第16話 願いと命
「…………俺に何か用か? おっさん」
お互いが能力者だと認識した後、先に言葉を発したのは慧だった。
その言葉を聞いて、青とオレンジのオッドアイをもつ男────────つい数十分前に出会った相良奏の父親は笑った。
「………あぁ、用がある。すまないが時間をくれないか?」
「……ちなみに、どのくらい?」
額に冷や汗を浮かべながら慧は聞いた。
目の前の男は笑っている。
だが、慧はその笑みから恐怖を感じた。
一瞬後、慧は自分の感覚が正しかったと思い知らされた。
跳んだ……というよりも、滑ったという表現の方が正しいかもしれない。奏の父親が軽く跳んだあと、その体は地面に落ちず真っ直ぐ慧のいる方向へと移動してきた。足は動かしていない………が、まるで慧が引っ張っているかのようにその体が向かってくる。
「永遠だ」
言いながら、一瞬で慧との間合いを詰めてきた奏の父親は拳を振るった。咄嗟にガードした慧だが、その拳は重く鈍い痛みが体に伝わってきた。奏の父親は攻撃が防がれたと認識した瞬間、垂直に跳んだ。何かを考える前に、慧は本能的にその場を離れた。結果、慧を踏みつぶそうと襲いかかってきた奏の父親の右足を紙一重でよけられた。
一気に奏の父親から距離をとると、慧は剣を構えた。
先程の攻撃からは敵意を通り越して殺気すら感じられた。
意味が分からない。何故襲われている? さっきの化け物どもはおっさんが出したのか? 何故、どうして?
───────────そもそも、今の状況は何だ?
答えが出てこない疑問は尽きることなく慧に降りかかっていた。
「…………もう一度聞きたいんだが、俺に何か用か?」
能力者に襲われたのは初めてではない。
だが、一度目────────『Metel』の能力者である黒鉄将輝との初遭遇の時は慧の方から接触した。
今でも納得はできないが、黒鉄が襲ってきた理由はなんとなく分かっている。
だが、今回は何故襲われたのか見当もつかない。
病室で亮太や奏たちと一緒に談笑していた時も奏の父親は積極的に会話に参加していたというわけではなかった。
というよりも、亮太と奏が勝手に盛り上がって時折慧と奏の父親が相槌を打っていた感じだ。
「用ならあるとさっき言ったはずだが?」
「生憎、永遠に時間をくれてやる気はないんだ…………てか、永遠に時間をやるってどういう意味?」
「分かってるんだろう?」
そう、分かっている。
相手から永遠に時間をもらうといっても、慧は別に不老不死ではない。
だから、この場合の永遠とは慧がこれから生きていく未来そのものを指す。
ソレを渡せということはつまり目の前の人物は慧に───────────────
「───────死んでくれと言ってるのさ」
「お兄ちゃん遅いな~」
影野家のリビングでテレビを観ながら美奈はそう呟いた。
今日、兄のバイトは休みだ。朝、一緒に学校に行っているときにも確認したから間違いない。
その時、慧に今日の予定を聞いたら「やることもないし、てか寝不足だから帰って寝るわ」と言っていた。
「………朝に言えばよかったな~。しかたない、電話しよ!」
そう呟くと、美奈は携帯を取り出してアドレス帳から兄の番号を画面に出す。
そして、その兄が現在命を狙われていることを知らない美奈は素早く携帯を操作すると耳に当てた。
やはり、意味が分からない。
もとから襲われる理由すら分からない状況だが奏の父親の言葉はそんなわけ分からない状況を更に混沌化させた。
だが、奏の父親はこれ以上語ることはないらしく慧に襲いかかってくる。
慧は両手に持っていた剣をそれぞれシャーペンとボールペンに戻すとそれらをポケットにしまい拳を構えた。
襲われているとはいえ、相手は人間だ。殺傷能力のある武器を使うわけにはいかない。
そう考えた慧は拳で撃退する覚悟を決める─────────その甘さが命取りになる可能性を理解していながら。
数秒後、慧は劣勢に立たされていた。
能力を使わず強化されている身体能力のみで戦っている慧とは違い、奏の父親は何らかの能力を活用しているのだから当然だろう。
(くそ……動きがトリッキーすぎる)
奏の父親は年齢としては十分、中年といえるはずなのに動きが素早かった。
だが、ただ素早いだけではない。
(予備動作がない……のか!?)
