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がんばらんば〜大三東高校吹奏楽部の活動日誌〜  作者: 尋木大樹
9月

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75/322

おまけ.『ある村人の冒険』

ナレーション(小森(こもり)

「ここは、オーミサキ村。とてものどかな場所です。しかし、近頃は遠くの山にある城に住むという魔王の手下によって農作物を荒らされ、村の人々は困っていました。そこで、ひとりの勇気ある若者が立ち上がったのです」


【ステージの中央に「勇者(有馬(ありま))」登場。剣を振り回し、決めポーズ。緞帳(どんちょう)が上がる】


曲:『英雄の証』


【「モンスター(森川(もりかわ)古瀬(こせ))」と戦う。優勢の「勇者」。その後ろを「モンスター(小柳(こやなぎ))」が襲う。負傷する「勇者」。三方向から攻撃され、地面に倒れる】


曲終了


ナレーション

「卑怯なモンスターに、勇者は倒されてしまいました。『彼の死を無駄にしてはいけない』と、オーミサキ村の人々が立ち上がります。狩人・武器屋の商人・呪文の先生・大工……。しかし、みんなモンスターには勝てませんでした。大怪我をして帰ってきます。それでも、人々は諦めませんでした。ひとり、またひとり……。果敢に外へ出て行くのです。そして、最後に挑みに行く少女。彼女は勇者から、『村人D』と呼ばれていました。顔を合わせたことはあるけれど、話したことはありません。これといった特技もない、ただの村人です」


【「村人D(紣谷(くけや))」登場。不満たっぷりの顔で地面を蹴る】


村人D

「あー、行きたくなーい。無理ー。絶対勝てるわけなーい。っていうか、勇者が負けてるんだよ? 誰もモンスターに敵うはずがなくない?」


【ほかの村人たち登場。「村人D」を囲む】


村人A(松崎(まつざき)

「あなたも、立派に戦って来なさいよ!」


村人B(徳永(とくなが)

「勇者様の命を無駄にする気?」


村人D

「無理無理! 行けない! みんなみたいに、勇者に有益な情報も提供してないし、アイテムを渡すこともできなかったんだよ? そんな私に、何ができると思うの?」


村人C(宮川(みやがわ)

「やかましか! みんな怪我しても立ち向かってきたんだから! さっさと行きなさい!」


村人D

「クソーッ! 絶対にすぐに戻ってくるからね!」


【歩き出す「村人D」。ほかの村人たちは手を振って見送る。一旦全員捌ける】


曲:『オープニング』


曲終了


【「村人D」登場】


曲『トキワの道ーマサラより』


【初めて見る外の景色にワクワクする「村人D」。可愛らしい動物たち(前田(まえだ)大町(おおまち)田浦(たうら)馬渡(まわたり)岩永(いわなが)立石(たていし))がダンスをしている】


曲終了


村人D

「あの生き物はなんだろう? 外の世界は、こんなにも輝いていたんだね。知らなかったなぁ。これを教えてくれてれば、もっと早く村を出たのに」


【「自称・師匠(吉川(よしかわ))」登場】


自称・師匠

「お前が、新しい冒険者じゃな」


村人D

「なっ!? だ、誰ですか、あなたは!?」


自称・師匠

「そうびっくりするでない。儂はあの勇者を育てた婆さんじゃ。あの強さは、儂の教えのおかげじゃよ。ここを通るあの村の者は、みんな儂の弟子じゃ。じゃから、今からお前を鍛えてやるぞい」


村人D

「あ、結構です。なんだか、めちゃくちゃ怪しいので」


自称・師匠

「何を言っておるのだ、このバカタレ! 今はまだ安全じゃが、ここから先にどんな恐ろしいモンスターが出てくるのか、まだわかっておらんようじゃな。とにかく儂の言う通りに訓練するのじゃ」


村人D

「えー」


自称・師匠

「『えー』ではない! では、今からこいつらと戦ってみるのだ。見た目は可愛いが、かなり手強いぞ。でも、普通に戦っても面白くないのぉ。よし! 会場にお集まりのみなさん! この村人Dと、動物たち。どちらが勝つと思うかな。シンキングタイム、スタートじゃ!」


