必死にとどまる
私は結局モブキャラでキラキラ輝く世界線にはいません
困った
最近ずっと、あの子のことを考えてる
今日もまた無理して働きすぎてないか、不満を飲み込んで我慢してないか、心配してしまう
一人黙々と仕事をしていて、退屈に感じていないか
手助けをしたいけど、きっと迷惑と思われてしまう
年齢も離れていて、性別も違う
私は一線おいて接する
あの子の仕事の負担を減らす事だけに専念する
余計な声掛けも減らす
誰かと会話して、楽しそうにしていたら安心する
仕事がスムーズに進んで早く休憩出来ている姿を見かけたら良かったと思える
でも時折あの子の服の柔軟剤の香りがすると恍惚感に飲み込まれ、目の前が真っ白になる
あの子に優しく声をかけられると浮かれてしまう
すぐそばにいるけど、住んでる世界が違う
あちらの世界には間違いなく入ってはいけない
自分はあっち側の人間ではない
勘違いはしない
誰にも知られたくない
こんな情けない自分を
うぬぼれて笑い者にされるのは嫌だ