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Chapter24[防具屋で戦士を目指す:王城爆破計画]

今回、BL的描写が含まれています。苦手な方はご注意ください。

「ところで、魔法の指導はいつしてもらえるんだ?」


 知名度を使ってお宝を買い込むことができてほくほく顔で商業ギルドを出たら、ロナルドから再度尋ねられた。


 そりゃあ弟子からしたら一番気になることろだよな。それをここまで我慢しているのだからこのハゲはよくよく空気が読める。見た目にはけっこうな荒くれ者っぽいのに。

 せっかくの異世界だから周りを女の子だけで固めてハーレムでも作ろうとかよこしまな考えもあったのに、それを曲げてでも弟子にとって良かったと思う。


「二人とも、この後の予定は?」


「俺は特には。普段は魔導士ギルドで割り当てられた研究室にこもるか、開拓者のまねごとをして実戦で魔法を研いでいた」


「わたしは開拓者ギルドの仕事をして宿賃を稼いでました。王都にはまだ来たばっかりですけど」


 やはりというか、ラナの口調はもう元には戻らなかった。

 小金貨をぽんと渡したり、発動体なしで魔法を使っていることがわかったり、魔導士ギルドの提携店店主に気に入られてお宝を手に入れたりしてしまったので、インパクトが強すぎて完全に上下が刷り込まれてしまったらしい。


 ロナルドのほうはまだ年の功か、同じように口調を直してくれているのだが。

 まあロナルドならともかく、ラナくらいの年ならギリギリ大丈夫か。年もそう離れていないし、先輩後輩的なイメージでいればどうにかなる。


 中学の時にはこんなかわいい後輩はいなかったのでそっちの面で戸惑ったり緊張したりはしているのだが。

 剣道部だったから女子は少なかったし、その少ない後輩女子も……なんというか、クマのような体格をしていたので。

 個人戦しか出てなかったけど強かったし、富士原と戦うための練習相手としては申し分なかったんだけどなあ。


「夜はどこの宿をとっている?」


「魔導士ギルドの研究室でそのまま寝ているな」


「『伽藍洞(がらんどう)亭』っていう宿で泊まってます」


 この世界の宿の名前って、本当に……。


「そうか……じゃあまずは路銀稼ぎかな。最寄りの町までは確か馬車で二日、乗り合いだとだいたい一人頭一〇〇〇デローだったか。あとは旅の用意を済ませるようにして、夜八時くらいに開拓者ギルド前に来るようにしてくれ。そこから移動して教えるから」


 今日は俺もどこかに宿をとる必要があるし、日中は俺も金を稼がなければいけない。

 あと二〇万デローほど残っているが、開拓者らしく適当な装備でも買っておきたいし、食料や道具類を空間魔法の『倉庫』の中に放り込んでため込むのだ。

 ロナルドは魔導士ギルドの仕事でそこそこため込んでいるという話だったが、ラナのほうは上京してきたばっかりでカツカツのようだし。


「ふむ……いや、分かった。ではさっそくそうしよう」


「明日の夜からってことですね!」


 二人もさっそく稼ぎにいったので、俺もシルファリオンを唱えて姿を消して宿を取りに行く。

 変装して革鎧に着替えるところを見られでもしたらまた別な装備を買い揃えないといけない。ボロマントと革鎧なら割とよくいる開拓者の格好なので、目立ちにくいのがいい。青銅の剣でもつければ完璧だ。

 それでも黒髪のせいで結構目立っているが。


 『閑古鳥亭』という宿で十日分部屋をとったら、再び普通の服に着替えて物資の買い込みだ。

 普通の食糧……いわゆる固くなっている黒パンや、血抜きして処理してある生肉や店に並んでいる野菜だけでなく、屋台ですでに調理されているものも買っていく。


 空間魔法で作った『倉庫』の中では時間がたたないようなのだ。初日に迷子になった時にツインテールウルフ以外にも仕留めたが、大きすぎて持ち運べなかった腕が四つもある熊を翌日に取り出して売りに行こうとしたら、まだ血が固まっていなかった。


 どうやら体積分の空間を作り出すというよりも、体積分の収納を行える、時間次元のない空間を作り出す魔法のようだ。

 つまり、料理が冷めない。いつでも買ったばかりの暖かさを俺に。


 串肉などを大量に買い込みながら、路地に入っては『倉庫』の中に放り込む。開いたりしている間も魔力が馬鹿みたいに使われるはずだが、俺のチートは小揺るぎもしない。

 第三城壁のあたりに来ると、乗り遅れた魔法使いや、仕事でタイミングの合わなかった開拓者が俺を探してうろうろしていたので引き返して職人通りに入る。

 すると、少し前にカールたちを見つけることができた。どうやら四人でどこかに向かっている途中らしい。


「よお、カール」


「あっ、ショウタ!」


 手を挙げて声をかけると、向こうも振りかえしてくれる。


「かああああああああああああああああるうううううううううううううううううううううううう!!」


「え? ちょっと……うわああ!?」


 生身にもかかわらず、シルファリオンのスピードを凌駕したのではないかという健脚さを発揮してカールに飛びつく。


 一日追い掛け回されたところにマイエンジェル。

 これはきっと神の啓示だ。


 抱きつけと。

 ハグをしろと。

 匂いをかげと。

 キスをしてなめまわせと!!