曲:『カジノ』


【「自称・師匠」と動物たちが踊る】


曲終了


自称・師匠

「さぁて、決まったかのぉ。ここで、それぞれの意気込みを訊いてみるかのぉ。村人Dよ、どうじゃ?」


村人D

「さすがにこんな序盤じゃ負けないよ。だって、相手はこんなに可愛い動物だよ? だからみなさん、私に投票してね」


自称・師匠

「ほほう。そうかそうか。では、君たちはどうかな?」


【動物たちは「村人D」にあっかんべーをする】


自称・師匠

「ふむふむ。こんな奴なんか敵ではない、と。そういうことじゃな。では、そろそろ会場のみなさんに訊いてみるかのぉ。村人Dが勝つと思う者は、大きな拍手をしてみてくれ。……ふむ。そうか。では、動物たちが勝つと思う者、拍手してみてくれ。……おお。そうか、そうか。どうやら、動物たちが優勢じゃのぉ」


村人D

「なんだと! チクショーッ! 負けないからね!」


自称・師匠

「では、練習試合開始じゃ!」


曲:『戦い(VSトレーナー)』


【木の棒で戦う「村人D」。動物たちは、舞台裏から斧を持ってくる。逃げ出す「村人D」】


曲:『勝利(VSトレーナー)』


【喜ぶ動物たち。勝利の舞を披露する。「村人D」は、落ち込んでそれを見ている】


曲終了


自称・師匠

「なんと、情けない! 今までで一番のヘタレじゃ。これくらいで、もうボロボロとは。本当に情けない。ほれ、じっとするのじゃぞ」


曲:『回復』


【「自称・師匠」が薬を使い「村人D」の手当をする】


曲終了


村人D

「ありがとう。でも、これでわかったでしょ。私には無理だって。潔く諦めて、村に帰るよ」


自称・師匠

「帰ってどうする?」


村人D

「え?」


自称・師匠

「帰ったところで、村はまたモンスターに襲われるだけじゃぞ」


村人D

「そうだけど。……だったら、あなたが行けばいいじゃないですか?」


自称・師匠

「それはできんのじゃ。見てみろ、この足の傷を。これでは、たとえ魔王の住む場所まで行けたとしても、すぐにやられてしまうわい。だから、これまで儂は見送るしかできなかった。だが、もしお前がこの先も冒険を続けるというのなら、一緒についていっても良いぞ」


村人D

「いや、だから私には無理だってーー」


自称・師匠

「いや、無理かどうかは誰にもわからない。なぜなら、それが冒険というものだからだ。お前は本当に弱い。だから、儂が傍で見てあげよう。それで、今度こそ魔王を倒すのじゃ!」


村人D

「うわー。この人、話通じないよ」


自称・師匠

「では、行くぞ!」


曲:『サイクリング』


【「自称・師匠」に背中を押されて無理やり進む「村人D」。動物たちが手を振って見送る】


曲終了


【ふたりが歩いていると、前から「王子(野田(のだ))」が走ってやってくる】


王子

「君たち、そこで何をしている! ここは危険だ。そこそこ強いモンスターがうじゃうじゃいるぞ」


村人D

「え、ライオネル王子? 本物? かっこよ! って、モンスター!? わー、無理だよー。帰ろうよー」


自称・師匠

「えーい、うるさい! 王子、貴方のような高貴な身分のお方が、どうしてこんな場所に?」


ライオネル王子

「それが……我が愛しの姫、ミーオ姫がモンスターによって攫われてしまったのだ。場所はわかったのだが、そこには鍵がかかっている。それで、城の精鋭を集めて鍵を手に入れようとここへ来たんだ。しかし、襲いかかるモンスターたちによって……。残ったのは私だけ。それでも諦めるわけにはいかない!」


