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アーバンライフ in the 異世界

セルバンテスに同じものを掲載しております。

バブリーなころのシティライフを異世界転生物に変換したら異色の味が出て面白くなるかなと思ってはじめました。だけど実体験がなくて失敗しました。



ハートをくすぐる小粋なジャズが気分を浮きだたせる。

カフェバーのカウンター席で、カシスソーダを片手に車のライトの流れを追いかけ、しばし夜の雰囲気に浸る。シンプルな腕時計は8時過ぎを指している。


 結城ナオトは緩んだネクタイを締めなおす。幅の狭いストライプのタイが細身の体にマッチしている。傍らには髪の毛をソバージュにして丸いイヤリングを下げたジーン・ワットがほほ笑む。


「今日の収穫に乾杯」

「チアーズ」


 この世界に来て三か月たった。最初は慣れないモンスター狩りも、持ち前の運動神経ですぐにマスターして今ではかなりの成績を上げている。向かうところ敵なしな状態だ。なぜか、元いた世界の趣味が役立っているからだ。


「まさか向こうの世界のテニスが役立つなんて」

「あなたの攻撃はいつ見てもほれぼれするわ」


 そうなのだ。モンスターと闘う時はラケットを手にする。硬式のテニスボールを打つことで相手への攻撃になる。ボールがヒットすると跳ね返ってくる。当たらなかったボールは消える。敵が強くて跳ね返って来たボールはだいたい悪球になる。それをきっちり拾わなくてはならない。


「大学ではテニサーにいたからな」

「その調子で明日も頑張ってね」


 ジーンと別れて一人道を歩く。酒を飲んでいるから車は運転できない。急にクラクションが鳴り響いた。みるとブルネットの女性が運転席からこちらに手を振っている。


「ハーイ、ナオト送っていく」

「ありがとう。キャッシー。乗せてもらうよ」


 ナオトは車に乗り込んだ。夜の街をすべるように車が進む。とそこへモンスターが追ってきた。

「ナオト防御お願い」

「まかしとけ」

 

 車を追ってくるのは命知らずのモンスターだ。だいたいオツムの足りない奴らだ。後ろから来た黒い影は二台のバイクで二匹の醜い豚が乗っていた。豚は呪文を唱えると地面を液状化させた。


キャッシーは車を道端に停めた。ナオトは車から身を乗り出して、サーフボートに乗った。揺らいだ地面から次から次へと波が襲ってきた。


 ナオトは変形する地面をサーフボードで面白い様に乗りこなしていく。二匹の豚はバランスを崩しバイクから落ちてひっくり返っている。その二匹をサーフボードで突ききった。獣の断末魔の悲鳴がこだました。


「ありがとう。車だと退治できないのね」

「いいんだよ。サーフィンは得意だったから」


 乗車中のモンスターとの遭遇は、車では対応できない。魔物との戦闘はサーフィンボートを使って行う。ここの魔物はだいたい地面を液状化させることができた。もっともさっきの豚のように液状化して地面にバイクをもらわれて転倒する馬鹿もいるが。


 その後キャッシーのドミトリーで朝まで飲んだ。

この手の物が読んでみたいので

現在アラ還の書き手さん誰かやってみませんか?


なんクリと異世界転生の融合が見たい

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