「ゲェッ…………ッチュウウウウウうううううううう!! さあ捕まえたぞ掴んだぞ抱えたぞ捕獲したぞ離さないぞもう逃がさないぞ!」


「うわあああ!? ちょ、僕、仕事帰りなんだから、においなんてかがないでよおおお!?」


「何を言っているんだ嗅ぐよ嗅がないわけがないじゃないかこんなかわいい生き物を地獄で見つけたら誰だって飛びつくだろうカールかわいいよカールprpr!!」


「うっわああああああああああ!? ちょ、なめないで、ひゃん、くすぐったいよお!!」


「やわらかいなあ! あったかいなあ! いいにおいだなあ!」


「うぎゃあああああああああああああああああ!!!」


 なんて心安らぐ時間。神よ。ここが理想郷(エデン)ですか? もう俺、旅なんてやめてこのままカールと一緒にレニングヴェシェンで一生暮らしちゃおっかなー。

 いけない。あんまり心地よすぎて都合の良すぎる夢を見ているなコレ。一通り堪能すると、鉛のようだった心もようやく軽くなって正気に戻った。

 ところで燕の子安貝は同性でも有効ですかゴッド?


「で、お前ら仕事帰りか?」


「他に何かいうことあるだろお前!!」


 ジーノが腕からめちゃくちゃ震えた指さしをしてきた。


「え? 何かおかしなところなんてあったか?」


「今! 現在進行形でおかしなことになってるだろうが!!」


 失礼な。

 確かに少し前まで正気を失って少しだけ過剰な反応をして、弟子には見せられない醜態をさらしてしまったが、もう正気になっているのだ。今のおれの言動におかしなところがあるだろうか。

 いや、ない。


「うきゅう……」


「すりすり」


「うわあああああ!!」


「それ! なんでカールを抱きしめて頬ずりしてるんだよ!?」


「そういう趣味なのかしら……? 男のほうが好きとか……」


「いや、俺は女の子が大好きだぞ? いったいどうしてそんなことを言うんだ?」


 腕の中のカールを愛でながら首をかしげる。

 さて、いったいどういうことだろうか。


「ああ、もしかしてあれか? 衆道が好きなのか? こっちにも腐女子がいるなんて……」


「ち、違うわよ! というか婦女子くらいそこらじゅうにいるじゃない!」


 そんな馬鹿な。腐女子がそこらじゅうにいるだって?

 世界はどこから分岐したらそんなことになったりするんだ。

 あまりの世界観に俺は戦々恐々とした。


「というか誰か助けてよ!!」


「「「やだよ(いやよ)(いやだ)。なんか今のそいつ怖いし」」」


「パーティなのに薄情な奴らだなあ……」


「君が言うかなああああああああ!?」


 確かに済まないとは思うが、今の俺にとっては心の平穏を保つために必要な癒し要素なのだ。

 二酸化カール炭素を吸って肌から最適なカールイオンを浸透させ、カール温度に暖められたカール体温を受けることで体の内と外から癒されなければいけないのだ。

 素晴らしきかなカールセラピー。


「しかたねえな……おい、いい加減に――」


「邪魔をしたら殺すぞテメエ」


「怖ええよ!! マジで殺気を感じたぞ行き遅れって言われた時のドローレスくらいに!!」


「どうしてこうなっているのだ……」


 本当は一刻の猶予もなく甘くてすっきり爽やかな匂いを脳髄の奥で楽しんで低反発性クッションならぬカール反発性クッションを全身に感じていなければいけないのだが、これ以上邪魔されるのも嫌なので仕方なく今日の一連の出来事を話していく。


