いかれた国家を紹介するぜ!(その2 ヨーロッパ編後編)
ストック分が底を尽きたので初投稿です
この世界線における亜人種や獣人種の思想とかは人間種同様に多彩ではありますが、て亜人種、獣人種は人間種よりも力や能力はありますが、数の上では全人口比で人間種6、亜人種3、獣人種1という比率のため、国のトップに上り詰めた非人間種の数は多くありません。
亜人種…特にエルフに関しては美しい容姿故に、スペインやポルトガル圏で王の妃となった者が多くいます。プロセイン帝国最後の皇帝もエルフであり、フランス・スペイン連合王国の国家元首も亜人種の鳥人が担っております。
獣人種は主にアジア地域に置いて戦局の一撃を担う戦闘力として重宝されてきました。
そのため、戦場で捕虜になっても人間種より優遇されるといった行為も珍しくありませんでした。
世界最大の領土を獲得した前モンゴル帝国を創設したラヴィライ帝王も狐の獣人であったとされています。
そして現在日本州を中枢とする亜細亜連邦においては軍人や政治家の約3割以上が獣人種で構成されている特殊な国家でもあるのです。(主に吉岡の指示でもありますが…)
さて、前置きが長すぎてしまいましたが、ヨーロッパの国家紹介後編を始めさせていただきます。
〇南ローマ民主主義人民共和国
-所有領土:南イタリア、モンテネグロ、セルビア、 ギリシャ、ブルガリア、マケドニア、トルコ
〇与党:ナポリ人民革新党 -政治体制:共産主義(スターリン主義) -選挙:党内人民選挙が5年期ごと
〇国家代表者 元首:キリコ・カラマンティス書記長
首脳陣営設定プラス効果
【地中海共産インターナショナル】
〇徴兵人口…プラス5パーセント
〇工場建設速度…プラス5パーセント
〇民兵ユニットの攻撃力…プラス5パーセント
首脳陣営設定マイナス効果
【西欧教及び反共産主義派の知識階級への大粛清】
●研究開発スピード…マイナス10パーセント
●正規歩兵・機械化師団の編成…マイナス15パーセント
●周辺国との友好関係…マイナス25パーセント
●将校の経験値…通常時よりマイナス7パーセント減
~南ローマ民主主義人民共和国歴史概要~
新ローマ帝国から分裂し、ローマより南を支配している共産国家である。
第一次世界大戦では奇遇にもヴェネツィア同盟と同じくケルト海陣営として反仏西陣営に宣戦布告し、アルバニア経由でセルビア・ギリシャ・ブルガリア・トルコに侵攻、各地から徴兵した民兵軍による人海戦術によって見事に制圧、後にこれらの地域を併合した。
セルビア地域を巡ってクロアチア方面から侵攻していたヴェネツィア同盟軍との戦闘「ベオグラードの戦い」で両国との全面衝突が起こりかけたが、幸いにもフランス・スペイン連合王国の仲介によって戦争を回避することが出来た。
だが、これらの地域では宗教を否定し共産主義を信仰するように命じられ、これに反対した旧ブルガリアの西欧教東方派大神官らが住民と決起し、ソフィアにて市議会を占拠する西欧教東方派の反乱が勃発、信者の多いギリシャ地域にも飛び火した。
南ローマ民主主義人民共和国はこれらの行為を「国家反逆罪」とみなし、民兵軍ではなく本国の正規歩兵・機械化師団によって徹底的に弾圧を行った。
1930年代初頭までにこれらに関連する決起行動は弾圧によって起こらなくなったが、抵抗の激しさゆえに軍の消耗が激しく、彼らの再編があまり進んでいない。
さらに同じ共産思想であるゲルマン・コミューンから西欧教の一派が攻撃されたことを受けて勘当を宣言されており、同じ共産主義でありながら対立を深めている。
反共産主義の知識階級者への弾圧を行ったことにより、優秀な将校や研究者の数が不足していることも大きな問題である。南ローマ民主主義人民共和国はヨーロッパ地域では味方はいない。いるとしても数千キロ以上離れた東の地に行かねば会えないのだ。
〇大キエフ公国 -所有領土:ポーランド、ウクライナ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、モルドバ、ベラルーシ
〇与党:欧州鉄騎党 -政治体制:権威的集団統制主義-選挙:10年期ごと
〇国家代表者 国家元首:ハリコフ大公 首班:モスコビッチ首相
首脳陣営設定プラス効果
【欧州最大の工業地帯】
〇工場建設速度…プラス10パーセント
〇武器・兵器製造コスト…マイナス3パーセント
〇国民団結度…プラス10パーセント
首脳陣営設定マイナス効果
【大公の非空軍論】
●空軍研究補正…マイナス30パーセント
●戦闘機乗りの士気…マイナス10パーセント
●空軍機体更新速度…マイナス10パーセント
~大キエフ公国歴史概要~
フランス・スペイン連合王国に対抗するためにクラクフ王国との間で政略結婚を結び、ルーマニアとの軍事同盟を取り付けたキエフ公国はパリ金融恐慌の影響を受けなかった数少ない国家である。
この国の政治家モスコビッチ首相が「四か年計画経済」を実施していたおかげで経済の影響は最小限に抑えることが出来た。