通常、何らかのアクションを起こす際には予備動作と呼ばれる前兆が発生する。
例えば、跳んだり後ろに下がったりする際には足に力を入れ膝も曲げなければならないだろう。
だが、奏の父親からはそんな動きが感じられなかった。
いや、正確には攻撃してくる際には感じられるのだ。拳を握ったり地面を蹴ったり。
ただ、間合いを詰めたり跳んだりするときにはソレが感じられない。
この感覚には覚えがある。
つい昨夜戦ったマグネット・ダストだ。
目の前の敵はまるで磁力に引かれているかのように──────────昨日の自分たちのように不自然な動きをしている。
しかし、少なくとも相手の能力は『Magnet』ではない。
ソレは相手のオレンジ色の瞳に映るGの文字が証明している。
慧が思考を深めていると奏の父親の拳を頬をかすった。
(くそ……のんびり相手の能力を解明している場合じゃねえ!)
相手の能力が分からなくても今は戦うしかない。
そうしなければ───────自分が殺られるのだから。
奏の父親の右拳を左手で掴むと慧は右拳で殴りかかった。
奏の父親は後ろに小さく跳び掴まれている右手を伸ばすことによって慧の攻撃をかわそうとする。
しかし、タイミングは合っている。慧は更に一歩踏み出して拳を振るう。
すでにかわす手段はない。奏の父親の足はまだ地面に降りていないため拳が当たれば後ろに吹き飛ぶだろう。
そこから追撃する─────────はずだったのだ。
慧は唖然とした。
小さく後ろに跳んだはずの、まだ地面に足が着いていないはずの奏の父親の体が|こちらに向かってきたのだ。
合っていたはずのタイミングは外れた。
慧の拳が振り切れる前に奏の父親は左拳を慧の腹に叩き込んだ。
「が……はッ!?」
奏の父親の右拳を掴んでいた左手が衝撃で外れる。
吹き飛ばすはずが吹き飛ばされた。
「ッ!?」
なんとか踏ん張り倒れることは防いだ慧の腹に奏の父親は右足で追撃の跳び蹴りを叩き込む。
「─────────ッ!?」
慧は痛みに悶えながら、必死に今の状況を整理しようとした。
今、慧の体は後ろに滑っている。
吹き飛ばされたわけではない───────今も蹴り続けられているのだ。
奏の父親は慧に跳び蹴りを叩き込んだ体制のまま前に進んでいる。
足が地面に着いていないにも関わらず。まるで、見えない翼でも生やしているかのように。
数秒後、慧の体は誰かの家の壁にぶつかった。
腹と背中から伝わってくる激痛に歯を食いしばると慧は未だに空中で慧を蹴り続けている奏の父親に殴りかかるため拳を握る。
だが、その気配を察した奏の父親は慧が殴りかかるよりも先に左足で慧を蹴りその衝撃を利用して後ろに跳んだ。
慧の体が地面に倒れるのと奏の父親の体が地面に降りてきたのはほぼ同時だった。
「優しさと甘さの違いが君には分かるか?」
慧が地面にうつ伏せで倒れているとそんな言葉が聞こえてきた。
誰が言っているのかだなんて今更確認する必要もない。そして、何故今その言葉が出てきたのかもすぐに察した。
「さっき、君が戦う姿を見ていたから君の能力も大体分かった。持っているものを剣に……いや、武器にする力か。それならば、瞳に映っているWの文字の意味もおのずと分かってくるな」
(………やっぱり、あの化け物どもを出したのはあんたなのか)
身体は動かさず思考のみを動かしながら慧は奏の父親の話を聞いていた。
ただでさえ、こんな状況になった理由も分からないのだから相手の方から語ってくれるのならわざわざ邪魔する必要もないのだ。