「それで街中どこかおかしかったのか」


「いや、僕は今もおかしいと思うな……」


「だからあの時に俺たちのパーティに入っておけばよかったものを」


「どっちにしてもガラスランクのわたしたちじゃあ頭ごなしにものを言われるのがオチよ」


 だろうなあ。だからどこと組んでも問題が発生しそうだと思ってドローレスたちに「遠慮するな」って言ったわけだし。

 ああしておけば同じようにドローレスたちを倒すのが前提条件みたいに思われて、挑む人数も減ってくれるだろうし一石二鳥だ。


 ()()()()と体を預けてきているカールを両手で抱きしめながら髪の毛の中に鼻をうずめる。

 ああ、癒されるなあ。

 女の子だったらもうこのままゴールインしていた。

 カールのためだったらあそこの王城くらい吹き飛ばしてもいいかもしれない。


 ドラマの影響でビルの明かりの消灯や点灯を利用してプロポーズするのが流行った国の子供として、城を爆破して「君への愛の炎さ」とか言ってみるのだ。

 火属性魔法だったら俺だってばれないよね。俺でも十分くらい詠唱しないと使えない、本来は大人数で詠唱して発動する儀式魔法がネタのまま残ってるし。


「ようやくひと段落したから買い物をしてたんだけど、そこでこの世の天使を見つけたもんだからつい引き寄せられたってわけだ。それで、そっちは?」


「お金がたまったから、装備を買い替えようかって話になって。わたしの剣はそろそろ危ないし、ジーノは兜をね」


「一緒に行ってもいいか?」


 まだカールを抱き締めていたいし。

 うーん。小さくてあったかくて至高だなあ。

 至高っていうかもう至宝だ。


「絶対ダメだよ!!」


「いいよな、……お前ら?」


「ひっ……!?」


「くっ、鬼気だと……!?」


「わかった、分かったからその婚期を気にしているときのドローレスみたいな目をこっちに向けるな!!」


「カール。わがままを言うな」


「そうよカール! わたしたちにはどうしようもないの!」


「お前は本当の恐怖をまだ知らねえんだ……」


「裏切り者おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 真摯に思いを込めて頼んだら、なぜか蛇ににらまれた蛙のように怯えだしたジーノたちに快く了承をもらったのでカールを抱っこして頬にキスして上機嫌に向かった先は、今日の事件の現場になっていた防具屋だった。

 荒事があったわけだが、ほんの一瞬で全部片付いてしまったため、内装も平常通りみたいだ。


「いらっしゃい。……アンタは今日の!?」


「どうも。店は大丈夫だったか?」


「おかげさまでね。商品もみんな無事だったし、アンタのおかげだよ」


 若い男の店主は一瞬だけ、俺が内気な女の子がぬいぐるみを抱いているかのようにカールを抱きしめていることに疑問を抱いたようだが、すぐに笑顔で対応してくれる。

 うむ、やはりおかしなことなどないということだ。


「ジーノ。あれは……?」


「気にしたら死ぬぞ。にらみ殺される」


「そ、そうか……それで、今日はどうした」


「金ためてきたから、兜を買いに来たぜ!」


 言いながら、ジーノは店の壁に飾ってあった兜を取って試着し始める。

 なんとなく生き生きとしている。


「ちょっと意外だな」


「何が?」


 感想にカールが反応してくれた。


「森での暴れっぷりからして、剣のほうが喜びそうだと思ってたんだけど防具で生き生きしてるから」


 というか男なら武器のほうが嬉しいものではないのだろうか。


「うん。ジーノもそうだったんだけどね」


「攻撃ばっかりの奴ほど防具に気を使ったほうが思い切り戦えるんだ」


 カールの言葉を店主が途中で継いだ。


「今日はありがとう。あのままだったらあいつらにうちの商品上から全部持っていかれるところだったよ」


「身内の恥を身内で拭っただけだってギルドでは言われたぜ」


「聞いたよ。本当はあいつらのことを報告して終わりだったんだってこともね」


 にやりと互いに笑みを交わす。


「開拓者ギルドのショウタ・シブヤだ」


「僕はローレン・ヘーゲン。金属防具を扱ってる」


 言われてみれば、店の中にあるのは全部金属製だ。開拓者の中には魔獣や魔物の素材で防具を作っている奴もいたが、そっちは扱っていないらしい。


「そっちはそっちで別な工房が担当してるからね。うちは金属だけ。どうかな、今日のお礼もしたいし、買ってくれるなら割り引かせてもらうよ?」


「残念ながら、今は手持ちがな……杖を買ったばっかりなんだ」


 雑貨を買って、残りはだいたい一〇万ちょっとなので鎧をそろえるには足りない。

 それにそもそも、純魔法使いの俺が敵と殴り合いをするというのもおかしな話だ。シルファリオンを使っている間なら無双できそうな気もするが、その魔力で別の魔法を使ったほうがよほど効率的だし破壊力も出る。


 シルファリオン五秒の魔力でエアハンマーが何百発撃てることか。弾幕作って押しつぶしたほうが徹底的だし圧倒的だ。


「それで、ジーノが思い切り戦えるっていうのは?」


「敵の攻撃に耐えられる、頑丈な防具があったらその分攻撃に意識を回せるだろう? ジーノみたいな思い切った戦い方をする奴には剣よりも防具を充実させたほうが強くなるんだ」


