表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
混合  作者: らむ
8/27

8話 みんな大好き男飯

俺のお父さんは魔族で

お母さんは人間だった。

この頃の俺はまだ

訪れる惨劇を知らない。


幼い男飯︙出来たー!

父親︙すごいじゃないか。それはなんだ?

幼い男飯︙粘土で作ったはにわの置物だよ。

お母さんにあげるんだ!

父親︙きっと喜ぶぞ。

幼い男飯︙お母さん、これあげる!

母親︙まぁ、くれるの?ありがとう!

棚に飾っておくわ!


数年後


母親︙お父さん、魔王になったんだって!

帰ってきたら祝ってあげましよ!

男飯︙そうだな。

父親︙ただいまー

母親︙おかえり、ご飯できてるわよ。

男飯︙お父さん、言いたいことが…

父親︙フハハハ!!!!

今日から俺は魔王!お前達は奴隷だ!

聞かぬなら処刑するぞ!!

母親︙あなた!!

家族に対してそんな言い方はないでしょ?!

父親︙…聞かぬなら処刑すると言った!

お前たち!こいつを処刑室に連れて行け!

魔族︙わかりました。

魔族︙了解。

男飯︙お父さん、やめろ!!!

父親︙この置物、目障りだな!

割ってしまえ!!


バリン!!!!


男飯︙……俺、こんなお父さん嫌だ!

出ていく!!



男飯︙家出してきたものの

行く場所ないよな……。

ゼラ︙行く場所ならあるわよ。

男飯︙誰だ。

ゼラ︙私よ。

もう日が暮れるわ。

私の所に来なさい。


男飯︙ありがとう……。

ゼラ︙いいのよ。

それよりもー

頭に何をかぶってるの?

男飯︙実はー…

ゼラ︙なるほどね。

お母さんにあげた置物を

お父さんが壊したその破片……と。

男飯︙ひどいよな。魔王になった途端

人が変わったかのように

家族にも権力を振るい出した。

ゼラ︙ずっとここにいていいわよ。

人間の支配権を持ってるから。

男飯︙支配権……?ああ、キュリオスの子か。

ゼラ︙なんで知ってんの?

男飯︙前々からそいつには気をつけろって

お父さんが言ってた。

見た感じ危険な人ではないな。

れん︙師匠は優しくて強いよ。

テツ︙危険なのはその実力だがな。

ゼラ︙誰の実力が危険だって?

テツ︙さーせん。

男飯︙…仲間もいるのか。

ゼラ︙あんたも仲間よ。 

私はゼラ。

テツ︙オレはテツ。

れん︙僕はれん。

男飯︙俺は岩長男飯…だ。よろしく。

(このかぶりものは捨てよう。

新たな仲間と居場所ができたから。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