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泡沫の海松

私は知っている

何年か先 海へ還る瞬間ときの日を

私は知っている

それまで この身が歩むなだらかな坂道を


藻屑もくずに消えて 尽き果てる

泡沫うたかた海松みる 小石の雫 海月くらげの夢

仮初めの 借り物のいのち


一度は捨て そ して何故か拾われた

意味も理由も 未だに解せないことだらけ

ずっと 放置プレイのままだから

多分 気まぐれなのだろう


結局は全てわたしに降りかかる

因果ゆえの 罪も応報も

お陰で振り回されてばかりだけれど

でも 最近何だかそれが楽しく思えてきた


だから わたしは知らないことにする

何年か先 海へ還る瞬間ときの日を

それまで この身が歩むなだらかな坂道を


わたしは知らないことにする

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