自称・師匠

「それはなんと! 自ら姫を助けに行くとは、王子は誠に素晴らしいお方じゃ。ならば、是非この村人Dをお供に加えられると良いじゃろ」


王子

「それは本当ですか! とても心強い!」


村人D

「ちょっと、勝手に決めないでよ! 王子の護衛なんて、できるわけがないって!」


王子

「君。この先は、確かに敵が多い。しかし、昔から修行に適した場所とされているんだ。魔王を倒すために、あの勇者も通った道でもある。だから、一緒に鍛えようではないか!」


村人D

「嫌ですよ! 王子の頼みでも無理! だってモンスター出るんでしょ?」


自称・師匠

「全く、うるさい奴じゃ。冒険者なら、この修行パートはマストじゃぞ。ほら、行ってこい! 儂は先回りして待っておるからのぉ」


村人D

「あ、こすか(ズルい)!」


王子

「では、姫を助けに共に行こうではないか」


村人D

「王子も、話通じないよ」


【「自称・師匠」は舞台裏へ。黒子(荒木(あらき)村里(むらさと)草野(くさの)永田(ながた)坂田(さかた)今村(いまむら))が道具を持って出てくる。クラリネットは立ち上がる】


曲:『地上』


王子

「この辺りには、『かんざらし』がよく浮いている。それをたくさん手に入れると、力が(みなぎ)ってくるんだ。ただし、『鯉』や『ガネ(蟹)』や『ガンバ(フグ)』が飛び出してくることがある。充分気をつけるんだ」


村人D

「なるほど。『かんざらし』だけを取れば良いのですね」


王子

「そうだ。では行くぞ!」


【「村人D」と「王子」が障害物を避けながら「かんざらし」をジャンプでゲットしていく。黒子はアイテムや生き物の絵が描いてあるパネルを動かす】


曲:『水中』


【黒子は黒子衣装を脱いで鯉・蟹・フグに変身】


村人D

「うわっ! ここは生き物だらけだ!」


王子

「彼らにぶつかると、危険だ。ここは慎重に移動するぞ!」


村人D

「は、はい!」


【生き物たちが踊る。「村人D」と「王子」は舞台裏へ。裏を回って客席後ろへ移動】


村人D

「このトンネルは何ですか?」


王子

「ふむ。入ってみるか」


村人D

「えー」


曲:『地下』


【スクリーンに映像投影】


村人D

「『かんざらし』がいっぱいですね」


王子

「どうやら、ここは貯蔵庫のようだな。生き物たちが飛び出す気配もないし、今のうちに取っておこう」


村人D

「そうですね」


王子「……かなり取ったな」


村人D

「ここに入ると、外に出られるのかな?」


曲:『お城』


【「村人D」と「王子」が客席の後ろの扉から登場。客席の通路にモンスター(森川・古瀬)配置】


村人D

「ふぅー。やっと外に出られた。ん? あれは?」


王子

「なっ! あれは魔王の手先のモンスター!? あの勇者を討ち取った奴らじゃないか!」


村人D

「なんですって!?」


【ステージ上にモンスター(小柳)に襲われそうな「自称・師匠」】


村人D

「お婆さん!」


自称・師匠

「まさか、こんな所でこいつらに会うとは。儂のことは気にするな。目の前の敵に集中するのじゃ」


村人D

「そんなこと言ったって。今にもやられそうなくせに!」


王子

「これは! 君、これはシマバーラ王国に伝わる、伝説の湧き水だ! 少しでもここから離れると効果を失ってしまうらしいが、これを飲めば一時的に無敵パワーが手に入るぞ! これを飲んで、あのモンスターたちを倒そう!」


