1話 封印からの目覚め
伝説の剣士キュリオスと
ルビの間に子供が産まれました。
子供は8日で大きくなり、
母から刺叉丸というさすまたをもらい、
父からラクトメースという技を教わって
旅に出ました。
旅の道中で神々と魔族が人間を巡って
戦争を始めたので
戦争から人間達を守る為に
国と国の境界に結界を張り
仲裁しようとしましたが、
双方、共通の脅威として
認識したことにより
戦争は止まったものの
封印されてしまいました。
あれから1000年後
???︙ここは… そうか。
そういえば私、封印されたんだったわ。
…って人間達とか
戦争とかどうなったのかしら?!
早く目覚めなければ!
どうしょう…
あまり魔力が残ってないから
封印を解くことはできないわ。
でも外の様子は透視できそうね。
ん…? 神々と魔族がいるわ。
神︙これで、7度目だ。
一刻でも早く復活を!
魔族︙まだあ〜?
???︙オレがやる。
神︙お前……!
???︙神力では復活できないんだよ。
オレは神力、魔力両方使える。
必ず復活させると約束する。
ぽわああああああああああああ…!
神︙この魔力…何者だ…
???︙オレは天魔テツ!
いつまで寝てるんだよ!ゼラ!起きろ!!!
ゼラ︙あら、この私に
タメを聞くなんて…面白い人ね。
魔族の皆さん、神の皆さん、
申し遅れたわ、夜行・水谷ゼラよ。
長いからゼラでいいわ。
神︙本当に…ゼラなのか?
ゼラ︙ええ、そうよ。
あなた方が封印したゼラよ。
封印を解いたってことは
味方と認識したということでしょ?
テツ︙あぁ。
元々神々と魔族は
人間の支配権を巡って争っていてな。
その権利を中立者のゼラに
渡すことで落ち着いた。
ゼラ︙つまり、私が人間の支配権
を持ったってことよね?
テツ︙そういうことだ。
ゼラ︙でも、1000年も封印されていたんだし
私の強さが人間達に周知されてないんじゃない?
テツ︙まあ、そうだよな。
だからこそ、100年に一度の
最強を決める世界大会で優勝して
強さを示すべきなんじゃないかな。
ゼラ︙あんたは参加するの?
テツ︙オレはやめておく。
ゼラ︙なんでよ。
テツ︙だって一度に100人しか相手に
できないんだもん。
ゼラ︙そうね。やめておいたほうがいいわよ。
テツ︙というわけで、
世界大会の参加を申請しておくから
履歴書を書いておけ。
ゼラ︙分かったわ。