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旅、ただそれだけの物語   作者: 大魔王サンデーカップ
1/1

エピローグ#0 旅

2050年 11月30日、、その日人類に危機が迫っていた


ビルの窓ガラスは割れ、標識は倒れうめき声を上げている。

「わぁぁぁぁうわぁぁぁ」

子供の泣き声だ、割れたガラスが刺さったのだろう

俺はその様子をただ、、見ることしかできなかった。

絶望していたのだ、この崩壊した世界でただ、、1人悲しく、、呆然としていることしか出来なかったのだ。


何でこうなったのかは僕には分からない、ただ分かることは人の大多数は生きているということだけだった


「僕には、、こんな世界で生きるなんてできるはずがない、こんな所に居たっていずれは食料が尽きてしまう、ははは何でこんなことになってしまったんだ」


疑問は浮かばなかった、、いや、、どうでもよかったのだ事件の真相など、、僕の脳に浮かんだ言葉は


『自殺』


その一言だけだった

「そうだ、、そうだよ!自殺すればいいじゃないか、そうすれば、、苦しまなくてすむ」

くだらない?言っておけ!僕には

こうすることしか、、出来なかったのだ。


家に着いた。多少家にが傾いているように見えたが、今の僕には関係がない、自殺するのだから

中は案外キレイに見えた。いや、外が汚いだけか、、

台所へ行き、包丁を手に持った。

家族は家にいなかった、外の様子を見に行ったのだろか。と、そんなことを考えていた。

死ぬ直前だと言うのに、変な話だ。

包丁を喉に当てた、冷たい。冷や汗が出てくる、手が小刻みに震える。

刺すことは、、、できなかった。

「何でだろう、覚悟はできていたはずだろ?」

膝から崩れ落ちる。

「くうっ くっくっ ううっ うっうっ」

結局、僕にはそんなことをする覚悟はなかっだのだ


月日が流れ3ヶ月------------


自殺、餓死、殺人、、、理由は様々だが死んでいく人が多かった、、、生きている人々も心は死んでいた。

それでも何とか備蓄していた食料、水を分け合い

生きているか死んでいるかも分からない状態を維持していた。

そうやって生きていくうちに、僕は「死」なんかよりも「生」を優先するようになっていた

生きていくための術は生きているうちにほとんど学んだ、、1人でも生きていけるように、、、

僕は諦めなかった


生きることを諦めていた人々は死んでいった。

そこからは死の無限ループだった。大切な人が死に、絶望し、絶望していた人がまた死ぬ。

見るに堪えない。怖い、ただ怖い。でも死にたくはない!『死にたくない!死にたくない!』

自分に言い聞かせるように、叫ぶ、必死になった。

必死になって学ばなければならない、生きていく術を、進むべき路に進むことができるように。


────────────────

─────────

────

──


人は死んだ。

寂しい

僕は独り

孤独だ、、

でも

生きなければならない

そのために学んだ

生きるために学んだ

大丈夫、、準備は整った


さぁ、行こう


『俺』は、、進むことが出来る




これは1人の少年が旅にでる、、ただそれだけの物語

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自殺の特徴がしっかりと掴めていていいんじゃないですかねぇ〜! [気になる点] 崩壊した世界ですかぁ〜…北斗の拳かなぁ〜? [一言] 応援してるから頑張ってくださいねぇ〜!
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