【湧き水を飲むふたり】


曲:『ボーナス面』


村人D

「なんてパワーなんだ!」


王子

「これはすごいな。魔王の城まで効果が続かないのが、本当に惜しい。いつこのパワーが切れるかわからない。急ぐぞ!」


村人D

「はい!」


【通路を駆け降りるふたり。モンスターを倒す。ステージに上がる】


曲:『地上』


村人D

「効果切れだ!」


【「村人D」がステージ上のモンスターに木の棒で攻撃。ダメージが全くなく、逆に襲いかかってくる。王子が剣で攻撃して倒す】


曲:『コースクリア』


曲終了


自称・師匠

「王子! ありがとうございます!」


王子

「いや。無事で本当に良かった」


村人D

「怪我はなかった?」


自称・師匠

「ああ。情けない奴だと思っていたが、やればできるじゃないか」


村人D

「でも、全然攻撃が効いてなかったよ。王子がいなかったら今頃……」


自称・師匠

「その勇気だけで充分じゃ。それより、さっきのモンスターがこれを持っていたわい。きっと、これが探していた鍵じゃろう」


王子

「きっとそうです! これで姫を助け出せる!」


【三人は姫の元へ。ステージ上に箱用意】


王子

「この箱の中です」

 

【「王子」が鍵を使って箱を開ける。中から姫(雅楽川(うたがわ))登場】


「……ライオネル王子?」


王子

「ミーオ姫! 助けに来ました!」


【抱き合うふたり】


「この方々は?」


王子

「姫を助けるために、一緒に協力してくれました。えっと、たしか『村人D』と『自称・勇者の師匠』だそうですよ」


「まぁ! なんて親切な方々なの。本当に、ありがとうございます」


村人D

「とんでもない! ミーオ姫の救出ができてよかったです!」


自称・師匠

「そうじゃ。ちょっとばかりお礼をいただければ、それで良い」


村人D

「ちょっと、お婆さん!」


自称・師匠

「……冗談じゃ」


【魔王((ふち))が現れる】


「キャー! 大魔王フチールだわ」


王子

「クソッ! ミーオ姫をまた攫うつもりか!」


魔王

「貴様ら! 懲りずにまた逆らう気か? ならば、俺様の力を見せてやろうではないか」


【「魔王」が杖を上に挙げる。雷が落ちる。その勢いのまま、杖で攻撃。「王子」が「姫」を護り、「自称・師匠」が「村人D」を庇う】


魔王

「フッハッハッハッハー! おや、そろそろおやつの時間ではないか。城に戻って、かす巻きでも食べるとするか。フッハッハッハッハー」


【「魔王」が帰る。負傷した「自称・師匠」に駆け寄る「村人D」】


村人D

「大変! 酷い怪我だ! どうして私を庇ったりなんか」


自称・師匠

「……そん……なの……儂も……わからん」


村人D

「喋んなくていいから! 早く医者の元へ!」


「私が治します」


曲:『回復』


【手を当てて治癒魔法を使う「姫」】


曲終了

 

