告白
恋という感情はとても不思議だ。
恋に目覚めると、灰色だった世界が一瞬で花を咲かせ、一面お花畑のような世界になる。
好きな相手を見ていると胸辺りがキュッと締め付けられるような痛みに襲われ、上手く喋れなくなる。
恋という感情はとても不思議だ。
その感情1つで人は何にでもなれる。
そう、例えば親のパーティーに毎日のように連れられる少女も、ピュアな乙女になる。
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買い物の帰りにチンピラに襲われそうになった瑞姫を黎が助け、そこから瑞姫は恋に落ちた。
その、出来事が起こった2週間後の放課後。
「わ、私と付き合いなさい!」
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「あ、黎君、やっと来た」
校門で待っていた黎の幼馴染み、歌乃が手を降りながらこちらに向かってきた。
「お、おう」
さっきから黎はこの調子である。
告白され、答えは出した、だが答えを出したせいで瑞姫とどう喋れば良いのか分からない。
(とにかく平常心平常心)
気持ちを切り替え、黎、瑞姫と歌乃と蘭は帰路についた。
「ねぇ、黎君」
帰る途中で瑞姫、蘭と別れ、歌乃と二人で帰ってる途中で歌乃がさっきから気になっていることを切り出した。
「私達が校門で合流した時から何かおかしいよ?二人で何か話してたの?」
「えっ?い、いや、特に何も話して無いぞ?」
幼馴染みだからなのか単に黎の嘘が下手なのか、歌乃は微かに反応した黎を見逃さなかった。
「黎君、私に何か、隠してる」
頬を膨らませ、明後日の方向を向く歌乃。
黎はハァ、と1つため息をこぼし、歌乃にさっきまで隠していたことを話した。
「さっきの放課後、小花衣・・いや、瑞姫から告白された」
歌乃は目を見開き、黎の方向を向き、黎は言葉を続けた。
「それで、その告白、OKした」
黎が歌乃に真実を話したと同時刻、瑞姫も蘭にさっきの放課後の出来事を洗いざらい答えた。
大変遅れました、すいません。
この作品は作者の息抜きとして書く作品です。
なので1話が短いですが、皆様も息抜き程度で来てください。
あ、今度は出来るだけ投稿しますよ?