フィクション
ある日、俳優が死んだ
どうして死んだのか分かれないような存在に死なれて落ち込む
ちょっと、考える
フィクションを演じ続けるという事はそこまで死に近づく事なのか
何の為の、誰の為のフィクションなのか
そんなことを考えてたら、女優が死んだ
少し、考える
フィクションを演じ見せても心は満たされないのか
フィクションは役に立たないのか
所詮は楽しむだけのものでしか、紛らわすだけのものでしかないのか
そんなことを考えてたら、幸せそうに見えた女優が死んだ
真剣に、考える
フィクションは現実とは無関係なのか
価値しか生まないのか
救いはもう含まれてないのか
現実に対して影響を与えるものではなかったのか
気分を上げるだけで、気持ちを変えるものではなかったということか
ふと自身の半生を振り返り
今の現状を見回してみる
10年以上ほとんど何も変わらない光景が続いていた
結局はフィクションなんて、そこまでのモノでしかないのかもしれない
人を創り、育てはしても
人を生かし、残すことは出来ないのか
だとしたら、人を生かし、残すことが出来るのは
一人一人の、人を想う言葉であり本気の歌なのかもしれない
そんなことを考えてると、今度は女の詩歌いが死んだ
そんな、ノンフィクションな今が、つづく