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第60話 可能なら討伐




 【死霊魔術師】たちと亡霊屋敷で接触してから16日後。

 亡骸掬いとの戦いから5日。楽園崩落、転移事件の翌日。

 

 俺は【死霊魔術師】メルスバル卿から【死霊術師】や魔法陣についてレクチャーを受けていた。空中庭園の地下、メルスバル卿の妻が好きだといった清廉な花の香り包まれながらページをめくる。花の香りひた隠しにされた血と防腐剤の微かな匂いと死霊たちの絶叫に囲まれて、それらについて書かれた資料を読む。のだが……、資料の内容は複雑で、難解な数式とよくわからない専門用語が多すぎていまいち意味が分からなかった。

 

 理解できる部分を探して『【死霊術師】について』と書かれたページに移る。そのページにはメルスバル卿が〈世界知検索〉で得たと思わしき【死霊術師】の情報と手書きのメモが書かれた付箋がびっしりとついていた。


 


『かつての落城の【死霊術師】の代表的な所持スキルが3つ。

 〈㞔骸〉 死体操作スキル。制御は脳、MPは魂で補充。

 〈纏霊〉 魂を纏めて一つにする。身にまとう

 〈蝕魂〉 魂に触れる力。他者から魂を抜き出して、別人に入れることができる』



 つぎのページを見ると〈蝕魂〉というスキルについて書き込まれている。分かるところだけかいつまんで理解すると、要はこの〈蝕魂〉という魂に触れる力が【死霊術師】の本領のようだ。女神が与えたマナを女神に還さず、自分の中に取り込む。単に経験値としこのてマナの一部を喰らうのではなくすべて吸収し破片も女神に還さない。女神のコトワリを破壊するこの〈蝕魂〉こそが、女神をも殺しうる六禁【死霊術師】の神髄。


 目の前の眼球をくりぬかれた若い男の死体に触れる。

 空っぽになった眼窩から引き抜かれ、繊維一つ一つを広げてられた視神経が頭のまわりで魔法陣を描いている。これがその〈蝕魂〉を再現している魔法陣であり、中の死霊を死体の中に引き留めているのだろう。


 死霊に触れる力か。

 今も触れているがどう違うのだろうか。


「た、たすけて……たすけてよぉしれいじゅつし」


 泣きじゃくる死霊にマナを与える。【死霊魔術師】と契約した今、勝手に逃がすわけにはいかないがマナを与えて延命することくらいはできる。


「執行部隊の件は大丈夫そうですよ。アラカルトも出ているようですので随伴組織が負けることはまずないでしょう。執行部隊は十中八九朝には全員死体で転がっているでしょうね。勿体ない」


 現在、街の外では随伴組織と教会執行部隊との熱い戦いが繰り広げられているらしい。ただ【死霊魔術師】としては手を出すつもりはないようだ。おそらく現地にゴーレムを飛ばしているのだろう、メルスバル卿はまるで見えているように首をすくめた。


「我々が気にする必要はないでしょう。さて講義をはじめましょう。まず魔術とは何かわかりますか?」

「マナを体の外に放出すること」

「違います。それはただの〈バレット〉です。確かに〈バレット〉はすべての魔術系役職が最初に覚えるスキルですが、ただマナを固めて放出するだけです。実はそれだけでは魔術とは言えない」


 メルスバル卿がスクロールを手元で回す。


「魔術とは変換です。放出したマナを効果に変換する行為。【雨乞い巫女】なら風や水に、【伝道者】なら祈りやバフにエネルギーとして変換する。それが魔術」

「〈バレット〉が一番強いけどな」

「〈バレット〉が戦闘でよく使われるのは変換によるエネルギーのロスがなく発動がはやいからです。強いのではなく使いやすいが正解です」


 メルスバル卿がスクロールを使って〈バレット〉を打ち出す。研究室の壁に大きな穴が開いた。


「そして魔法とはマナを魔術……というよりスキルに変換し、誰でも使えるようにしたものです。放出と変換」


  メルスバル卿は(から)のスクロールをとりだし、何やら複雑な式を書き出した。そしてぐるりと丸を書く。


「まず魔法陣でマナをどこに放出するか決める。代表的な物でも200以上ありますが、死体につかっている〈蝕魂〉は簡単。内側にとどめるだけ。ただの円で終わりです。ちなみに逆に外に放出するにはどうするでしょうか?」