「何故君は武器を……能力を使わない?」
その質問に慧の体は震えた。
何故能力を使わないかだって? そんなの決まっている。
「剣で私を誤って殺さないためか? ……………だとしたら、君は失礼だな」
その言葉を聞いた瞬間、慧はポケットからボールペンを取り出し剣に変えた。
剣を地面に突き刺すとソレを支えにしながら立ち上がる。
「失礼……だと? ふざけるな!! いきなり襲いかかってきてどっちが失礼だよ?」
「それについては私は君に謝らなくてはいけないと思う。だが、だからといって止めるわけにはいかない。私にはそうしなければいけない理由があるのだから」
「理由ってなんだよ? 人を傷つけてまでやりたいことってなんだよ!!」
「願いを叶えることさ」
「…………願い?」
「そうだ。だから、君をここで殺す……すまない」
言うと、奏の父親は殴りかかってきた。
慧は剣を構える。願いだか何だか知らないが、ここで死んでやるわけには行かないのだ。
慧の携帯が着信を知らせてきたのは奏の父親の拳を剣で防いだ直後だった。
「………君のかね?」
「そうみたいです」
軽快な音楽が鳴っている中、二人は拳と剣を交えながらそんな会話をした。
奏の父親は軽いため息をつくと地面を蹴って慧との間合いを開けた。
「出なさい」
短く一言。
慧は静かに会釈だけした後、携帯の画面を確認した。
美奈からだった。
「…………もしもし?」
『あ、お兄ちゃん? 今、友達と遊んでるの?』
「いや、違うが……どうした?」
奏の父親に警戒しながら、慧は通話を続ける。
そんな兄の状況を知らない美奈はのんびりとした口調で話を続けてきた。
『いや~あのさ、お兄ちゃん今日バイトないでしょ? だからさ……その、今日は外で夕飯食べないかなって?』
恐る恐ると言った口調でそう言ってくる美奈。
慧は一瞬目を丸くした後、自分が笑みを浮かべていることに気付いた。
「そうだな。じゃあ、もう少ししたら帰るから少し買い物していくか? 欲しいものがあったら買ってやる……かもしれない」
『え~、なんか不安~。でも、分かった。仕方ないからおとなしく待っていてあげましよう!』
「………あぁ、頼むよ」
何で自分が頼むのか意味が分からないと言えば分からないが、一々そこに突っ込むほど慧も心が狭くはない。
通話を斬ると慧は奏の父親の方を見た。
「悪いけど、大切な家族が待っているから帰らせてもらう」
「おとなしく帰すとでも思っているのか?」
「当然だ。大切な家族が待っているんだ……帰らないとかわいそうだろ?」
言いながら慧はしゃがみ、剣を刺したために散らばっているコンクリートの破片を一つ掴んだ。
破片は慧が掴んだ瞬間に光だし、球状の黒い物体になる。
剣をボールペンに戻してポケットにしまうと、その物体を両手で包み込み、左膝を上げた。
そして、野球の投手がボールを投げるかのように投球フォームを行い球状の物体を投げた。
奏の父親はすぐに両手をクロスして防御の体制を取った。
豪速球で跳んでくる物体をかわすことが難しかったからだ。
一瞬後、鈍い痛みが奏の父親を襲った。
同時に、黒い物体が破裂する。
「煙幕か!?」
破裂した物体からは黒い煙が漏れ出し、すぐに奏の父親の視界を奪った。
すぐに走り出し煙幕から離れようとするが、すでに風で拡散してしまっているため中々視界が開けない。
一台の自転車が猛スピードで駆けていくことに気付いた瞬間にはすでに手遅れだった。
─────────ちゃん!