周辺各国が金融恐慌で疲弊している隙に第一次世界大戦後敗戦国となっていたハンガリー、スロバキアが経済疲弊で餓死者が続出していたことで食糧、経済援助を行い人道的な併合を正当化することができた。
クラクフ王国、ルーマニア王国もこれに続いてキエフ公国へと併合されていった。
1933年にハリコフ大公即位30周年を記念して国名を大キエフ公国に変更し、国内外にその力を行使していった。
欧州最大の工業地帯「ドネツク」によって自国兵器の量産体制は万全であり、国内の経済は活発的で国民の支持も厚い。
だが、ハリコフ大公には一つの弱点がある。
それは大の空軍嫌いなのだ。
理由は第一次世界大戦時にキエフ公国空軍のパイロットによる大公暗殺未遂事件が起こったからだ。
政治的不満を持っていたジョベス中佐がTev-1複葉機で大公のいるキエフ宮殿に攻撃し、その時にハリコフ大公は無事だったが、パイロットが放った機関銃の銃弾が大公の妃であるアルトニア王妃の胸を貫き、王妃の身体は血しぶきと共に四散した。
その悲惨な姿を目の前で見てしまった大公はパイロットを捕まえて自らの手で処刑すると空軍を一度解体したほどであった。
1930年に防空目的の為に空軍が再編成されたが、それでも大公の空軍嫌いは徹底的であり、首都キエフから半径300キロ以内の上空を軍民問わず全ての航空機は飛んではならないという法律まで作られたほどだ。
軍の予算も空軍だけは研究予算を中々取れず、輸送機や偵察機一機製造するだけでも大公の許可なしには製造は出来ない。
これを破ればたちまち「国家反逆罪」に該当するので空軍担当官はいつも書類を大公の元に持っていくだけで肝をつぶしてしまう。
周辺国とは陸軍では優位に立てているが、大キエフ公国空軍は必要最小限の戦力しか持っていない。
公国の非空軍論が適応される時代は終わろうとしている。
〇スカンジナビア共和国 -所有領土:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、バルト三国
〇与党:ストックホルム国民自由党 -政治体制:議会制民主主義 -選挙:4年期ごと
〇国家代表者 元首:ラルカ・グスタフ大統領
首脳陣営設定プラス効果
【全種族の受け入れ】
〇研究機関開発速度…プラス7パーセント
〇人口増加率…プラス5パーセント
〇民主主義国家との友好度…プラス30パーセント
首脳陣営設定マイナス効果
【脅威に対抗するための独裁思想の台頭】
●ファシスト党への支持…毎日プラス0.05パーセント
●海軍士気…マイナス7パーセント
●ゲルマン・コミューン・大キエフ公国への宣戦布告リスク…ランダムで宣戦布告を行う
~スカンジナビア共和国歴史概要~
スカンジナビア共和国が成立する前に、フィンランド王国はキエフ公国と度々戦争を起こしていたが、その度にフィンランドは勝利を得ていた。
しかし、次第に強大化するプロセイン帝国との脅威が著しく大きくなり、この脅威に対抗するべくフィンランド王国は反プロセイン帝国派のノルウェー、スウェーデンとの北欧三カ国間でスカンジナビア半島軍事同盟が1916年に締結された。
1917年にケルト海陣営に立ってプロセイン帝国に宣戦布告し、バルト海の制海権を獲得するとプロセイン帝国の沿岸部に強襲上陸を仕掛けてプロセイン帝国の首都ベルリンの手前まで前進した所でプロセイン帝国は降伏した。
プロセイン帝国の支配下だったバルト三国を割譲し、それぞれ三カ国で運営・管理が行われた。
1924年に、再びゲルマン・コミューン及び大キエフ公国が国家の安全上の脅威になると判断したフィンランド王国は、各国の首脳陣との会合を設けて協議した結果。スカンジナビア半島軍事同盟は経済・軍隊を一つの国家にまとめ上げることを決意し、1925年6月6日に北欧の連合国家スカンジナビア共和国が誕生した。
スカンジナビア共和国の首都は旧スウェーデン王国の首都ストックホルムに遷都され、バルト海の中枢を担うスカンジナビア海軍軍令部もここに設立されている。
多民族国家として亜細亜連邦とも仲がいいが、ゲルマン・コミューンと大キエフ公国との脅威に対抗するべくより強力な軍隊と兵器を整えようとするファシスト党の台頭が目立ち始めてきた。
海軍はバルト海でゲルマン・コミューンやキエフ公国との小競り合いに何度も巻き込まれており、議会制では法律の制定等に時間が掛かるため、一時的でもファシスト党による独裁政権によって軍備拡張をするべきだという意見が海軍の過半数を占めている。
海軍は反乱を起こすつもりはないようだが、いずれにしてもゲルマン・コミューンと大キエフ公国はスカンジナビア共和国にとって厄介な敵国であることに変わりはない。
ラルカ大統領は獣人初の大統領だが、彼は今年就任したばかりで政治能力は未知数の人物だ。
フランス・スペイン連合王国やイングランド皇国とは関係こそ悪くはないが、第一次世界大戦後から政治的距離を置いている。
ファシスト党や海軍の圧力に屈してイングランド皇国と手を組み、ゲルマン・コミューンや大キエフ公国に宣戦布告するか?
それとも遠方の亜細亜連邦から援軍を要請して大軍を持って叩くべきか?
全ての手腕はラルカ大統領にかかっている。