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ドビュッシー「映像 第2集」による3連作
「森の中の鐘の音」
静かな静かな森のなか
何かを告げる鐘の音が
風のように 木々の間をくぐり抜けた
途中でかすめた木の葉たちが
さわさわと身を揺らし
森はひとときのざわめきに包まれている
やがて鐘の音は遠ざかり
森は再び静寂を取り戻すだろう
音のイメージを内に秘め
前には戻れないと 知りながら
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「荒寺に落ちる月」
荒れた寺院の向こう側
淡くやわらかな月が沈んでゆく
古ぼけた柱が ただひとつ
たたずむ
荒涼とした風景のなか
そこに眠る すべてのものに
その白い光の輝きを わけあたえて
月はただ沈んでゆく
訪れる人もなく
時の刻みさえも止めた寺院の向こう側
月は静かな夜を 色彩っている
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「金色の魚」
黒く鈍く光る 漆の上
金色に耀く二匹の魚が
くるくると泳いでいる
彼らが自由に動くたび
光はうろこに反射して
きらきらと またたいてゆく
踊りくるう 水のなか
二匹の運命を知るかのように
全てが金色に輝いていた