─────────兄ちゃん!
「────────お兄ちゃん!」
「うぉっ!?」
慧が奏の父親から逃走してから数時間後。すでに空も暗くなり一日の終わりが近づいてきている今、慧と美奈は中華料理店にいた。
料理が運ばれてくる間、美奈と雑談していたところまでは覚えているため、雑談している途中に考え事をしていたらしい。
「もうっ! 最近ボーっとしすぎてる気がするよ! ……………バイトが大変ならシフト減らした方がよくない? なんなら辞めたって」
「お前は親かよ! 大丈夫だって。ちょっと考え事があるだけだから」
「考え事って?」
「妹はいまだにぬいぐるみに添い寝してもらわないと寝られないのかな~~~って」
「なっ!?」
慧の言葉を聞いた美奈は真っ赤になって反論した。
だが、隣に置かれている大きな紙袋の存在が美奈の反論を弱くしている。
紙袋の中身は大きな熊のぬいぐるみだ。
帰宅した後、約束通り買い物に連れて行ってくれた慧が買ってくれたものだ。
値段の高さもあって最初は買わなくてもいいと言ったのだが、一目惚れしてしまったことを気づかれたらしく苦笑いしながら約束したしなと言って買ってくれた。
「…………………………………別に一人でも寝られるし」
反論しているうちに慧にぬいぐるみを買ってもらったことを思い出した美奈は慧から視線を逸らしながらボソリと呟いた。
ちょうど、料理も運ばれてきたためその話題は自然と終わりを迎えた。
「おいし~~~い!!」
自分が頼んだ海老チャーハンを心底美味しそうに食べる美奈を見ながら慧は牛肉チャーハンを食べていた。
確かに美奈の言うとおり美味しい。真ん中に置かれたエビチリにも箸を伸ばし口に入れるとほろよい甘辛さが口の中に沁み渡り美奈ほどではないがどこか幸せな気持ちになる。
「確かに美味しいな」
「でしよ? ここって前に友達が家族と行ったらしいんだけどとっても美味しかったって言ってたんだ!! ……………ちょっと、値段が高いのが傷だけどたまの贅沢だったらいいよね?」
「あぁ………だけどさ」
「うん?」
「確かに美味しいけど………俺はお前の料理の味の方が好きだな──────ってどうした?」
「…………………別に」
慧から目を逸らしながら美奈はそう呟く。
その頬は少し赤い。
「……………………ありがと」
会話が終わったと思い、食事を進めていると不意に聞こえてきた声に慧は顔を上げた。
まだ少し頬が赤いが美奈は今度は目を逸らさずに兄の方を見ている。
慧は小さく笑みをこぼすと箸を置き手を伸ばした。その手は美奈の頭に優しく乗せられる。
美奈は驚いたように目を見開いたが、特に抵抗もせずされるがままになっていた。
「俺もありがと。いつも美味しい料理を作ってくれて本当に感謝してる……………俺は幸せ者だな」
そう言って、慧は笑顔を浮かべた。
その笑顔で何故か美奈は今までの苦労が報われた気がした。そして、これからも頑張れるような気も───────。
「……………………うん。私も幸せ者だよ!」
時刻はすでに九時を超え、今日という日も終わりが近づいてきた。
そんな頃、慧は携帯を耳に当て誰かに電話をかけていた。
「…………もしもし?」
数秒後、慧の耳には香椎結佳の声が聞こえてきた。
その声は少し眠そうにも聞こえる。もしかしたら、昨日の疲れが残っているのかもしれない。
少し罪悪感を感じたが今、話をするべきだと決めた為会話を続けた。
「聞きたいことがあるんだが……もしかして、寝てたのか?」
『いえ、これから寝ようと思っていたのよ。それで、何?』
電話越しに聞こえる結佳の声からは若干棘のようなものが感じられた。
これはただ単に眠いから───────────ではないだろう。おそらく、何か不吉な予感にでも襲われているのだ。
そして、その予感は当たっている。
「ダストは人の願いを叶えるために流星群の欠片が化け物の姿になった存在なんだよな?」
