬月:「う~~~ん。。。。あっ!」
「社長のパソコンを調べる→富士田がクビになる→人に見せられないデータを持っている→殺人事件→犯人.......あれれ?川端犯人じゃん!」
富士田:「んなわけあるかい!思考が浅すぎるんだよ!くだらない連想ゲームしやがって。てか俺職失っとるやんけ!」
、、急に礼堂の声が真面目なトーンになり
礼堂:「まぁいずれにせよ、富士田には苦労をかけるが、もう少し探ってもらいたい。」
真剣な眼差しで見つめる礼堂に、富士田は渋い顔をしながら応じた。
富士田:「、、、、社長室、いつでも来ていいって言われたよ。」
礼堂&冬月:「え?なんで?」
富士田:「プロジェクトの件で、お互い話もあるだろうからって、、」
礼堂&冬月:「マジかよ!!」
礼堂:「デカした!富士田!」
富士田:「あくまでプロジェクトの話をしに行くだけだけどな!」
冬月:「やっぱりお前は見込みのある男だよ!ホント仲間で良かった!」
富士田:「そ、そんな褒めても領収書落とさないぞ~!」
礼堂&冬月:「じゃあ奢りで。」
数秒後、礼堂はニヤリと笑いながら言う。
礼堂:「嘘だよ。今日は俺らが持つから。また明日からも頼むな。」
ハンバーグを完食しながら、富士田は微笑む。
富士田:「分かったよ。仕方ないな!仲間だからな!」
こうして、ハンバーグレストランでのランチを終えた3人は、それぞれの思惑を胸に、午後に備えるのだった。