村人D

「すごい。どんどん治っていく」


王子

「姫には、人の傷を治す力があるんだ。だから、魔王は彼女を攫ったのだろう。何度も立ち向かうシマバーラ王国の人々に、彼はうんざりしていただろうから」


村人D

「あんなに強いなんて……。私には絶対に無理だよ! 一瞬でやられるに決まってる。今までの敵の比じゃない!」


王子

「それでも、私は行く。いつまた姫が狙われるかわからないからな。それに、王子としてシマバーラ王国の平和を守らねば!」


「私もお供しますわ」


王子

「ありがとう、ミーオ姫」


村人D

「でも、私は……」


【「王子」と「姫」は演奏用意】


自称・師匠

「魔王を恐れる気持ちはわかる。じゃが、ここまで来ることができた冒険者は、お前だけじゃ。その事実を忘れるでないぞ」


村人D

「それは、あなたや王子がいたからで。決して私の力じゃない」


自称・師匠

「ここまで来て、諦めるのか?」


村人D

「……」


曲:『ザナルカンドにて』


曲終了


村人D

「どうしても、行かなくちゃダメ?」


自称・師匠

「冒険者ならばな」


「ここまで来たあなたの勇気を讃え、少しですが力を授けましょう」


【「村人D」が持っていた木の棒がそこそこの剣に変わる】


村人D

「ありがたいですけど、本当に少しだけですね。もっと、強そうな武器になるのかと思いました」


「ごめんなさいね。私、工作とか苦手なの」


王子

「私の武器も、彼女に頼んだら逆に元より弱くなってしまった。仕方ないから、これは隣国から取り寄せたんだ」


自称・師匠

「ないよりマシじゃろ。それより、治癒能力はさすがじゃのぉ。儂の足の傷まで治っておるわい。これで、儂も戦えるぞ」


村人D

「そういえば、お婆さんって武器持たないの?」


自称・師匠

「儂は体術が得意なのじゃ。言っておらんかったか?」


村人D

「今知りました。……あの、もし私がここで村に帰ったら、どうなりますか?」


自称・師匠

「儂たちだけで魔王に挑む。ただそれだけじゃ。たとえそこで倒れようともな」


村人D

「……私も行きます。正直嫌だけど。ってか本当に行きたくない。でも、みんなだけが傷つくのも見たくない」


自称・師匠

「儂たちだけでは負けるとでも?」


村人D

「そ、そういうわけじゃ! でも、あんな強さを見たら……。それでも、お婆さんが私を庇ってくれたように、私も何かできるかもしれないから! だから恐いけど行くよ」


王子

「よく言った! それでこそ、我が王国の民だ。私が前に出るから、危ないと思ったら君は下がっているといい」


村人D

「はい!」


自称・師匠

「いや、そこは『自分も前で戦う』とか言うところじゃぞ!」


村人D

「だって、恐いもんは恐いもん!」


自称・師匠

「はぁー。情けない」


【魔王の城を目指す一行。城出現】


王子

「あれが、大魔王フチールの住むフゲン城だ。みんな、行くぞ!」


一同

「おう!」


曲:『MEGALOMANIA』


【「魔王」登場。復活した手下のモンスター(森川・小柳・金子(かねこ))を携える】


魔王

「ここまで来たか。ならば相手をしてやろう」


【激しいアクション。手下はどうにか倒す。「魔王」に苦戦】


村人D

「はっ! あれは! よしっ! 君たちも一緒に戦おう!」


【「村人D」が鯉・蟹・フグのぬいぐるみを「魔王」に投げつける】


魔王

「な、なんだ、これは! 痛い! 視界も悪いではないか!」


村人D

「これも喰らえ!」


【かんざらしに見立てたボールを投げる。「王子」が隙をついて剣で後ろから刺す】


王子

「今だ!」


村人D

「うおー!」


【「村人D」が魔王を正面から刺す】


曲終了


魔王

「うっ、クソッ。まさか、この……俺様……が」


【「魔王」が苦しそうにしながら舞台裏へ】


曲:『メインテーマ』


村人D

「か、勝った? 私たち、魔王を倒したの?」


自称・師匠

「そうじゃ! さすが、儂の弟子じゃ!」


王子

「ありがとう! 君のおかげで、この王国に平和が訪れた」


「ええ。早く、国民に知らせないとだわ」


村人D

「うん! 私、やったよ! 何も取り柄なんてないけど! やったんだ!」


曲終了


【舞台暗転】


ナレーション(小森)

「こうして、魔王を倒したことでシマバーラ王国は平和を取り戻しました。ライオネル王子とミーオ姫は王宮で結婚式を挙げ、国中は暫くお祭り騒ぎ。自称・師匠は、正真正銘の『師匠』に。森で動物たちに冒険者一行の話をたくさん聞かせました。そしてオーミサキ村へ戻った村人D。彼女は『ヒーナ』という本来の名前で呼ばれるようになり、村の英雄となりましたとさ。めでたし、めでたし」


【照明点灯。カーテンコール】


曲:そして伝説へ


【奏者起立】


曲:果てしなき世界


【奏者着席。出演者の代表、順番に前で軽く踊る→一礼】


曲:序曲(Ⅳ)


【演者は一列で並ぶ。奏者も起立】


曲終了


【演者一礼。緞帳が下がりきるまで手を振る】








「あ、台本、こんなところにあった!」

「おい、泓! 早くしろ!」

「ごめーん!」

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