『…………また随分と今更ね。そうよ。それがどうかした?』
「─────────────────じゃあ、俺たちの中にある力も願いを叶えるのか?」
『……………分からないわ』
数秒の沈黙の後、結佳はそう言った。
その言葉に慧はかすかな苛立ちを感じた。
奏の父親は何らかの願いを叶えるために慧を殺そうとした。
それはつまり、慧が死ぬことによって願いを叶えるための何かが得られる。あるいは行えるということだ。
『確かにダストを生み出す流星群の欠片と私たちの中にある力は根本的には同じものなのだから、もしかしたら欠片と同じように願いを叶えることもできるのかもしれない……だけど、分かるでしよ? 私たちには願いを叶えるための欠片がない……いえ、仮に私たちの中にあるのだとしたら、それは────────────』
「願いを叶えるために俺たちがダストになる………あるいはもうなっているということか」
結佳が言いたいことを理解した慧は言葉を引き継いだ。
慧の理解したことが正しかったらしく結佳も特に訂正しない。
くそ………。
慧は声には出さず、心の中で悪態を着いた。
知らないことが多すぎる。
今、自分たちが手にしている力が安全だなんて保障はないのだ。
もしかしたら、ある日突然ダストになってしまい、大切な妹や友人たちを傷つけてしまうかもしれない。
ただひたすらダストを倒し続けるだけならまだいい。
必死に力を振るえばいい────────大切なものを守るために。
だが、戦う相手はダストだけではない。
能力者相手に戦う理由はないと、ずっとそう思っていた。
しかし、そうではないのだ。
方法も分からなければ確証もない。しかし、願いを叶えるという目的のために慧は今日襲われた。
黒鉄将輝の時のように無視しておけばよかっただなんて話ではない。もしかしたら、まだ会っていない能力者にも慧を殺してまで叶えたい願いがあるのかもしれないのだから。
知らないことが多すぎる。
何故、奏の父親は願いを叶える方法が能力者を殺すことだと思っている?
その情報はどこから出た?
自分の知らないところで自分を巻きこんで何が始まっている?
疑問は尽きず、慧も焦りを隠すことができなくなっていく。
すでに何かが始まっているのかもしれない。だが、そんなこと慧は知らない。
そう、知らないのだ。何も。
知っていることと言えば、今電話で話をしている結佳から聞いたことのみ。
(…………待てよ)
慧が持っている情報のほとんどは電話の相手である香椎結佳から得た情報だ。
ならば、香椎はその情報をどうやって得た?
慧が能力に覚醒したのは全ての元凶ともいえる流星群を見た次の日だ。
その日──────────ストーン・ダストと戦った時──────────会った時にはすでに結佳は能力に覚醒していた。
あの時の結佳の言動を見る限りすでに今ほどの情報を得ていた可能性が大きい。
能力を得てたった一日しか経過していないはずなのにだ。
「香椎………聞きたいんだが」
『今度は何?』
考えていても分からない。
ならば、聞くしかないだろう。
「お前は能力の………いや、流星群やダストとか全てを含めた今の現状の情報をどうやって得たんだ?」
『…………………………………………………』
「………………………教えてくれ」
……相変わらずの亀更新です。
この作品を定期的に読んでくださっている方はお待たせしました。
そうじゃない方もぜひ、少しでもこの作品を楽しんでいただければと思います。
………書いていて、最近この作品のメインヒロインは妹なのではないかと思い始めている作者ですが、きっとそれは慧の天然ジゴロのせいですね。もし、同じように思った方がいたらやはり、それも慧の天然ジゴロのせいです。
次回は結佳が能力を手に入れた経緯が語られます。
おそらく、また間が空いてしまうと思いますが、次回も読んでいただければ幸いです。