 さっぱり分からないという表情をするとメルスバル卿は書いた円を欠けさせた。


「根本的にマナは発散します。何もしなくても外に放出する。与えたい速度によって絵は変わりますが円を閉じなければ放出です」


 メルスバル卿は今書いたスクロールを一瞬で燃やして、再度(から)のスクロールをとりだす。スクロールは素材1つでも結構な額のする高級品なのにこうも簡単に使い捨てにするのは流石六大貴族マルチウェイスター家といったところだ。


「俺は〈バレット〉も魔術もつかったことないぞ」

「問題ありません。【死霊術師】君は〈噛みつき〉のスキルはありますか? なくても噛みつけるでしょ。〈槍投げ〉がなくとも槍は投げられますし、〈共感〉がなくても相手の気持ちを察せられます。スキルとはあくまで人の能力の超拡張。本来すべての人がスキルがなくとも同じことができるんですよ。術の原理の理解とそれを実現する変換式さえちゃんとあれば」


 メルスバル卿は俺に今書いた〈ヒール〉のスクロールを渡した。いとも簡単に書いたように見えたがとんでもない量の式がスクロールの中にびっしりと書き込まれていた。


「〈ヒール〉というスキルは対象人物の理想状態まで時間を戻す魔法です。その怪我治しなさい」


 メルスバル卿は「理想の状態を意識して、その状態にもっていくのです」と言いつつ俺の手を取り頭の傷に〈ヒール〉を使わせた。〈バレット〉で撃ち抜かれた傷が治っていく。


 まるで剥がれた粘土を張り直すような感覚だった。勝手にくっつこうとする傷口をズレないように貼り合わせるようなそんな感じ。ちょっとでもズレたら引き剥がしてもう一回。三回ほどやってようやく上手くくっついた。


「【死霊術師】だけあって上手いですね。普通は痛みでブレるものですよ」


 メルスバル卿のレクチャーは学園で魔術系役職への教師をしていただけあって分かりやすかった。俺はいわれるがままに魔法陣を書いてスクロールを作ったりしてみた。


 式を模写して、マナを込めて、また模写して。


 ブラブラと研究室内の研究資料を読みながら二、三時間ほど格闘して、1回分の〈錬成〉のスクロールができた。試しに自分のマナを変換して、〈錬成〉で槍の柄を作ってみる。



 一瞬の光と共に完成した投げ槍の柄に父の形見の穂先を装着する。



「ほう。悪くない出来ですね」


 出来た槍を見ようとしたメルスバル卿から槍を隠す。

 また壊されたらたまったものではない。


「さすがアルケミスト系統最悪【死霊術師】だ。とはいえ、いくら【死霊術師】でも一晩で魔法陣をマスターできるとは思ってません。そんなことされた方が悔しい。今日は死体を一つ見繕いましょう。彼が【死霊魔術師】です」

「ああ、討伐したことにするのか……」

「泥濘の縁を止めるならそうしないと。下手に止めただけだと君が私と内通したことが明るみになりますからね。フリカリルト嬢には秘密にしておいてください。裏切る必要はありません。〈絆の縁〉に誓って秘密を守ってもらえればあなた方を悪いようにはしませんよ。今日のことで私もあの子を見直しました。フリカリルト嬢は適当なタイミングで処理してイヴァを当主にするつもりでしたが、こうなるとフリカリルト嬢も悪くはないです。中立派です私はまっしろですといいながら【死霊術師】を従えて私を殺させようとするなんて、素晴らしい当主の器です。アラカルトも手を出さないだろうし、最適まであります」


 傍らに飾ってあった死体に触れて陣を壊す。死霊がポンっと飛び出した。俺が魔法陣を壊したのを見て、メルスバル卿は眉をひそめた。



「いずれにせよ【死霊魔術師】はしばらく閉店します。死体は丁重に扱ってください。しばらく増やせませんので」

「永遠に閉店したらどうだ? もう成果は十分だろ。転職の方法も完成している。あんたももう満足だろ」


 チラリと研究資料を見せてもらったが転職と称してやっていることは微妙に違った。

 生きている人の身体の中に抜き出した死霊を埋め、魔法陣で封じ込め、そして混ぜる。


 つまり合体。役職の追加だ。

 


