表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/28

ランニング その2

 女子が夜中にランニングをするのは危険だ。変質者がいるかも知れないから。

 だからといって下校中の高校生に見られるのもなんだか恥ずかしい。

 だから私は、夜7時から8時の、なんとなくご飯とかテレビでくつろいでるっぽい時間帯を狙って毎日汗を流している。

 その時間になると、近所のハナ高は最終下校時刻を過ぎているし、変質者のいる時間帯でもない、ちょうどいいベストタイムになるからだ。ちょうど土手の周りの民家も明かりが灯っていて、暗すぎず明るすぎないちょうどいいランニングコースになる。

 高校生の頃はいくら食べても太れなかったのに、今では何をやっても痩せられない。代謝のせいとは言うけれど、結構食べてるのもまた事実。でもさすがにパンツの上にお腹が乗ったのはちょっとショックで、数日前からランニングを習慣づけるようにしている。


 夜の土手は空気が澄んでいて、独特の静けさがある。川のせせらぎをBGMに、いざ、走り出す。

 と、いつも1曲歌い終わるくらい張り切って走って、なんとなく達成感を感じてウォーキングに変わる。

 体力もあの頃と比べると確実に落ちている。

 ま、いっか。今日はこの辺にしておこう。

 ウォーキングはそのまま家の近くの自販機の前まで続いて、お決まりのミルクセーキを買って、飲みながら腹を撫でる。

 いいや、どうせまた明日走るし。明日は今日のぶんまで、1時間位走るし。

 ミルクセーキを飲み干して、おっさんみたいにゲップした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