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礼堂と冬月の不完全な作戦『勘違い編』〜10年前死んだロックミュージシャンの謎を追え!〜  作者: A gyousya


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ep.1 『礼堂と冬月』

キャラクター紹介

礼堂信介(らいどう しんすけ)

身長178cm

黒髪

若干くせっ毛

•職業: 一般商社の営業マン

•年齢: 30代

•性格: 理屈っぽいが、人の感情を察するのが得意。

だが、時折ひねくれた物言いをする。負けず嫌いな性格。

•趣味: 音楽、ドライブ、料理



冬月拓真(ふゆつき たくま)

身長170cm

童顔

茶髪

•職業: IT企業のエンジニア

•年齢: 30代

•性格: 感情的になりやすく、人に怒られるのが嫌い。自分のやり方に強いこだわりがあり、他人に指図されることを嫌う。負けず嫌いな性格。

•趣味: 音楽、ネットサーフィン、ゲーム

•関係性: 礼堂とは大学時代からの腐れ縁。

冬月拓真はモニター越しの苛立たしい会話をやり過ごし、ようやくリモート会議を終えた。画面を閉じると同時に、深くため息をつく。


「……確認不足ってなんだよ。お前も確認してねぇだろうが!!」


誰に向けるでもない呟きが部屋に響く。リモートワークの静かな空間がいつもは心地良いはずだったが、今日ばかりはその静けさが嫌になる。


苛立ちをどうにか消化しようと、冬月はスマホを手に取り、電話帳をスクロールする。狙いは一人、大学時代からの腐れ縁である礼堂信介だ。


「……お前しかいねえ」


通話ボタンを押す。数回のコール音の後、礼堂が出た。


「おー冬月。どうした?」

礼堂の声は落ち着いていた。背景には車のエンジン音が聞こえる。


冬月:「どうした、じゃねえよ。愚痴聞け、愚痴!」


礼堂:「なんだ朝からご機嫌だな」


冬月:「全然ご機嫌じゃねえよ! 上司に理不尽に怒られたんだよ。確認不足とかさ!」


礼堂:「なるほどね〜。まぁどうせお前が悪いんだろ?」


冬月:「は? 俺が悪いわけねえだろ。何でもかんでも部下のせいにするあの態度がムカつくんだよ」


礼堂:「まあまあ、落ち着けって」


礼堂は軽く流しながら、話題を変えるように言った。

礼堂:「それより、お前は相変わらず家に引きこもりか?」


冬月:「もうリモートワークで体がなまりそうだよ。お前はどうなんだ?」


礼堂:「俺? 仕事はまあ、ぼちぼち。ウチはノルマ無いしそこまで大変じゃないからな」


冬月:「まぁでも相変わらず運転好きだよな〜お前」


礼堂:「好きじゃねぇわ!営業は気楽だぞ〜。時間あればコインパーキングで寝れるしな」


冬月:「そっかぁ。あっ!タクシー運転手になれば?」


礼堂:「だから運転好きなわけじゃねーから!」



お互いくだらないやり取りを続けていると、ふと冬月がパソコンを開きながら言った。

冬月:「なんか面白いことないかなぁ?仕事もつまらんし。もっと刺激のある日々を送りたいものだよ。分かるかね礼堂くん!」


礼堂:「またまた〜、いつも上司に怒られて刺激的な日々を送ってるじゃないか〜!冬月くん!」


冬月は大きな声で反論する。

冬月:「そういうんじゃなくて!もっと楽しい刺激だよ!」


冬月は話しながらいつものようにニュースサイトを眺めていた。


冬月:「ったくネットニュースもこれといってだなぁ〜。なんか面白いサイトとか変な掲示板とかないわけ?」


礼堂:「それ俺に言われてもな...…。どんなの探してんだよ?」


冬月:「別になんでもいいよ」


礼堂:「なんでもいいなら自分で探せ」


冬月:「はいはい。ったく、つれねえなぁ」


冬月がぼやきながらパソコンの画面をスクロールしていると、妙な文面に目に入った。


『未解決事件の真実に迫る!』


冬月:「……なんだこれ?」


冬月は興味本位でそのリンクをクリックした。ページには、どこか陰鬱なデザインとともに、様々な未解決事件に関する記事が並んでいた。


冬月:「なあ礼堂……」


礼堂:「ん? どうした?」


冬月:「いや、今たまたま見つけたサイトが……なんか怪しい」


礼堂:「怪しい?」


冬月:「あぁ。未解決事件をまとめた裏サイトっぽいんだけど、これ普通じゃないぞ」

冬月の声に少し真剣さが混じる。


礼堂:「お前さ〜、そんな気味悪いもん開くなよ。変なウイルスとか踏むぞ。いいか?絶対クリックするなよ?絶対だぞ!クリックするなよ〜?」


礼堂の雑なフリに対し冬月がくだらない茶番を繰り広げる。

冬月:「く……くそぉ!人差し指が勝手に!な、何故だ!」


礼堂:「はは!やめろ!ホントしょうもないなお前」


冬月:「いや明らかにフってただろうが」


冬月はページをスクロールしながら、目を細めた。そして、

とある記事に視線が止まった。


『ロックミュージシャン・ボウ殺人事件』


冬月:「あれ?これって……?」


礼堂:「なんだよ?」


冬月:「あのロックミュージシャンのボウの記事が載ってる」


礼堂:「ん?ボウって、確かインディーズバンドのボーカルだったよな?」


冬月:「あぁ。しかも……懸賞金がかかってる」


礼堂:「懸賞金? いくらだ?」


冬月:「1,000万!!」


電話越しに一瞬の沈黙が流れる。


礼堂:「え……冬月まじか!?それはちょっと面白くなってきたな!」


冬月:「ふふっ……だな!」


2人の会話が次第に真剣味を帯びていく中、偶然のクリックが10年前の事件を再び浮かび上がらせる幕開けとなった。

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― 新着の感想 ―
この度はフォローいただきまして本当にありがとうございます。 拝読に参りました~! 宜しくお願い致します♪ 嫌な上司ですね~。これはぷんすこです。 でも拓真からの電話にすぐに出て、愚痴を聞いてくれる…
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