 ある種の達人になれば剣で防御もこなすから名剣を欲しがるようになるけれど、道具の性能に頼っている間は足りないところを補完してくれる道具を選んだほうがいいらしい。


「まあ、ジーノは最初嫌がったんだけどね?」


 アリアと一緒に兜を選んでいるジーノを見ながらカールは言う。


「やっぱり剣のほうがかっこいいってイメージがあるでしょ? だから頑張って説得したんだ」


「どう言ったんだ?」


「頑丈な鎧で前を支えてくれる人ってかっこいいよねって」


「カール。俺、戦士になるよ」


 魔法? そんなものは軟弱者が使うものだ。男は黙って前衛で壁になって背中に誰かをかばっていなきゃな。当面は無敵の鎧(シルファリオン)に頼るとしてもここは手始めに鎖帷子(チェインメイル)くらいは買っておくべきではないだろうか。


 前を支えるとなるとやはり大きい盾もか。うーん。これは金を工面するのが大変そうだぞ……?

 シルバーランクになったことだし、ここは二階にあるっていう難易度の高い依頼でも受けるべきか。


 筋肉も鍛えないと。

 明日から筋トレして逆三角形の体型を目指そう。


「いきなりどうしたの? せっかく魔法が使えるんだからそれを活かせばいいと思うけど……」


「そうか? 後ろで魔法を使っててもかっこ悪くないか? ビビりとか思ったりしねえ?」


「変態でさえなければね」


「そうか。だったら俺……大丈夫だ!」


「もう全体的にダメな気がするよ……」


 ペンギンのようにカールを抱いて、足の上に乗せた状態でよちよちと店内を見て回る。

 やっぱりこのミスリル製の板金鎧はかっこいいなあ。金さえあったら買うのに。


「そういえばカールは防具はどうしてるんだ?」


「僕? 僕はほら、身軽さ優先で革の鎧を使ってるんだ」


 このかわいい体格がたたって長い剣は振り回せないらしい。カールの装備は短剣が予備含めて二本、革の鎧と古着のマントを使っているマフラー状の布だ。

 立ち回り方もジーノやアリアが正面で押さえて、その背後を取って攻撃していくスタイルらしい。ウーツは魔法と棒術で遠距離と接近戦両方いけるとか。

 うちのハゲのほうがすごいんだろうけど、魔法使いが接近戦できるっていうのはすごいことなんだよなあ。


「僕は体重が軽いから短剣を突き刺すのも大変だよ」


 ゴブリンでも骨は切れないし、ツインテールウルフ相手には毛皮で防がれてしまうらしい。

 けれど、この間はジーノのピンチをキックで助けていたような……短剣はあくまで攻撃手段の一つにすぎないということか。

 全体のフォローをする役回りか。


「でも革の鎧だけで不安にならないか?」


「もちろん怖いけど……金属の鎧は重たくて動けないしね」


 危険指定種の素材を使った鎧だと軽いのもあるようだが、そのぶん高いし、頑丈な鎧の材料にできる危険指定種はそれだけ頑丈なので強い。

 だいたい見て回ったのでジーノのほうに行くと、三人で頭を抱えていた。


「どうしたの?」


「ああ、カール。それがね、ちょっと困ってるのよ」


「ジーノが買おうと思っていた兜のサイズが合わなくてな。仕立て直すと予算オーバーになる」


 ローレンに言ってみたら、防具というのは本来、注文してから作るらしく、店に置いてあるものは仕立て直さないと使えないことがほとんどだそうだ。どれだけ数打ちの鎧でも万人が着れる鎧は存在しないらしい。

 注文すると鉄製でも一〇万デロー弱くらいはするらしい。


「特にこのグレートヘルムとかになるとね。視界がもともと狭いってのに動き回ると兜が回転して見えなくなっちゃうんだ」


「手間賃ってどのくらいかかるんだ?」


「五〇〇デローなんだけど」


 五〇〇か。

 今の俺ならポンと出せる額だけど、それは多分しちゃいけない事だよな。

 カールを一日貸してくれたら迷いなく財布ごと差し出すかもしれないけど。


「でもまあ、店の恩人の知り合いみたいだしな。買ってくれるなら手間賃無しでいいよ」


 もう少し待つか、という話になりかけたが、ローレンが話の分かることを言い出した。


「いよっ、男前!」


「はは、でも出来上がるのは三日後になるけど、いいかな?」


「もっちろん! ありがとな!!」


 一気に笑顔になったジーノがバケツのような兜を嬉しそうにかぶっていた。

 ラッキーだったなら、まあいいか。今日一日の騒動の発端となった場所だが、こうやってカールたちの役に立ったのならあそこで寄生虫をとっ捕まえてきたかいもあったというものだ。



えー、念のため。カールをヒロインに据えたわけではありません。ショウタの暴走です。


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