 残念だが俺が求めているものじゃない。

 俺がなりたいのはあくまで普通の役職であって、【死霊術師】と何かが合体した役職じゃない。この力を捨てれないと意味がないんだ。


「満足?」


 メルスバル卿は怪訝そうに首を傾げた。


「足りませんよ。魂はマナの金脈です。無限のマナの源。研究しない手はないでしょう?」

「解釈違いだな。【死霊術師】にとって死霊はマナじゃない。バカで間抜けで可愛い数少ない大切な仲間だ」

「君はただのマナの塊に意思があると?」


 メルスバル卿は俺が散らかした研究の片づけをしながら不思議そうにこちらを見た。


「あんた自分で言っていただろ。女神には意思があるって。ふざけた神だが、明確に楽しんでいると。集合体に意識があるならパーツにも意識があって当然じゃないか」

「人の細胞一つ一つに意識があるという話は聞いたことがないがね」

「詭弁だな。マナは細胞じゃない。どれも当価だ」

「そうですか。【死霊術師】がいうならそうなのでしょう。だが仮に意識があったとして何が問題なのですか? 君には分かるはずです、これは革命だよ。マナ問題の全てが解決できる。辺境もその身一つで魔物と戦う必要もなくなる。死んだら仲間に力を託せるんですよ?」


 


「解決? 女神に還る量が減れば女神の力は減衰するんだろ?」




 「いたい」「いたい」「早く還りたい」と絶叫する死霊たちの声を背に受けながら彼に問いかけるとメルスバル卿は少し怒ったように机を蹴った。バラバラとスクロールが散らばる。


「君は大きな視点で考えることを覚えるべきです。今、人の生存領域がどれだけだと思うのですか。このちっぽけな惑星のわずか0.2%だ。しかも年々魔王たちの力は強まっているのに人類の人口はこの300年増えていないのですよ? 我々の研究が完成すれば今まで作れなかった兵器が作れる。そうすれば人の生存領域を大きく増やすことができる。当然犠牲にしたよりより多くの人口が、マナが増える」


 演説するように手を広げるメルスバル卿の言葉には酷く違和感があった。

 確かに言っていることは正しいし、彼が【錬金術師】を増やしたいのは分かる。【死霊術師】に目をつけてその力を再現しようとしているのわかる。女神なんてどうなってもいいという気持ちもわかる。


 だが彼は誰もが憧れる【錬金術師】で貴族で、当主候補で、レベルも高く。人々から信用されているすごい人だ。


 ちぐはぐだ。


 いくら大義があっても満たされた人は悪事を働かない。唯一満たされていないことなら家族が死んでいるということ……

 


「ああ……復讐か。大義に酔ったふりしてるけど。あんたの目的は復讐なのか」


「なにを」


「相当女神が嫌いなんだな。よく教会派なんて言えたものだよ」

「だから何を」

「いや逆か。敬虔な教会派だったのに3年前女神は何も助けてくれなかったんだな。それで一人生き残って」


 【死霊魔術師】メルスバル卿はこちらを見つめて驚いたように目を見開いた。


「それで《無様な生き残り》か」

「なぜわかる!!! 〈読心〉なんてないはずだろ!」

「ただの推測だって。あんたの話聞いてれば分かるさ」


 心臓をバクバクさせながら微笑みかけるとメルスバル卿は一瞬憎悪にあふれたような瞳をこちらに向けてそして目を閉じて頭を振った。


「わかった!わかった!わかった! 【死霊術師】の洞察力はもうわかった。素晴らしい。天才だ。それでこそ私が憧れた【死霊術師】だ。だが、これ以上はやめろ! 私を怒らせたいのでなけ……おい!何を……何をしてる? さっきから死体に触れて何を……」

「いったろ。俺の目的は泥濘の救出と転職情報を得ること。あと可能なら【死霊魔術師】の討伐……これで最後の一体だ」



 ずらりとならぶ死体たち。彼らの中にこの3時間で仕込んだちょっとした悪戯。繊細で複雑な魔法陣にいれた一本の線。マナは円を閉じなければ放出する。普通なら一人逃がしただけでバレそうなものだが俺は【死霊術師】、死霊たちも協力してくれた。


