2000年(夏)、16歳
よくあなたのモテ期はいつ?なんて会話があるが
あなたの絶頂期はいつですか?と聞かれる人は多分スポーツ選手位しかいなのではなかろうか
また絶頂期と云うのは普通に生活していると
中々思い返してづらいものだ
勇ましい武勇伝やメダルや賞状を貰った事がない人間なんかは特にそうだ
これはそんな僕が体験した不思議なお話し
23歳の夏
目の前に41歳の僕が現れた!
っとなんの脈絡もなく突然最初のモンスターの様に41歳のおじさんが現れるは主人公の僕が可哀想なので
少しだけ時間を遡る事にする
2000年(夏)、16歳
ストリートを熱狂させていたひと組のバンドが突如活動中止を発表した年…なんだが
僕には全く影響が無かった
その頃の僕といえば
うだつの上がらない低偏差値のいわゆる不良校の、、番、、長、、
もとい
部員極小で公式戦出場ギリギリの野球部に所属し
音楽から遠い所で汗を流していた
両親は音楽が好きな人達だったがいかんせん
※チョイスが渋すぎて子供の僕には全く響かない
(※渋チョイのジャンル一覧
ソウル、ファンク、ブルース、テクノなど)
口数が少ない父の車では環境音の用に流れていたそれらサウンドについて強く熱弁された記憶もなく
全くもって息子に趣味を伝達する気のない父とたまにフォークギターをかき鳴らす母の元に生まれたがその影響を全く受けずに成長していた
加えて野球を始めたきっかけもなんとなく
祖父が高校野球の審判を務めていたからと云う理由で
いわゆる無個性の棒人間だったからだ
そんな僕に音楽を教えてくれた人がいた
僕の後の席に座っていた
オクシマ(男)と云う人間だった
出立ちは見るからに文系丸出しのロン毛にメガネで昼休みはCDウォークマンを机の上に置き音楽を聞きながら、おにぎり片手に小説を読んでいるクラスでは異質な存在であった
そんな彼と話すきっかけがあったのは学祭の準備期間中の事だ
僕のクラスが担当する事になったのはステージ演出で、1年生枠のいわゆるバンドステージの装飾係みたいなものだった
不良の多い高校に通った事がある人が共感出来るかもわからないけど
僕の高校の学祭はとてつもなく過疎っていて
毎日が学祭の様な生活を送る不良にとってはただ授業数が減る天国期間だったといえる
そんなもので真面目に学祭準備に取り組む人間も少なく、少数の人間でコツコツと準備していた
僕も学祭準備期間は部活も休みになり
実はクラスで唯一の部活生だった僕も先に登場したオクシマ(男)と同様にクラスに馴染めてない一派に所属していた一人だった
学祭=バンド
安直だけどそんなイメージを持っていた人間は当時少なく無かったんじゃないかと思う
僕には一生無関係だと思っていたそれ
先にお伝えした通り
僕は不良校に通っていた訳で
不良=バンド
ってセオリーもなんなら合致するのでは…?
なんて感じていたが
やはり不良は先が読めない
1年のステージ発表者募集を出した所
まさかの参加者が0組
担任の先生がやきもきした感じで昼休みに全クラス回って宣伝してこい!っと言われものの、
不良校の他クラスに突撃出来る人間は
この真面目少数準備軍団には一人も居なかったのだ




