お嬢様に告白されました
とある放課後、とある教室で一人の少年が告白されていた。
「わっ、私と、つ、付き合いなさい!」
夕焼けのせいかそれとも単に恥ずかしいせいか、少女の顔の赤く染まっていた。
「え・・・?」
突然の告白に戸惑うことも忘れ、棒立ちになる。
どうしてこうなったと言わんばかりの表情をしている。
思い返すとあれは約2週間前のことだった。
2週間後、告白されるとも知らない少年、天津黎は家を出て、学校に向かっていた。
一年の最初の頃はよく迷ってた通学路も一年経てば目を瞑ってても登校できそうだ。
いつもは幼馴染みと一緒に言ってるのだが、今日は先に学校に行っているらしい。
今日の夕飯のメニューを考えていると、学校に到着した。
と、学校の前の道路にリムジンが止まった。
「ん?」
リムジンなんて普段見ることなんてほとんどない黎は思わず振り返る。
リムジンのドアが開くと出てきたのは、一人の美少女だった。
光に反射する綺麗な金髪、作られたんじゃないか疑うほど美しい顔つき、胸はまぁ、少し残念だが、胸以外は出るとこは出てる、そんな美少女だった。
続いて出てきたのは、黒いショートカットの少女。
最初の少女より美しさ、可愛さは劣るものの、可愛いの部類に入る少女だった。
周りの男子生徒達はその二人を憧れの的にし、周りの女子生徒は嫉妬する者もいれば、可愛いときゃーきゃーと騒ぐ者もいた。
(すっげぇ美人だな、あの二人)
という思考を抱きながら、階段を上り、昨日、プリントに載っていた教室に向かう。
「2年3組はここか」
ガラッと扉を開け、中に入る。
「あ、黎君、こっちこっち」
聞き慣れた声と見慣れた幼馴染みの方に行く。
「隣なのか?」
「うん、そうだよ」
この少女、花咲歌乃は幼稚園の頃からの腐れ縁で、小、中、校、全て一緒。まさにザ・幼馴染みである。
それよりもやはり集中してしまうのは、体を揺らすごとにふよんふよんと揺れる胸である。さっきの金髪ツインテールの胸とは正反対だ。
「え?お前、この席だったのか」
黎の前に座ったこの男子生徒は黎の親友である、内岡創悟。
創悟とは中学校からの知り合いで男子では、一番関わってる。
「何でいつものメンバーがここに集まってんだろうな」
「不思議だね」
すると、教室の扉が開き入ってきたのは、金色の髪を2つに括った、圧倒的存在感を発する美少女だった。
どーも、ミカエルです、初めましての方は初めましてミカエルと言います。よろしくお願いします。
ついに4作目、公開です。
これから4作同時に書いてるので更新頻度は少し遅めだとおもいますが、応援お願いします。