 




「可能なら討伐。これで可能だ」




「いいの?!」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」「還っていい?」


 死霊たちに合図すると同時にヒビを入れていた魔法陣が割れていく。

 彼らが縛られている陣が、音を立ててすべて壊れた。


「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」「ありがと!」


 俺の目的は泥濘の救出、そして転職方法を知ること。

 泥濘の縁は今一時的に止まっている。転職方法の研究資料はもう手に入れた。


 あとは【死霊魔術師】を殺せば満点解決だ。

 そして死霊たちがいれば俺は戦える。



「敵に準備をさせちゃいけない。学園じゃ教えないのか? 辺境の常識だぞ」



 死霊たちがぬけていく死体をみて【死霊魔術師】が呆然とする。



「なぜ……縁はどうした? なぜそんなことができる!?」

「縁は魂に対する魔術だ。あれ、一人分だろ? 体にひとつで十分な位置バレ縁ならともかく俺の魂に一人分の攻撃されてもな。普段は歌うしか能のない連中だが。俺の中の死霊たちが誓約を肩代わりしてくれたぜ」


『がんばったよ』『いたいよぉ』

『くるしい』『はやくおわらせてね』

『がんばれ』『ファイト!』

『ナイクが討伐してくれるよ!』

『ファイト!』『ファイト!』『お歌の時間?』『ファイト!』『ファイト!』


 俺の中で取り込んでいた2000人の死霊たちが破った〈絆の縁〉の痛みに呻く。だが2,000人分で薄まった縁は俺個人には何の痛みもなかった。


 すべての研究資料を台無しにされた【死霊魔術師】は怒りに震え、呆然としながら俺を睨んだ。


「ひとりぶんの攻撃だと? 私はそんな馬鹿ではない。あれは50人分だ! たとえ【死霊術師】でも裏切った瞬間死ぬレベルの縁だ!」

「残念40倍足りない」


「2000?! この裏切り者が!」



「「裏切りはどっちだメルスバル・マルチウェイスター!」」


 殺された街民たち、ここにいるだけで100人以上。彼の怒りに反抗するように解放された死霊たちが俺の周りを舞う。


「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「殺すじゃ足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「足りない」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」を滅せ」「滅せ」「滅せ」「滅せ」


 

「全員怒ってるぜ」


「怒っているのは私の方だ! こんな気分になったのは妻が死んだ時以来です」


「はははは、それは無様だな【死霊魔術師】」



 煽った瞬間に、強烈な殺意が叩きつけられた。一人ではすまない何人分もの強烈な憎悪の感情。【死霊魔術師】メルスバル卿はまるで本物の六禁役職【死霊術師】のように俺に殺意を向けた。



「〈冷静〉」


 【死霊魔術師】メルスバルは邪神の腕輪を左手に付け替えた。そして大きく深呼吸して……




 消えた。




「格の違いを

      教えて

         あ

          げ

           よ

            う」


 真後ろにメルスバル卿が瞬間移動する。

 振り返るとそれに呼応するようにメルスバル卿が再び俺の後ろに飛ぶ。


         「残

         念

        な

       が

      ら

     後

    ろ

   で

  す」

      

 

 背中から刺された感覚がして見下ろすと、俺の腹から光刃がつきやぶって生えていた。






あとがき設定資料集


役職4大系統:魔術系統

基礎役職  :【魔術師】

勇者の杖  :【賢者】

六禁役職  :【先導者】【救世主】


 定義は『放出したマナを効果に変換する魔術を得意とする役職』

 カルマと呼ばれるマナの色を見る能力を基本技能として持ち、ステータスの傾向としてMGとMPが高い。またレベル3のスキルとして必ず〈バレット〉を取得するためスキルを自由に割り振ることができるのはレベル6のスキルから。

 魔術系統の中でもさらに一握りの神職は〈ヒール〉という時間逆行スキルを覚えることができる。

 魔術系統は全人口の約15%とされ、4大系統のなかではアサシン系統の次に人数が少ない。女性の比率が非常に高く、魔術系統の9割が女性。これは悪戯な女神が女性の神格であるため。

 必ず〈バレット〉という遠隔攻撃手段をもち、最低限の戦闘能力が保証されているため、一般的に魔術系統といえばそれだけでアタリとされている。

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