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きみへ捧げるこの詩に/道
「きみへ捧げるこの詩に」
きみへ捧げるこの詩に
どうして心をこめようか
きみへ捧げるこの想い
まぶしいほど かがやいて
いつまでも あふれつづける
ときどき ぼくにおそいかかる
苦しさと切なさに
おぼれそうになるけれど
それすらもつつみこむ
この胸いっぱいの 愛しさを
かかえて
この恋を きみへ捧ぐ
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「道」
いつの間に
こんなに歩きやすくなったのだろう
最初は
岩だらけの ごつごつした道だった
歩くには不都合で
途中でつまづいたり 転んだりしながら
乗り越えていくしか なかった
けれど 大地を踏みしめていくうちに
道はいつしか アスファルトへと変わっていった
歩きやすくなった とは思う
だがその道は まこと真実の道なのだろうか
色眼鏡なしでは見られない
都合のいい道ではなかろうか
だとしたら たとえ
荊の道であってもいい 真実の道を
私は常に 歩いていたい




